【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜3月期のJR東西線 (京橋駅～加島駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +9.2％( +5.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 97 件(１年前(2022年)に比べて -9.3％( -10件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 20.3年から -0.7 ％減)。平均専有面積は 52.5 ㎡ (昨年 57.5 ㎡から -8.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。京橋駅、北新地駅、加島駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは加島駅で昨年に比べ +87.9 ％、単価は 64.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(加島駅、北新地駅)は +60.2 ％(単価 +25.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(大阪城北詰駅、新福島駅)は -12.1 ％(単価 -8.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 38.3 ％ → 2023年 26.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 39.3 ％ → 2023年 41.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 10.3 ％ → 2023年 16.5 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 8.4 ％ → 2023年 6.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北新地駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は87.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +32.5％( +21.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて -25.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった御幣島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +4.0％( +1.4万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2022年)に比べて -55.0％( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR東西線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 京橋駅 | 57.5万/㎡ (21.4年/45.9㎡) | 46.2万/㎡ (26.5年/67.4㎡) | 42.3万/㎡ (29.6年/57.9㎡) |
| 大阪城北詰駅 | 62.9万/㎡ (13.5年/39.2㎡) | 72.2万/㎡ (12.3年/26.7㎡) | 53.0万/㎡ (22.6年/31.0㎡) |
| 大阪天満宮駅 | 74.1万/㎡ (18.6年/50.0㎡) | 65.8万/㎡ (19.3年/57.9㎡) | 66.1万/㎡ (15.8年/65.2㎡) |
| 北新地駅 | 87.2万/㎡ (26.3年/68.3㎡) | 65.8万/㎡ (22.3年/42.5㎡) | 51.3万/㎡ (34.5年/57.5㎡) |
| 新福島駅 | 63.4万/㎡ (23.0年/65.0㎡) | 71.4万/㎡ (16.6年/58.3㎡) | 56.7万/㎡ (23.9年/57.6㎡) |
| 海老江駅 | 65.6万/㎡ (16.5年/43.1㎡) | 60.0万/㎡ (14.4年/33.6㎡) | 79.0万/㎡ (7.3年/21.7㎡) |
| 御幣島駅 | 37.5万/㎡ (20.9年/75.6㎡) | 36.1万/㎡ (22.8年/66.0㎡) | 36.9万/㎡ (23.3年/65.9㎡) |
| 加島駅 | 64.3万/㎡ (11.0年/45.0㎡) | 34.2万/㎡ (24.2年/61.7㎡) | 35.6万/㎡ (20.8年/61.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
加島駅 64.3 万/㎡(昨年同期比 +87.9 ％)
加島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +87.9％( +30.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -66.7％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.0年(昨年 24.2年から -54.5 ％減)。平均専有面積は 45.0 ㎡ (昨年 61.7 ㎡から -27.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 24.2 年 → 2023年 11.0 年、-54.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 3.8 分 → 2023年 2.5 分、-34.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 ％ → 2023年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 ％ → 2023年 50.0 ％)
北新地駅 87.2 万/㎡(昨年同期比 +32.5 ％)
北新地駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は87.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +32.5％( +21.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて -25.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 22.3年から +18.3 ％増)。平均専有面積は 68.3 ㎡ (昨年 42.5 ㎡から +60.8 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 22.3 年 → 2023年 26.3 年、+18.3 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 4.0 分 → 2023年 4.7 分、+16.7 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
大阪城北詰駅 62.9 万/㎡(昨年同期比 -12.8 ％)
大阪城北詰駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -12.8％( -9.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 13.5年(昨年 12.3年から +9.5 ％増)。平均専有面積は 39.2 ㎡ (昨年 26.7 ㎡から +46.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 ％ → 2023年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 1.7 分 → 2023年 3.2 分、+90.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 83.3 ％ → 2023年 50.0 ％)
新福島駅 63.4 万/㎡(昨年同期比 -11.3 ％)
新福島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は63.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -11.3％( -8.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 16 件(１年前(2022年)に比べて -33.3％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 16.6年から +38.0 ％増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 58.3 ㎡から +11.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 ％ → 2023年 18.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 16.6 年 → 2023年 23.0 年、+38.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 8.3 ％ → 2023年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示