【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期のJR外房線 (千葉駅~安房鴨川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -14.2%( -4.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 57 件(1年前(2023年)に比べて -57.5%( -77件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 22.3年から +23.2 %増)。平均専有面積は 66.0 ㎡ (昨年 74.7 ㎡から -11.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。誉田駅は、昨年から 5 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは誉田駅で昨年に比べ +8.0 %、単価は 15.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(誉田駅、土気駅)は +6.1 %(単価 +0.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(本千葉駅、千葉駅)は -36.8 %(単価 -19.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.4 % → 2024年 3.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.3 年 → 2024年 27.5 年、+23.2 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.1 % → 2024年 10.9 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 62.3 % → 2024年 69.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -24.0%( -11.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 22 件(1年前(2023年)に比べて -51.1%( -23件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新茂原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -20.6%( -2.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR外房線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
千葉駅 | 36.6万/㎡ (27.4年/60.0㎡) | 48.1万/㎡ (16.1年/73.4㎡) | 45.1万/㎡ (18.1年/73.0㎡) |
本千葉駅 | 27.7万/㎡ (25.8年/61.0㎡) | 54.9万/㎡ (10.4年/69.0㎡) | 29.4万/㎡ (26.1年/70.0㎡) |
蘇我駅 | 35.1万/㎡ (21.0年/67.9㎡) | 39.4万/㎡ (20.2年/71.1㎡) | 30.2万/㎡ (23.9年/74.7㎡) |
鎌取駅 | 26.1万/㎡ (25.5年/80.7㎡) | 26.6万/㎡ (23.7年/75.4㎡) | 20.3万/㎡ (26.7年/86.9㎡) |
誉田駅 | 15.5万/㎡ (31.5年/62.5㎡) | 14.4万/㎡ (30.8年/72.5㎡) | 12.4万/㎡ (27.0年/70.0㎡) |
土気駅 | 16.3万/㎡ (27.5年/70.0㎡) | 15.6万/㎡ (28.2年/78.6㎡) | 16.6万/㎡ (24.6年/71.6㎡) |
大網駅 | 16.1万/㎡ (36.6年/72.0㎡) | 18.1万/㎡ (28.0年/77.5㎡) | 15.5万/㎡ (31.5年/65.0㎡) |
本納駅 | - | - | - |
新茂原駅 | 10.8万/㎡ (31.0年/65.0㎡) | 13.6万/㎡ (30.0年/70.0㎡) | 8.8万/㎡ (29.0年/75.0㎡) |
茂原駅 | 12.6万/㎡ (31.0年/65.0㎡) | - | 24.7万/㎡ (14.0年/80.0㎡) |
上総一ノ宮駅 | - | - | - |
太東駅 | 13.0万/㎡ (30.0年/60.0㎡) | - | - |
大原駅 | - | - | - |
御宿駅 | - | 9.4万/㎡ (39.0年/63.3㎡) | - |
勝浦駅 | - | - | 14.5万/㎡ (25.5年/65.0㎡) |
安房鴨川駅 | - | 34.8万/㎡ (31.0年/135㎡) | 22.0万/㎡ (33.0年/50.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
誉田駅 15.5 万/㎡(昨年同期比 +8.0 %)
誉田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +8.0%( +1.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.5年(昨年 30.8年から +2.3 %増)。平均専有面積は 62.5 ㎡ (昨年 72.5 ㎡から -13.8 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
土気駅 16.3 万/㎡(昨年同期比 +4.2 %)
土気駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +4.2%( +0.7万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて -79.3%( -23件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 28.2年から -2.5 %減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 78.6 ㎡から -11.0 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 83.3 %)
本千葉駅 27.7 万/㎡(昨年同期比 -49.6 %)
本千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -49.6%( -27.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.8年(昨年 10.4年から +148.1 %増)。平均専有面積は 61.0 ㎡ (昨年 69.0 ㎡から -11.6 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 10.4 年 → 2024年 25.8 年、+148.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.6 分 → 2024年 7.4 分、+60.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 % → 2024年 80.0 %)
千葉駅 36.6 万/㎡(昨年同期比 -24.0 %)
千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -24.0%( -11.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 22 件(1年前(2023年)に比べて -51.1%( -23件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.4年(昨年 16.1年から +70.6 %増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 73.4 ㎡から -18.3 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 10.8 分 → 2024年 9.7 分、-10.5 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.1 % → 2024年 19.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 16.1 年 → 2024年 27.4 年、+70.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.5 % → 2024年 63.6 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.5 % → 2024年 13.6 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示