【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の阪急伊丹線 (塚口駅～伊丹駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -4.6％( -2.0万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 88 件(１年前(2023年)に比べて -12.0％( -12件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.4年(昨年 22.4年から +8.8 ％増)。平均専有面積は 71.0 ㎡ (昨年 67.8 ㎡から +4.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。塚口駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは稲野駅で昨年に比べ +101.9 ％、単価は 62.9 万円/㎡となった。
上位 1 駅(稲野駅)は +101.9 ％(単価 +31.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(伊丹駅)は -16.6 ％(単価 -6.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 44.9 ％ → 2024年 29.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.0 ％ → 2024年 3.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 7.2 分 → 2024年 9.2 分、+26.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.2 ％ → 2024年 23.5 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 16.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった稲野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +101.9％( +31.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -75.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった伊丹駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -16.6％( -6.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 45 件(１年前(2023年)に比べて +15.4％( +6件/㎡)と好調に推移しています。)。
| 阪急伊丹線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 塚口駅 | 52.9万/㎡ (17.2年/71.4㎡) | 47.5万/㎡ (19.7年/68.4㎡) | 40.2万/㎡ (22.9年/71.3㎡) |
| 稲野駅 | 62.9万/㎡ (3.0年/70.0㎡) | 31.1万/㎡ (25.8年/65.0㎡) | 27.2万/㎡ (34.4年/58.3㎡) |
| 新伊丹駅 | 38.6万/㎡ (27.8年/66.7㎡) | 41.8万/㎡ (26.8年/59.0㎡) | 43.9万/㎡ (16.3年/66.2㎡) |
| 伊丹駅 | 34.6万/㎡ (29.5年/71.7㎡) | 41.5万/㎡ (25.0年/68.6㎡) | 35.8万/㎡ (26.4年/71.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
稲野駅 62.9 万/㎡(昨年同期比 +101.9 ％)
稲野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +101.9％( +31.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -75.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 3.0年(昨年 25.8年から -88.3 ％減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +7.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 25.8 年 → 2024年 3.0 年、-88.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 12.2 分 → 2024年 15.0 分、+22.4 ％と大きく増加)
伊丹駅 34.6 万/㎡(昨年同期比 -16.6 ％)
伊丹駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -16.6％( -6.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 45 件(１年前(2023年)に比べて +15.4％( +6件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 29.5年(昨年 25.0年から +18.0 ％増)。平均専有面積は 71.7 ㎡ (昨年 68.6 ㎡から +4.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 53.8 ％ → 2024年 27.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 25.0 年 → 2024年 29.5 年、+18.0 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 8.0 分 → 2024年 12.5 分、+55.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.8 ％ → 2024年 34.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 36.1 ％ → 2024年 25.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示