【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年1月〜12月期の阪急伊丹線 (塚口駅～伊丹駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +6.6％( +2.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 129 件(１年前(2019年)に比べて -30.3％( -56件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.7年(昨年 23.7年から +0.1 ％増)。平均専有面積は 66.7 ㎡ (昨年 66.1 ㎡から +0.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。伊丹駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは伊丹駅で昨年に比べ +16.3 ％、単価は 35.7 万円/㎡となった。
上位 1 駅(伊丹駅)は +16.3 ％(単価 +5.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(稲野駅)は -36.3 ％(単価 -10.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 1.7 ％ → 2020年 5.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 2.8 ％ → 2020年 7.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 12.3 ％ → 2020年 19.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 21.6 ％ → 2020年 20.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新伊丹駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +3.3％( +1.2万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった稲野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -36.3％( -10.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -66.7％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 阪急伊丹線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 塚口駅 | 35.2万/㎡ (26.5年/64.0㎡) | 36.0万/㎡ (23.0年/64.4㎡) | 33.3万/㎡ (24.3年/63.9㎡) |
| 稲野駅 | 18.1万/㎡ (36.2年/70.0㎡) | 28.3万/㎡ (29.2年/62.5㎡) | 20.7万/㎡ (44.5年/45.0㎡) |
| 新伊丹駅 | 37.0万/㎡ (26.1年/64.4㎡) | 35.8万/㎡ (20.4年/69.1㎡) | 30.8万/㎡ (24.0年/74.2㎡) |
| 伊丹駅 | 35.7万/㎡ (21.1年/68.8㎡) | 30.7万/㎡ (24.4年/67.2㎡) | 32.5万/㎡ (21.1年/68.6㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
伊丹駅 35.7 万/㎡(昨年同期比 +16.3 ％)
伊丹駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +16.3％( +5.0万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 69 件(１年前(2019年)に比べて -23.3％( -21件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.1年(昨年 24.4年から -13.8 ％減)。平均専有面積は 68.8 ㎡ (昨年 67.2 ㎡から +2.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 24.4 年 → 2020年 21.1 年、-13.8 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 3.4 ％ → 2020年 10.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 54.5 ％ → 2020年 36.8 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 26.7 ％ → 2020年 20.3 ％)
稲野駅 18.1 万/㎡(昨年同期比 -36.3 ％)
稲野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -36.3％( -10.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -66.7％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.2年(昨年 29.2年から +23.7 ％増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から +12.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 ％ → 2020年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 29.2 年 → 2020年 36.2 年、+23.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 10.0 分 → 2020年 15.0 分、+50.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 ％ → 2020年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示