【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜3月期の東海道新幹線 (熱海駅～浜松駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.7万円/坪(25.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +8.8％( +6.7万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 307 件(１年前(2022年)に比べて +7.0％( +20件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 20.5年(昨年 21.6年から -5.3 ％減)。平均土地面積は 80.5 坪 (昨年 85.2 坪から -5.4 ％減)。平均建物面積は 56.8 坪 (昨年 57.4 坪から -1.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が減少。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。掛川駅、浜松駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは掛川駅で昨年に比べ +40.8 ％、坪単価は 53.4 万円/坪となった。
上位 1 駅(掛川駅)は +40.8 ％(坪単価 +15.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(三島駅)は -12.0 ％(坪単価 -10.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 20.4 ％ → 2023年 16.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 0.4 ％ → 2023年 1.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.1 ％ → 2023年 34.5 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 1.9 ％ → 2023年 1.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった熱海駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 115万円/坪(34.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -0.9％( -1.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった掛川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.4万円/坪(16.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +40.8％( +15.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 25 件(１年前(2022年)に比べて +66.7％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 東海道新幹線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 熱海駅 | 115万/坪 (26.0年/102坪) | 116万/坪 (29.9年/97.0坪) | 76.1万/坪 (32.0年/112坪) |
| 三島駅 | 78.7万/坪 (21.0年/73.6坪) | 89.4万/坪 (20.8年/113坪) | 81.1万/坪 (24.1年/69.0坪) |
| 新富士駅 | - | 50.2万/坪 (21.0年/51.4坪) | 58.5万/坪 (11.0年/40.8坪) |
| 静岡駅 | 84.0万/坪 (22.5年/61.3坪) | 82.6万/坪 (23.8年/65.9坪) | 90.9万/坪 (14.7年/62.8坪) |
| 掛川駅 | 53.4万/坪 (25.6年/93.5坪) | 37.9万/坪 (28.6年/133坪) | 66.7万/坪 (15.3年/78.3坪) |
| 浜松駅 | 87.4万/坪 (17.6年/92.9坪) | 72.0万/坪 (19.7年/83.2坪) | 77.8万/坪 (18.3年/87.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
掛川駅 53.4 万/坪(昨年同期比 +40.8 ％)
掛川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.4万円/坪(16.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +40.8％( +15.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 25 件(１年前(2022年)に比べて +66.7％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 28.6年から -10.6 ％減)。平均土地面積は 93.5 坪 (昨年 133.2 坪から -29.8 ％減)。平均建物面積は 48.7 坪 (昨年 54.2 坪から -10.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 28.6 年 → 2023年 25.6 年、-10.6 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2022年 46.0 分 → 2023年 39.5 分、-14.2 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 ％ → 2023年 52.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 13.3 ％ → 2023年 21.7 ％)
三島駅 78.7 万/坪(昨年同期比 -12.0 ％)
三島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.7万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -12.0％( -10.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 48 件(１年前(2022年)に比べて +45.5％( +15件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 20.8年から +0.7 ％増)。平均土地面積は 73.6 坪 (昨年 113.0 坪から -34.9 ％減)。平均建物面積は 57.8 坪 (昨年 60.9 坪から -5.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 28.1 ％ → 2023年 15.9 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 23.1 分 → 2023年 31.4 分、+35.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 21.9 ％ → 2023年 40.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 40.6 ％ → 2023年 34.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示