【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年10月〜12月期のJR篠ノ井線 (塩尻駅～篠ノ井駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.2万円/坪(17.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +15.5％( +7.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 79 件(１年前(2022年)に比べて +25.4％( +16件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 29.3年から -4.3 ％減)。平均土地面積は 85.4 坪 (昨年 93.2 坪から -8.3 ％減)。平均建物面積は 41.4 坪 (昨年 50.8 坪から -18.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。塩尻駅、広丘駅、平田駅、明科駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは姨捨駅で昨年に比べ +295.3 ％、坪単価は 23.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(姨捨駅、冠着駅)は +244.8 ％(坪単価 +12.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(稲荷山駅、南松本駅)は -32.9 ％(坪単価 -11.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 17.9 ％ → 2023年 23.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 41.1 ％ → 2023年 35.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 32.4 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 1.8 ％ → 2023年 1.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった村井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +159.7％( +64.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて -44.4％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった稲荷山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.0万円/坪(2.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -47.9％( -8.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR篠ノ井線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 塩尻駅 | 66.1万/坪 (21.8年/96.5坪) | 40.4万/坪 (25.2年/85.8坪) | 73.4万/坪 (20.3年/97.8坪) |
| 広丘駅 | 83.1万/坪 (19.8年/70.1坪) | 63.8万/坪 (25.8年/90.1坪) | 57.9万/坪 (18.9年/102坪) |
| 村井駅 | 104万/坪 (9.4年/65.6坪) | 40.2万/坪 (33.6年/96.6坪) | 82.8万/坪 (18.7年/82.1坪) |
| 平田駅 | 61.9万/坪 (31.3年/79.3坪) | 45.9万/坪 (38.0年/173坪) | 40.5万/坪 (38.2年/91.4坪) |
| 南松本駅 | 70.3万/坪 (24.3年/88.1坪) | 85.5万/坪 (19.8年/52.9坪) | 105万/坪 (13.5年/66.6坪) |
| 松本駅 | 53.1万/坪 (32.9年/64.9坪) | 56.7万/坪 (26.9年/84.1坪) | 60.4万/坪 (29.2年/105坪) |
| 田沢駅 | 22.0万/坪 (34.3年/69.6坪) | - | - |
| 明科駅 | 26.0万/坪 (46.1年/95.8坪) | 16.6万/坪 (48.3年/104坪) | 27.4万/坪 (35.8年/273坪) |
| 西条駅 | - | - | - |
| 坂北駅 | 10.5万/坪 (56.3年/86.2坪) | - | - |
| 聖高原駅 | - | - | - |
| 冠着駅 | 10.5万/坪 (51.8年/157坪) | 3.6万/坪 (0年/172坪) | 6.2万/坪 (44.8年/130坪) |
| 姨捨駅 | 23.0万/坪 (50.8年/130坪) | 5.8万/坪 (45.8年/169坪) | - |
| 稲荷山駅 | 9.0万/坪 (50.5年/165坪) | 17.3万/坪 (51.8年/127坪) | 10.2万/坪 (41.8年/175坪) |
| 篠ノ井駅 | 67.7万/坪 (18.1年/89.7坪) | 60.4万/坪 (25.9年/75.6坪) | 72.6万/坪 (8.5年/67.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
姨捨駅 23.0 万/坪(昨年同期比 +295.3 ％)
姨捨駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.0万円/坪(7.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +295.3％( +17.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 50.8年(昨年 45.8年から +10.9 ％増)。平均土地面積は 130.1 坪 (昨年 169.4 坪から -23.2 ％減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 37.8 坪から -8.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 60.0 分 → 2023年 30.0 分、-50.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 45.8 年 → 2023年 50.8 年、+10.9 ％と増加)
冠着駅 10.5 万/坪(昨年同期比 +194.3 ％)
冠着駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.5万円/坪(3.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +194.3％( +6.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 157.3 坪 (昨年 172.4 坪から -8.8 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 56.0 坪から -40.5 ％減)。
稲荷山駅 9.0 万/坪(昨年同期比 -47.9 ％)
稲荷山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.0万円/坪(2.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -47.9％( -8.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 50.5年(昨年 51.8年から -2.6 ％減)。平均土地面積は 165.4 坪 (昨年 127.1 坪から +30.2 ％増)。平均建物面積は 71.6 坪 (昨年 39.3 坪から +82.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 9.0 分 → 2023年 90.0 分、+900.0 ％と大きく増加)
南松本駅 70.3 万/坪(昨年同期比 -17.8 ％)
南松本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.3万円/坪(21.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -17.8％( -15.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2022年)に比べて +125.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.3年(昨年 19.8年から +23.1 ％増)。平均土地面積は 88.1 坪 (昨年 52.9 坪から +66.3 ％増)。平均建物面積は 38.9 坪 (昨年 33.3 坪から +17.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 19.8 年 → 2023年 24.3 年、+23.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 15.8 分 → 2023年 19.8 分、+25.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示