【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年4月〜6月期のJR水郡線 (水戸駅～常陸太田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.7万円/坪(17.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -2.9％( -1.7万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 104 件(１年前(2021年)に比べて +19.5％( +17件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 19.4年(昨年 15.0年から +29.4 ％増)。平均土地面積は 106.1 坪 (昨年 116.6 坪から -9.0 ％減)。平均建物面積は 41.7 坪 (昨年 40.1 坪から +4.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。後台駅、下菅谷駅、上菅谷駅、玉川村駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは中菅谷駅で昨年に比べ +100.7 ％、坪単価は 55.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(中菅谷駅、玉川村駅)は +90.3 ％(坪単価 +19.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(常陸太田駅、常陸大宮駅)は -17.3 ％(坪単価 -8.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 42.2 分 → 2022年 34.6 分、-18.1 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.6 ％ → 2022年 8.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.4 ％ → 2022年 3.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 15.0 年 → 2022年 19.4 年、+29.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 11.0 ％ → 2022年 18.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 39.7 ％ → 2022年 36.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった下菅谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.4万円/坪(22.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +37.9％( +20.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった常陸大子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.7万円/坪(3.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +1.2％( +0.1万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR水郡線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 水戸駅 | 67.4万/坪 (16.4年/90.7坪) | 65.5万/坪 (13.9年/114坪) | 50.1万/坪 (20.1年/97.1坪) |
| 常陸青柳駅 | - | - | 53.5万/坪 (38.3年/284坪) |
| 常陸津田駅 | - | - | - |
| 後台駅 | 64.0万/坪 (0.25年/263坪) | 38.4万/坪 (19.3年/109坪) | - |
| 下菅谷駅 | 75.4万/坪 (1.3年/60.5坪) | 54.7万/坪 (7.6年/95.8坪) | 82.6万/坪 (1.3年/69.6坪) |
| 中菅谷駅 | 55.7万/坪 (9.8年/59.0坪) | 27.8万/坪 (34.3年/70.6坪) | 126万/坪 (0年/169坪) |
| 上菅谷駅 | 63.8万/坪 (9.8年/61.3坪) | 43.7万/坪 (12.3年/61.3坪) | 37.3万/坪 (35.3年/49.9坪) |
| 常陸鴻巣駅 | - | - | - |
| 瓜連駅 | - | - | - |
| 静駅 | - | - | - |
| 常陸大宮駅 | 75.1万/坪 (19.7年/76.7坪) | 80.6万/坪 (6.8年/125坪) | 51.1万/坪 (8.6年/68.6坪) |
| 玉川村駅 | 25.9万/坪 (37.8年/268坪) | 14.4万/坪 (24.3年/72.6坪) | - |
| 野上原駅 | - | - | - |
| 山方宿駅 | 6.6万/坪 (39.3年/57.5坪) | - | 14.7万/坪 (55.3年/333坪) |
| 中舟生駅 | 6.6万/坪 (52.3年/157坪) | - | - |
| 下小川駅 | - | - | - |
| 西金駅 | - | - | - |
| 上小川駅 | - | 5.2万/坪 (0年/245坪) | - |
| 袋田駅 | - | 19.8万/坪 (43.3年/233坪) | - |
| 常陸大子駅 | 11.7万/坪 (41.3年/132坪) | 11.6万/坪 (45.3年/60.5坪) | - |
| 下野宮駅 | - | - | - |
| 南酒出駅 | - | 9.0万/坪 (0年/151坪) | 3.8万/坪 (33.3年/333坪) |
| 額田駅 | - | - | - |
| 河合駅 | - | - | - |
| 谷河原駅 | 80.1万/坪 (0.25年/87.7坪) | - | 22.7万/坪 (27.3年/72.6坪) |
| 常陸太田駅 | 29.2万/坪 (29.0年/149坪) | 40.6万/坪 (16.5年/173坪) | 57.4万/坪 (0.25年/60.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
中菅谷駅 55.7 万/坪(昨年同期比 +100.7 ％)
中菅谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.7万円/坪(16.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +100.7％( +28.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.8年(昨年 34.3年から -71.5 ％減)。平均土地面積は 59.0 坪 (昨年 70.6 坪から -16.4 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 46.1 坪から -31.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 34.3 年 → 2022年 9.8 年、-71.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 25.0 ％)
玉川村駅 25.9 万/坪(昨年同期比 +79.8 ％)
玉川村駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.9万円/坪(7.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +79.8％( +11.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.8年(昨年 24.3年から +55.7 ％増)。平均土地面積は 267.7 坪 (昨年 72.6 坪から +268.8 ％増)。平均建物面積は 70.3 坪 (昨年 33.3 坪から +111.4 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 24.3 年 → 2022年 37.8 年、+55.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 25.0 分 → 2022年 60.0 分、+140.0 ％と大きく増加)
常陸太田駅 29.2 万/坪(昨年同期比 -27.9 ％)
常陸太田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.2万円/坪(8.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -27.9％( -11.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(１年前(2021年)に比べて +260.0％( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 16.5年から +75.7 ％増)。平均土地面積は 149.4 坪 (昨年 173.3 坪から -13.8 ％減)。平均建物面積は 33.2 坪 (昨年 29.9 坪から +10.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 31.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 16.5 年 → 2022年 29.0 年、+75.7 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 12.5 ％)
常陸大宮駅 75.1 万/坪(昨年同期比 -6.7 ％)
常陸大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.1万円/坪(22.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -6.7％( -5.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 7 件(１年前(2021年)に比べて +40.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.7年(昨年 6.8年から +191.5 ％増)。平均土地面積は 76.7 坪 (昨年 125.2 坪から -38.8 ％減)。平均建物面積は 27.7 坪 (昨年 41.6 坪から -33.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 36.4 分 → 2022年 18.0 分、-50.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 6.8 年 → 2022年 19.7 年、+191.5 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 42.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示