【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年7月〜9月期のJR水郡線 (水戸駅～常陸太田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.1万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -17.3％( -10.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 93 件(１年前(2020年)に比べて +19.2％( +15件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 20.7年(昨年 17.2年から +20.3 ％増)。平均土地面積は 105.7 坪 (昨年 104.1 坪から +1.5 ％増)。平均建物面積は 42.8 坪 (昨年 52.0 坪から -17.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。常陸太田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは常陸太田駅で昨年に比べ +66.9 ％、坪単価は 39.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(常陸太田駅、水戸駅)は +29.8 ％(坪単価 +5.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(玉川村駅、中菅谷駅)は -66.4 ％(坪単価 -30.5 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 17.2 年 → 2021年 20.7 年、+20.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.6 ％ → 2021年 19.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2020年 30.5 ％ → 2021年 31.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった上菅谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.4万円/坪(19.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -19.9％( -16.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった玉川村駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.2万円/坪(2.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -82.3％( -33.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR水郡線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 水戸駅 | 61.0万/坪 (17.7年/83.4坪) | 65.8万/坪 (16.7年/90.8坪) | 62.2万/坪 (16.4年/101坪) |
| 常陸青柳駅 | - | - | - |
| 常陸津田駅 | - | - | - |
| 後台駅 | 7.5万/坪 (59.5年/93.8坪) | - | - |
| 下菅谷駅 | - | 74.4万/坪 (15.0年/126坪) | 78.1万/坪 (-0.50年/66.6坪) |
| 中菅谷駅 | 27.1万/坪 (29.9年/78.7坪) | 54.7万/坪 (39.5年/105坪) | 89.1万/坪 (0.5年/72.6坪) |
| 上菅谷駅 | 65.4万/坪 (9.0年/75.6坪) | 81.7万/坪 (7.5年/70.6坪) | 49.3万/坪 (24.2年/73.6坪) |
| 常陸鴻巣駅 | 9.3万/坪 (27.5年/200坪) | - | 8.3万/坪 (43.5年/145坪) |
| 瓜連駅 | 26.2万/坪 (24.5年/89.2坪) | 38.1万/坪 (13.5年/74.1坪) | 27.0万/坪 (29.5年/130坪) |
| 静駅 | - | - | - |
| 常陸大宮駅 | 38.3万/坪 (17.7年/177坪) | 62.6万/坪 (0.10年/122坪) | 26.2万/坪 (32.0年/259坪) |
| 玉川村駅 | 7.2万/坪 (43.5年/148坪) | - | |
| 野上原駅 | - | - | - |
| 山方宿駅 | - | - | - |
| 中舟生駅 | - | - | - |
| 下小川駅 | 8.3万/坪 (32.5年/368坪) | - | 4.0万/坪 (36.5年/251坪) |
| 西金駅 | - | - | - |
| 上小川駅 | - | 18.8万/坪 (20.5年/185坪) | - |
| 袋田駅 | 11.6万/坪 (23.5年/109坪) | - | - |
| 常陸大子駅 | 9.5万/坪 (37.0年/106坪) | 17.9万/坪 (18.5年/333坪) | 36.7万/坪 (14.5年/27.2坪) |
| 下野宮駅 | - | - | - |
| 南酒出駅 | - | - | - |
| 額田駅 | - | - | - |
| 河合駅 | 27.0万/坪 (23.0年/66.6坪) | - | - |
| 谷河原駅 | - | 23.4万/坪 (29.5年/72.6坪) | - |
| 常陸太田駅 | 39.4万/坪 (19.5年/159坪) | 23.6万/坪 (37.3年/148坪) | 56.4万/坪 (6.8年/86.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
常陸太田駅 39.4 万/坪(昨年同期比 +66.9 ％)
常陸太田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.4万円/坪(11.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +66.9％( +15.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて +16.7％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 19.5年(昨年 37.3年から -47.7 ％減)。平均土地面積は 159.5 坪 (昨年 148.2 坪から +7.6 ％増)。平均建物面積は 46.0 坪 (昨年 42.0 坪から +9.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 37.3 年 → 2021年 19.5 年、-47.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 32.0 分 → 2021年 23.9 分、-25.4 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 33.3 ％)
水戸駅 61.0 万/坪(昨年同期比 -7.2 ％)
水戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 61.0万円/坪(18.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -7.2％( -4.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 56 件(１年前(2020年)に比べて +14.3％( +7件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 17.7年(昨年 16.7年から +6.0 ％増)。平均土地面積は 83.4 坪 (昨年 90.8 坪から -8.1 ％減)。平均建物面積は 44.0 坪 (昨年 62.6 坪から -29.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 37.1 ％ → 2021年 46.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 31.4 ％ → 2021年 22.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.4 ％ → 2021年 18.4 ％)
玉川村駅 7.2 万/坪(昨年同期比 -82.3 ％)
玉川村駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.2万円/坪(2.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -82.3％( -33.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 43.5年(昨年 22.5年から +93.3 ％増)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 24.2 坪から +43.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 120.0 分 → 2021年 30.0 分、-75.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 22.5 年 → 2021年 43.5 年、+93.3 ％と大きく増加)
中菅谷駅 27.1 万/坪(昨年同期比 -50.5 ％)
中菅谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.1万円/坪(8.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -50.5％( -27.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 39.5年から -24.3 ％減)。平均土地面積は 78.7 坪 (昨年 104.9 坪から -25.0 ％減)。平均建物面積は 46.6 坪 (昨年 34.8 坪から +33.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 39.5 年 → 2021年 29.9 年、-24.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 40.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示