【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期のJR常磐線 (勿来駅～新地駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.8万円/坪(16.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +12.5％( +6.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 104 件(１年前(2023年)に比べて -21.2％( -28件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 24.2年から -12.5 ％減)。平均土地面積は 83.0 坪 (昨年 92.9 坪から -10.6 ％減)。平均建物面積は 38.3 坪 (昨年 37.3 坪から +2.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。原ノ町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは植田駅で昨年に比べ +142.1 ％、坪単価は 73.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(植田駅、夜ノ森駅)は +134.2 ％(坪単価 +30.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(内郷駅、相馬駅)は -42.5 ％(坪単価 -11.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 24.2 年 → 2024年 21.2 年、-12.5 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.9 ％ → 2024年 30.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.4 ％ → 2024年 7.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった植田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.1万円/坪(22.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +142.1％( +42.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -28.6％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった相馬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.9万円/坪(4.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -36.5％( -8.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -54.5％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR常磐線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 勿来駅 | 38.1万/坪 (25.3年/83.9坪) | 34.4万/坪 (28.9年/99.8坪) | 22.8万/坪 (34.7年/75.6坪) |
| 植田駅 | 73.1万/坪 (8.9年/63.2坪) | 30.2万/坪 (23.3年/82.7坪) | 60.4万/坪 (12.1年/67.3坪) |
| 泉駅 | 66.9万/坪 (19.1年/86.0坪) | 63.9万/坪 (15.7年/71.8坪) | 74.9万/坪 (21.3年/101坪) |
| 湯本駅 | 51.1万/坪 (20.1年/90.0坪) | 44.2万/坪 (30.1年/86.3坪) | 47.3万/坪 (29.4年/89.2坪) |
| 内郷駅 | 15.3万/坪 (45.8年/72.3坪) | 29.6万/坪 (38.8年/80.2坪) | 34.6万/坪 (25.3年/72.6坪) |
| いわき駅 | 63.8万/坪 (17.7年/77.1坪) | 65.5万/坪 (18.3年/72.1坪) | 60.1万/坪 (20.8年/105坪) |
| 草野駅 | 64.3万/坪 (21.9年/74.1坪) | 54.9万/坪 (37.3年/104坪) | 74.3万/坪 (9.3年/67.3坪) |
| 四ツ倉駅 | 55.4万/坪 (6.5年/56.8坪) | 56.0万/坪 (27.4年/156坪) | 52.2万/坪 (15.8年/93.8坪) |
| 久ノ浜駅 | 71.5万/坪 (5.8年/57.5坪) | - | 9.3万/坪 (24.3年/60.5坪) |
| 末続駅 | - | - | - |
| 広野駅 | - | - | - |
| Jヴィレッジ駅 | - | - | - |
| 木戸駅 | - | - | - |
| 竜田駅 | - | 47.9万/坪 (9.3年/86.7坪) | 43.6万/坪 (12.3年/123坪) |
| 富岡駅 | - | 18.6万/坪 (32.3年/81.7坪) | - |
| 夜ノ森駅 | 30.7万/坪 (24.8年/92.3坪) | 13.6万/坪 (17.3年/139坪) | 14.4万/坪 (17.5年/187坪) |
| 大野駅 | - | 10.2万/坪 (18.3年/90.8坪) | 6.6万/坪 (9.3年/157坪) |
| 双葉駅 | - | - | - |
| 浪江駅 | 27.4万/坪 (31.3年/96.8坪) | - | 23.3万/坪 (22.1年/79.3坪) |
| 桃内駅 | - | - | - |
| 小高駅 | 72.1万/坪 (8.3年/66.6坪) | - | 7.3万/坪 (47.3年/244坪) |
| 磐城太田駅 | - | - | - |
| 原ノ町駅 | 37.4万/坪 (30.1年/113坪) | 28.7万/坪 (37.7年/87.5坪) | 25.9万/坪 (31.4年/92.3坪) |
| 鹿島駅 | - | 54.5万/坪 (7.9年/116坪) | 13.1万/坪 (50.3年/514坪) |
| 日立木駅 | - | 20.5万/坪 (27.3年/93.8坪) | 77.1万/坪 (0.25年/118坪) |
| 相馬駅 | 14.9万/坪 (35.5年/100坪) | 23.5万/坪 (32.1年/137坪) | 37.6万/坪 (35.3年/65.7坪) |
| 駒ケ嶺駅 | - | - | - |
| 新地駅 | - | 68.5万/坪 (3.3年/90.8坪) | 33.4万/坪 (33.8年/123坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
植田駅 73.1 万/坪(昨年同期比 +142.1 ％)
植田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.1万円/坪(22.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +142.1％( +42.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -28.6％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.9年(昨年 23.3年から -61.9 ％減)。平均土地面積は 63.2 坪 (昨年 82.7 坪から -23.5 ％減)。平均建物面積は 29.0 坪 (昨年 33.3 坪から -12.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 23.3 年 → 2024年 8.9 年、-61.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 40.2 分 → 2024年 31.7 分、-21.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 60.0 ％)
夜ノ森駅 30.7 万/坪(昨年同期比 +126.3 ％)
夜ノ森駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 30.7万円/坪(9.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +126.3％( +17.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 17.3年から +43.5 ％増)。平均土地面積は 92.3 坪 (昨年 139.2 坪から -33.7 ％減)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 59.0 坪から -34.6 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.3 年 → 2024年 24.8 年、+43.5 ％と大きく増加)
内郷駅 15.3 万/坪(昨年同期比 -48.5 ％)
内郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.3万円/坪(4.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -48.5％( -14.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 45.8年(昨年 38.8年から +18.1 ％増)。平均土地面積は 72.3 坪 (昨年 80.2 坪から -9.7 ％減)。平均建物面積は 35.3 坪 (昨年 30.6 坪から +15.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 27.2 分 → 2024年 23.7 分、-13.1 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 38.8 年 → 2024年 45.8 年、+18.1 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 75.0 ％ → 2024年 83.3 ％)
相馬駅 14.9 万/坪(昨年同期比 -36.5 ％)
相馬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.9万円/坪(4.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -36.5％( -8.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -54.5％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.5年(昨年 32.1年から +10.6 ％増)。平均土地面積は 100.4 坪 (昨年 136.5 坪から -26.4 ％減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 39.7 坪から -8.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 54.5 ％ → 2024年 40.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 32.1 年 → 2024年 35.5 年、+10.6 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 24.0 分 → 2024年 32.2 分、+34.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.3 ％ → 2024年 40.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示