【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期のJR篠栗線 (桂川駅～吉塚駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.1万円/坪(20.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -21.0％( -17.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 27 件(１年前(2021年)に比べて -42.6％( -20件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 15.0年から +58.4 ％増)。平均土地面積は 84.5 坪 (昨年 74.4 坪から +13.6 ％増)。平均建物面積は 76.0 坪 (昨年 51.7 坪から +47.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。長者原駅、吉塚駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは吉塚駅で昨年に比べ +48.7 ％、坪単価は 89.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(吉塚駅、長者原駅)は +48.1 ％(坪単価 +32.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(柚須駅、篠栗駅)は -9.2 ％(坪単価 -8.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 4.3 ％ → 2022年 7.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 28.9 ％ → 2022年 22.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 15.0 年 → 2022年 23.8 年、+58.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 16.6 分 → 2022年 22.1 分、+32.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 11.1 ％ → 2022年 29.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 42.2 ％ → 2022年 11.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった原町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 123万円/坪(37.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -1.5％( -1.9万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった桂川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.4万円/坪(5.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +17.2％( +2.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2021年)に比べて +40.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR篠栗線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 桂川駅 | 19.4万/坪 (36.2年/63.5坪) | 16.6万/坪 (39.3年/81.4坪) | 24.0万/坪 (27.5年/168坪) |
| 筑前大分駅 | - | 14.2万/坪 (25.8年/118坪) | - |
| 九郎原駅 | - | - | - |
| 城戸南蔵院前駅 | 3.8万/坪 (31.3年/171坪) | - | - |
| 筑前山手駅 | - | - | - |
| 篠栗駅 | 90.5万/坪 (18.0年/99.4坪) | 95.3万/坪 (8.9年/69.8坪) | 68.7万/坪 (23.1年/56.8坪) |
| 門松駅 | 92.0万/坪 (0.8年/49.2坪) | 93.5万/坪 (4.1年/60.2坪) | 63.8万/坪 (21.8年/66.0坪) |
| 長者原駅 | 109万/坪 (10.8年/54.5坪) | 74.0万/坪 (26.8年/54.5坪) | 117万/坪 (0.8年/49.9坪) |
| 原町駅 | 123万/坪 (10.8年/68.8坪) | 125万/坪 (3.1年/132坪) | 129万/坪 (-0.25年/56.0坪) |
| 柚須駅 | 81.5万/坪 (24.1年/99.1坪) | 94.3万/坪 (24.3年/57.9坪) | 83.9万/坪 (13.1年/40.8坪) |
| 吉塚駅 | 89.5万/坪 (24.8年/83.7坪) | 60.2万/坪 (29.5年/89.5坪) | 82.8万/坪 (13.4年/68.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
吉塚駅 89.5 万/坪(昨年同期比 +48.7 ％)
吉塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.5万円/坪(27.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +48.7％( +29.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 29.5年から -16.1 ％減)。平均土地面積は 83.7 坪 (昨年 89.5 坪から -6.5 ％減)。平均建物面積は 90.5 坪 (昨年 40.5 坪から +123.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 29.5 年 → 2022年 24.8 年、-16.1 ％と減少)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
長者原駅 109.1 万/坪(昨年同期比 +47.4 ％)
長者原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 109万円/坪(33.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +47.4％( +35.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.8年(昨年 26.8年から -59.8 ％減)。平均土地面積は 54.5 坪 (昨年 54.5 坪から +0.0 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 31.3 坪から -3.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 26.8 年 → 2022年 10.8 年、-59.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2021年 12.0 分 → 2022年 10.0 分、-16.7 ％と減少)
柚須駅 81.5 万/坪(昨年同期比 -13.5 ％)
柚須駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.5万円/坪(24.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -13.5％( -12.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.1年(昨年 24.3年から -0.7 ％減)。平均土地面積は 99.1 坪 (昨年 57.9 坪から +71.2 ％増)。平均建物面積は 196.6 坪 (昨年 35.2 坪から +459.1 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 14.8 分 → 2022年 19.0 分、+28.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 66.7 ％)
篠栗駅 90.5 万/坪(昨年同期比 -5.0 ％)
篠栗駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.5万円/坪(27.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -5.0％( -4.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -76.5％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 8.9年から +101.6 ％増)。平均土地面積は 99.4 坪 (昨年 69.8 坪から +42.5 ％増)。平均建物面積は 31.4 坪 (昨年 60.1 坪から -47.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 29.4 ％ → 2022年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 8.9 年 → 2022年 18.0 年、+101.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 20.1 分 → 2022年 25.2 分、+25.5 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 52.9 ％ → 2022年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示