【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のJR横須賀線 (武蔵小杉駅～久里浜駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 182万円/坪(55.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +26.1％( +37.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 216 件(１年前(2023年)に比べて -8.1％( -19件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 21.9年(昨年 21.1年から +4.2 ％増)。平均土地面積は 53.8 坪 (昨年 50.4 坪から +6.8 ％増)。平均建物面積は 41.6 坪 (昨年 39.4 坪から +5.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。武蔵小杉駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは鎌倉駅で昨年に比べ +381.5 ％、坪単価は 1,064 万円/坪となった。
上位 2 駅(鎌倉駅、田浦駅)は +282.1 ％(坪単価 +441.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(横浜駅、東戸塚駅)は -38.2 ％(坪単価 -116.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.7 ％ → 2024年 5.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.4 ％ → 2024年 19.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 19.9 分 → 2024年 22.7 分、+13.8 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.8 ％ → 2024年 33.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 29.2 ％ → 2024年 23.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった鎌倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,064万円/坪(322万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +381.5％( +843.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて -39.1％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった田浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.7万円/坪(18.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +182.7％( +39.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| JR横須賀線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 武蔵小杉駅 | 280万/坪 (27.7年/68.1坪) | 233万/坪 (18.0年/15.9坪) | 236万/坪 (11.0年/73.4坪) |
| 新川崎駅 | 192万/坪 (5.3年/24.2坪) | 162万/坪 (13.5年/22.7坪) | 146万/坪 (17.8年/29.9坪) |
| 横浜駅 | 153万/坪 (34.9年/51.7坪) | 358万/坪 (39.4年/73.6坪) | 147万/坪 (25.9年/61.6坪) |
| 保土ケ谷駅 | 104万/坪 (21.7年/50.0坪) | 121万/坪 (19.0年/44.3坪) | 118万/坪 (15.7年/38.9坪) |
| 東戸塚駅 | 121万/坪 (21.0年/38.3坪) | 150万/坪 (18.7年/55.1坪) | 125万/坪 (19.7年/43.1坪) |
| 戸塚駅 | 113万/坪 (21.0年/51.2坪) | 132万/坪 (19.2年/50.4坪) | 112万/坪 (17.1年/39.3坪) |
| 大船駅 | 126万/坪 (19.9年/51.8坪) | 143万/坪 (12.8年/46.5坪) | 131万/坪 (16.6年/53.6坪) |
| 北鎌倉駅 | 158万/坪 (14.0年/58.0坪) | 138万/坪 (29.2年/70.8坪) | 157万/坪 (16.0年/68.6坪) |
| 鎌倉駅 | 1,064万/坪 (26.6年/109坪) | 221万/坪 (28.5年/65.7坪) | 195万/坪 (20.3年/54.8坪) |
| 逗子駅 | 146万/坪 (24.4年/65.9坪) | 154万/坪 (19.7年/51.6坪) | 184万/坪 (25.7年/62.1坪) |
| 東逗子駅 | 119万/坪 (21.7年/46.9坪) | 102万/坪 (20.7年/51.0坪) | 113万/坪 (23.5年/40.1坪) |
| 田浦駅 | 60.7万/坪 (21.0年/28.7坪) | 21.5万/坪 (50.5年/74.9坪) | 20.2万/坪 (41.0年/60.5坪) |
| 横須賀駅 | - | - | - |
| 衣笠駅 | 71.3万/坪 (26.4年/45.1坪) | 75.3万/坪 (28.5年/43.4坪) | 68.4万/坪 (23.9年/45.9坪) |
| 久里浜駅 | 124万/坪 (0年/48.4坪) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
鎌倉駅 1064.2 万/坪(昨年同期比 +381.5 ％)
鎌倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,064万円/坪(322万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +381.5％( +843.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて -39.1％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.6年(昨年 28.5年から -6.4 ％減)。平均土地面積は 108.7 坪 (昨年 65.7 坪から +65.4 ％増)。平均建物面積は 37.3 坪 (昨年 41.7 坪から -10.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 18.8 分 → 2024年 15.8 分、-16.0 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 39.1 ％ → 2024年 7.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.4 ％ → 2024年 69.2 ％)
田浦駅 60.7 万/坪(昨年同期比 +182.7 ％)
田浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.7万円/坪(18.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +182.7％( +39.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 21.0年(昨年 50.5年から -58.4 ％減)。平均土地面積は 28.7 坪 (昨年 74.9 坪から -61.6 ％減)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 24.2 坪から +9.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 50.5 年 → 2024年 21.0 年、-58.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.0 分 → 2024年 12.5 分、+108.3 ％と大きく増加)
横浜駅 153.1 万/坪(昨年同期比 -57.2 ％)
横浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 153万円/坪(46.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -57.2％( -204.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.9年(昨年 39.4年から -11.4 ％減)。平均土地面積は 51.7 坪 (昨年 73.6 坪から -29.7 ％減)。平均建物面積は 101.6 坪 (昨年 35.8 坪から +183.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 39.4 年 → 2024年 34.9 年、-11.4 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 19.3 分 → 2024年 12.2 分、-37.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 50.0 ％)
東戸塚駅 121.1 万/坪(昨年同期比 -19.2 ％)
東戸塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 121万円/坪(36.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -19.2％( -28.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 31 件(１年前(2023年)に比べて -8.8％( -3件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 18.7年から +12.4 ％増)。平均土地面積は 38.3 坪 (昨年 55.1 坪から -30.4 ％減)。平均建物面積は 32.3 坪 (昨年 43.8 坪から -26.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 18.7 年 → 2024年 21.0 年、+12.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.6 ％ → 2024年 19.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 ％ → 2024年 32.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示