【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年10月〜12月期のJR東海道本線 (川崎駅~湯河原駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 122万円/坪(37.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -5.2%( -6.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 267 件(1年前(2022年)に比べて -35.5%( -147件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.7年(昨年 17.0年から -1.7 %減)。平均土地面積は 44.0 坪 (昨年 50.2 坪から -12.2 %減)。平均建物面積は 35.9 坪 (昨年 40.0 坪から -10.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。真鶴駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは真鶴駅で昨年に比べ +91.9 %、坪単価は 110 万円/坪となった。
上位 2 駅(真鶴駅、小田原駅)は +54.9 %(坪単価 +33.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(国府津駅、湯河原駅)は -43.3 %(坪単価 -41.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 30.0 % → 2023年 33.6 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 27.4 % → 2023年 26.1 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 5.5 % → 2023年 4.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 2.0 % → 2023年 1.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった辻堂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 169万円/坪(51.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +3.6%( +5.9万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 31 件(1年前(2022年)に比べて -26.2%( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった湯河原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.9万円/坪(13.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -42.9%( -33.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(1年前(2022年)に比べて +10.0%( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
JR東海道本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
川崎駅 | 165万/坪 (9.6年/39.1坪) | 206万/坪 (16.0年/30.3坪) | 143万/坪 (16.2年/29.0坪) |
横浜駅 | 149万/坪 (16.4年/36.0坪) | 187万/坪 (21.8年/52.8坪) | 155万/坪 (27.8年/56.8坪) |
戸塚駅 | 141万/坪 (9.4年/36.8坪) | 131万/坪 (14.4年/55.4坪) | 106万/坪 (21.9年/49.7坪) |
大船駅 | 130万/坪 (18.6年/50.2坪) | 132万/坪 (17.6年/56.3坪) | 129万/坪 (12.5年/45.0坪) |
藤沢駅 | 161万/坪 (14.1年/37.7坪) | 138万/坪 (14.1年/45.9坪) | 121万/坪 (19.6年/51.3坪) |
辻堂駅 | 169万/坪 (10.0年/36.9坪) | 163万/坪 (14.3年/39.0坪) | 164万/坪 (11.3年/41.2坪) |
茅ケ崎駅 | 142万/坪 (15.4年/31.9坪) | 143万/坪 (12.2年/42.3坪) | 139万/坪 (13.1年/43.6坪) |
平塚駅 | 101万/坪 (16.2年/42.0坪) | 85.9万/坪 (20.7年/52.6坪) | 89.2万/坪 (13.2年/41.5坪) |
大磯駅 | 90.5万/坪 (20.2年/60.4坪) | 109万/坪 (18.1年/65.6坪) | 77.8万/坪 (32.0年/87.7坪) |
二宮駅 | 65.0万/坪 (27.7年/52.6坪) | 77.5万/坪 (22.1年/69.7坪) | 81.0万/坪 (15.6年/47.0坪) |
国府津駅 | 63.0万/坪 (21.2年/41.6坪) | 112万/坪 (8.1年/37.2坪) | 69.0万/坪 (15.3年/40.8坪) |
鴨宮駅 | 85.9万/坪 (17.6年/41.3坪) | 94.2万/坪 (21.5年/48.8坪) | 78.7万/坪 (15.9年/52.4坪) |
小田原駅 | 87.3万/坪 (41.8年/117坪) | 74.1万/坪 (21.3年/44.9坪) | 86.0万/坪 (28.8年/65.7坪) |
早川駅 | - | - | - |
根府川駅 | 3.2万/坪 (37.8年/78.7坪) | - | - |
真鶴駅 | 110万/坪 (44.8年/154坪) | 57.4万/坪 (40.4年/73.0坪) | 46.6万/坪 (27.9年/77.3坪) |
湯河原駅 | 44.9万/坪 (35.7年/82.6坪) | 78.6万/坪 (25.9年/103坪) | 40.0万/坪 (36.6年/107坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
真鶴駅 110.2 万/坪(昨年同期比 +91.9 %)
真鶴駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +91.9%( +52.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2022年)に比べて -85.7%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.8年(昨年 40.4年から +10.7 %増)。平均土地面積は 154.3 坪 (昨年 73.0 坪から +111.2 %増)。平均建物面積は 145.2 坪 (昨年 30.5 坪から +376.6 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 40.4 年 → 2023年 44.8 年、+10.7 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 13.9 分 → 2023年 20.0 分、+44.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 % → 2023年 100.0 %)
小田原駅 87.3 万/坪(昨年同期比 +17.9 %)
小田原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.3万円/坪(26.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +17.9%( +13.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて -66.7%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.8年(昨年 21.3年から +96.5 %増)。平均土地面積は 117.2 坪 (昨年 44.9 坪から +161.2 %増)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 41.3 坪から -30.5 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 21.3 年 → 2023年 41.8 年、+96.5 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 % → 2023年 50.0 %)
国府津駅 63.0 万/坪(昨年同期比 -43.7 %)
国府津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.0万円/坪(19.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -43.7%( -48.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2022年)に比べて -57.1%( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 8.1年から +162.4 %増)。平均土地面積は 41.6 坪 (昨年 37.2 坪から +11.9 %増)。平均建物面積は 33.0 坪 (昨年 29.7 坪から +11.3 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 8.1 年 → 2023年 21.2 年、+162.4 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 11.8 分 → 2023年 20.0 分、+69.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 7.7 % → 2023年 20.0 %)
湯河原駅 44.9 万/坪(昨年同期比 -42.9 %)
湯河原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.9万円/坪(13.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -42.9%( -33.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(1年前(2022年)に比べて +10.0%( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 35.7年(昨年 25.9年から +37.9 %増)。平均土地面積は 82.6 坪 (昨年 103.0 坪から -19.8 %減)。平均建物面積は 36.4 坪 (昨年 38.4 坪から -5.2 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 40.0 % → 2023年 18.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 25.9 年 → 2023年 35.7 年、+37.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 17.1 分 → 2023年 24.0 分、+40.4 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 % → 2023年 54.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 10.0 % → 2023年 9.1 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示