【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期のJR東海道本線 (川崎駅～湯河原駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 111万円/坪(33.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +4.5％( +4.8万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 512 件(１年前(2020年)に比べて +92.5％( +246件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.9年(昨年 13.5年から +24.6 ％増)。平均土地面積は 45.3 坪 (昨年 47.3 坪から -4.4 ％減)。平均建物面積は 34.9 坪 (昨年 37.3 坪から -6.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。川崎駅、国府津駅、小田原駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは小田原駅で昨年に比べ +90.3 ％、坪単価は 67.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(小田原駅、川崎駅)は +65.6 ％(坪単価 +42.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(横浜駅、湯河原駅)は -18.1 ％(坪単価 -22.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.7 ％ → 2021年 3.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 13.5 年 → 2021年 16.9 年、+24.6 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 51.2 ％ → 2021年 34.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.7 ％ → 2021年 27.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった川崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 182万円/坪(55.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +40.8％( +52.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 42 件(１年前(2020年)に比べて +31.2％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった二宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.6万円/坪(15.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -10.4％( -5.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 24 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR東海道本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 川崎駅 | 182万/坪 (12.1年/31.3坪) | 129万/坪 (19.9年/35.7坪) | 143万/坪 (20.4年/29.5坪) |
| 横浜駅 | 135万/坪 (21.7年/41.3坪) | 168万/坪 (12.1年/36.5坪) | 270万/坪 (32.8年/33.7坪) |
| 戸塚駅 | 108万/坪 (14.8年/37.5坪) | 115万/坪 (7.7年/53.3坪) | 104万/坪 (16.8年/40.0坪) |
| 大船駅 | 108万/坪 (21.5年/47.5坪) | 95.2万/坪 (19.3年/65.2坪) | 113万/坪 (12.7年/46.9坪) |
| 藤沢駅 | 128万/坪 (13.0年/43.8坪) | 132万/坪 (14.6年/37.8坪) | 114万/坪 (14.8年/55.2坪) |
| 辻堂駅 | 142万/坪 (14.9年/43.1坪) | 143万/坪 (8.8年/42.0坪) | 149万/坪 (14.6年/43.7坪) |
| 茅ケ崎駅 | 121万/坪 (12.7年/36.5坪) | 124万/坪 (9.8年/46.7坪) | 112万/坪 (9.6年/44.7坪) |
| 平塚駅 | 81.3万/坪 (18.7年/47.2坪) | 81.8万/坪 (11.7年/43.5坪) | 99.4万/坪 (12.6年/53.2坪) |
| 大磯駅 | 89.0万/坪 (23.5年/76.2坪) | 82.2万/坪 (16.6年/54.5坪) | 103万/坪 (8.8年/54.7坪) |
| 二宮駅 | 49.6万/坪 (25.1年/64.7坪) | 55.4万/坪 (23.3年/54.5坪) | 67.3万/坪 (17.9年/68.6坪) |
| 国府津駅 | 74.7万/坪 (20.7年/64.1坪) | 57.6万/坪 (0.9年/42.4坪) | 18.6万/坪 (26.3年/65.3坪) |
| 鴨宮駅 | 68.0万/坪 (15.8年/80.2坪) | 70.6万/坪 (13.9年/42.4坪) | 86.6万/坪 (22.3年/66.9坪) |
| 小田原駅 | 67.3万/坪 (32.1年/71.0坪) | 35.4万/坪 (39.9年/44.2坪) | 70.6万/坪 (38.5年/102坪) |
| 早川駅 | 59.5万/坪 (15.3年/48.4坪) | - | - |
| 根府川駅 | - | - | - |
| 真鶴駅 | 43.1万/坪 (31.5年/46.9坪) | - | 38.7万/坪 (34.8年/85.1坪) |
| 湯河原駅 | 54.9万/坪 (21.7年/63.5坪) | 65.5万/坪 (26.8年/101坪) | 40.4万/坪 (23.9年/70.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
小田原駅 67.3 万/坪(昨年同期比 +90.3 ％)
小田原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.3万円/坪(20.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +90.3％( +31.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2020年)に比べて +250.0％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.1年(昨年 39.9年から -19.6 ％減)。平均土地面積は 71.0 坪 (昨年 44.2 坪から +60.4 ％増)。平均建物面積は 37.9 坪 (昨年 30.8 坪から +23.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 39.9 年 → 2021年 32.1 年、-19.6 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 38.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 14.0 分 → 2021年 15.6 分、+11.5 ％と増加)
川崎駅 182.3 万/坪(昨年同期比 +40.8 ％)
川崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 182万円/坪(55.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +40.8％( +52.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 42 件(１年前(2020年)に比べて +31.2％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.1年(昨年 19.9年から -39.1 ％減)。平均土地面積は 31.3 坪 (昨年 35.7 坪から -12.3 ％減)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 47.3 坪から -34.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 19.9 年 → 2021年 12.1 年、-39.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 ％ → 2021年 48.7 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.6 ％ → 2021年 12.8 ％)
横浜駅 134.9 万/坪(昨年同期比 -19.9 ％)
横浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(40.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -19.9％( -33.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて -12.5％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 21.7年(昨年 12.1年から +78.8 ％増)。平均土地面積は 41.3 坪 (昨年 36.5 坪から +13.1 ％増)。平均建物面積は 49.3 坪 (昨年 70.5 坪から -30.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.1 年 → 2021年 21.7 年、+78.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 14.9 分 → 2021年 17.0 分、+14.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 ％ → 2021年 28.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 ％ → 2021年 28.6 ％)
湯河原駅 54.9 万/坪(昨年同期比 -16.2 ％)
湯河原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.9万円/坪(16.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -16.2％( -10.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2020年)に比べて -10.0％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 21.7年(昨年 26.8年から -18.9 ％減)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 101.0 坪から -37.1 ％減)。平均建物面積は 60.5 坪 (昨年 46.2 坪から +30.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 26.8 年 → 2021年 21.7 年、-18.9 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 30.0 ％ → 2021年 11.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 ％ → 2021年 55.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示