【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年4月〜6月期のJR東海道本線 (川崎駅～湯河原駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -5.5％( -6.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 266 件(１年前(2019年)に比べて -8.0％( -23件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 13.5年(昨年 15.5年から -12.8 ％減)。平均土地面積は 47.3 坪 (昨年 49.1 坪から -3.6 ％減)。平均建物面積は 37.3 坪 (昨年 41.2 坪から -9.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。湯河原駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは国府津駅で昨年に比べ +209.5 ％、坪単価は 57.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(国府津駅、湯河原駅)は +135.8 ％(坪単価 +32.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(小田原駅、横浜駅)は -43.7 ％(坪単価 -68.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 15.5 年 → 2020年 13.5 年、-12.8 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 47.3 ％ → 2020年 51.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 25.6 ％ → 2020年 20.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 22.0 分 → 2020年 24.9 分、+12.8 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 5.2 ％ → 2020年 2.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった横浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 168万円/坪(51.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -37.5％( -101.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小田原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.4万円/坪(10.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -49.9％( -35.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて -42.9％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR東海道本線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 川崎駅 | 129万/坪 (19.9年/35.7坪) | 143万/坪 (20.4年/29.5坪) | 135万/坪 (11.4年/24.9坪) |
| 横浜駅 | 168万/坪 (12.1年/36.5坪) | 270万/坪 (32.8年/33.7坪) | 256万/坪 (9.3年/42.4坪) |
| 戸塚駅 | 115万/坪 (7.7年/53.3坪) | 104万/坪 (16.8年/40.0坪) | 117万/坪 (10.9年/44.8坪) |
| 大船駅 | 95.2万/坪 (19.3年/65.2坪) | 113万/坪 (12.7年/46.9坪) | 127万/坪 (23.7年/61.4坪) |
| 藤沢駅 | 132万/坪 (14.6年/37.8坪) | 114万/坪 (14.8年/55.2坪) | 144万/坪 (6.5年/39.6坪) |
| 辻堂駅 | 143万/坪 (8.8年/42.0坪) | 149万/坪 (14.6年/43.7坪) | 128万/坪 (12.0年/38.1坪) |
| 茅ケ崎駅 | 124万/坪 (9.8年/46.7坪) | 112万/坪 (9.6年/44.7坪) | 119万/坪 (11.0年/33.9坪) |
| 平塚駅 | 81.8万/坪 (11.7年/43.5坪) | 99.4万/坪 (12.6年/53.2坪) | 79.9万/坪 (13.5年/56.6坪) |
| 大磯駅 | 82.2万/坪 (16.6年/54.5坪) | 103万/坪 (8.8年/54.7坪) | 86.7万/坪 (12.8年/54.0坪) |
| 二宮駅 | 55.4万/坪 (23.3年/54.5坪) | 67.3万/坪 (17.9年/68.6坪) | 53.3万/坪 (25.7年/90.3坪) |
| 国府津駅 | 57.6万/坪 (0.9年/42.4坪) | 18.6万/坪 (26.3年/65.3坪) | 50.9万/坪 (14.3年/51.4坪) |
| 鴨宮駅 | 70.6万/坪 (13.9年/42.4坪) | 86.6万/坪 (22.3年/66.9坪) | 58.0万/坪 (15.6年/62.9坪) |
| 小田原駅 | 35.4万/坪 (39.9年/44.2坪) | 70.6万/坪 (38.5年/102坪) | 69.2万/坪 (20.1年/60.8坪) |
| 早川駅 | - | - | - |
| 根府川駅 | - | - | - |
| 真鶴駅 | - | 38.7万/坪 (34.8年/85.1坪) | 59.9万/坪 (17.0年/73.0坪) |
| 湯河原駅 | 65.5万/坪 (26.8年/101坪) | 40.4万/坪 (23.9年/70.8坪) | 60.6万/坪 (14.3年/81.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
国府津駅 57.6 万/坪(昨年同期比 +209.5 ％)
国府津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.6万円/坪(17.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +209.5％( +39.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.9年(昨年 26.3年から -96.5 ％減)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 65.3 坪から -35.2 ％減)。平均建物面積は 31.3 坪 (昨年 43.9 坪から -28.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 26.3 年 → 2020年 0.9 年、-96.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 18.4 分 → 2020年 29.7 分、+61.2 ％と大きく増加)
湯河原駅 65.5 万/坪(昨年同期比 +62.1 ％)
湯河原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.5万円/坪(19.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +62.1％( +25.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2019年)に比べて +66.7％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 23.9年から +12.2 ％増)。平均土地面積は 101.0 坪 (昨年 70.8 坪から +42.5 ％増)。平均建物面積は 46.2 坪 (昨年 59.7 坪から -22.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 27.2 分 → 2020年 16.9 分、-37.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 60.0 ％ → 2020年 40.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 23.9 年 → 2020年 26.8 年、+12.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 ％ → 2020年 30.0 ％)
小田原駅 35.4 万/坪(昨年同期比 -49.9 ％)
小田原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.4万円/坪(10.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -49.9％( -35.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて -42.9％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.9年(昨年 38.5年から +3.7 ％増)。平均土地面積は 44.2 坪 (昨年 102.4 坪から -56.8 ％減)。平均建物面積は 30.8 坪 (昨年 95.6 坪から -67.8 ％減)。
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 66.7 ％)
横浜駅 168.5 万/坪(昨年同期比 -37.5 ％)
横浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 168万円/坪(51.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -37.5％( -101.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.1年(昨年 32.8年から -63.0 ％減)。平均土地面積は 36.5 坪 (昨年 33.7 坪から +8.4 ％増)。平均建物面積は 70.5 坪 (昨年 72.6 坪から -2.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 32.8 年 → 2020年 12.1 年、-63.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 75.0 ％ → 2020年 12.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 10.2 分 → 2020年 14.9 分、+45.1 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示