【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年4月〜6月期の東武日光線 (藤岡駅～東武日光駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.4万円/坪(16.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +23.1％( +10.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 59 件(１年前(2021年)に比べて -9.2％( -6件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 23.4年(昨年 25.1年から -6.8 ％減)。平均土地面積は 116.1 坪 (昨年 86.4 坪から +34.4 ％増)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 37.8 坪から +11.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。樅山駅、新鹿沼駅、北鹿沼駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東武日光駅で昨年に比べ +866.5 ％、坪単価は 197 万円/坪となった。
上位 2 駅(東武日光駅、藤岡駅)は +586.8 ％(坪単価 +98.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(家中駅、静和駅)は -30.5 ％(坪単価 -18.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 22.7 分 → 2022年 19.8 分、-12.7 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 18.6 ％ → 2022年 35.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 6.2 ％ → 2022年 10.5 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 8.5 ％ → 2022年 2.1 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 3.1 ％ → 2022年 1.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東武日光駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 197万円/坪(59.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +866.5％( +176.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった楡木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.1万円/坪(4.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +16.8％( +2.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東武日光線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 藤岡駅 | 26.6万/坪 (25.8年/153坪) | 6.5万/坪 (48.8年/53.7坪) | 6.5万/坪 (52.3年/227坪) |
| 静和駅 | 57.0万/坪 (22.6年/89.8坪) | 80.0万/坪 (20.3年/58.4坪) | 16.6万/坪 (19.6年/57.0坪) |
| 新大平下駅 | 48.1万/坪 (26.3年/204坪) | 55.6万/坪 (16.9年/85.8坪) | 23.4万/坪 (23.9年/77.9坪) |
| 栃木駅 | 50.3万/坪 (20.4年/160坪) | 51.3万/坪 (21.5年/73.8坪) | 40.7万/坪 (18.9年/68.1坪) |
| 新栃木駅 | 55.3万/坪 (12.4年/59.3坪) | 46.7万/坪 (19.1年/88.5坪) | 36.5万/坪 (23.9年/113坪) |
| 合戦場駅 | 51.9万/坪 (31.3年/84.7坪) | 25.5万/坪 (28.3年/51.4坪) | 31.7万/坪 (27.5年/69.9坪) |
| 家中駅 | 31.2万/坪 (27.8年/87.7坪) | 46.0万/坪 (18.3年/78.7坪) | 103万/坪 (0.25年/575坪) |
| 東武金崎駅 | - | 32.1万/坪 (25.3年/154坪) | - |
| 楡木駅 | 13.8万/坪 (25.3年/191坪) | - | |
| 樅山駅 | 73.3万/坪 (12.9年/73.1坪) | 53.3万/坪 (21.5年/71.1坪) | 20.5万/坪 (29.3年/346坪) |
| 新鹿沼駅 | 40.2万/坪 (26.9年/64.0坪) | 24.8万/坪 (37.9年/80.7坪) | 31.4万/坪 (23.3年/154坪) |
| 北鹿沼駅 | 60.4万/坪 (50.3年/154坪) | 41.3万/坪 (34.3年/66.6坪) | 52.9万/坪 (0.25年/56.0坪) |
| 板荷駅 | - | - | - |
| 下小代駅 | - | 10.0万/坪 (42.3年/45.4坪) | 12.2万/坪 (26.3年/78.7坪) |
| 明神駅 | - | - | - |
| 下今市駅 | 36.8万/坪 (29.5年/147坪) | 37.8万/坪 (24.3年/75.6坪) | 19.7万/坪 (33.3年/81.7坪) |
| 上今市駅 | - | - | - |
| 東武日光駅 | 197万/坪 (20.3年/145坪) | 20.4万/坪 (31.3年/186坪) | 14.2万/坪 (35.3年/157坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東武日光駅 197.2 万/坪(昨年同期比 +866.5 ％)
東武日光駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 197万円/坪(59.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +866.5％( +176.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 31.3年から -35.2 ％減)。平均土地面積は 145.2 坪 (昨年 185.5 坪から -21.7 ％減)。平均建物面積は 12.9 坪 (昨年 56.0 坪から -77.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 31.3 年 → 2022年 20.3 年、-35.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 40.0 分 → 2022年 15.5 分、-61.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
藤岡駅 26.6 万/坪(昨年同期比 +307.0 ％)
藤岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.6万円/坪(8.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +307.0％( +20.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 48.8年から -47.2 ％減)。平均土地面積は 153.1 坪 (昨年 53.7 坪から +185.2 ％増)。平均建物面積は 26.8 坪 (昨年 31.0 坪から -13.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 48.8 年 → 2022年 25.8 年、-47.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 15.5 分 → 2022年 22.5 分、+45.2 ％と大きく増加)
家中駅 31.2 万/坪(昨年同期比 -32.2 ％)
家中駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.2万円/坪(9.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -32.2％( -14.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.8年(昨年 18.3年から +52.0 ％増)。平均土地面積は 87.7 坪 (昨年 78.7 坪から +11.5 ％増)。平均建物面積は 55.2 坪 (昨年 34.8 坪から +58.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 30.0 分 → 2022年 16.5 分、-45.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 18.3 年 → 2022年 27.8 年、+52.0 ％と大きく増加)
静和駅 57.0 万/坪(昨年同期比 -28.7 ％)
静和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.0万円/坪(17.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -28.7％( -22.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 22.6年(昨年 20.3年から +11.5 ％増)。平均土地面積は 89.8 坪 (昨年 58.4 坪から +53.9 ％増)。平均建物面積は 36.0 坪 (昨年 25.4 坪から +41.7 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 ％ → 2022年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 20.3 年 → 2022年 22.6 年、+11.5 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示