【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期の東武宇都宮線 (新栃木駅～東武宇都宮駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.5万円/坪(19.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +33.7％( +16.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 87 件(１年前(2023年)に比べて +11.5％( +9件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 26.9年から -26.6 ％減)。平均土地面積は 78.6 坪 (昨年 91.4 坪から -14.0 ％減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 58.6 坪から -35.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。新栃木駅、国谷駅、おもちゃのまち駅、西川田駅、江曽島駅、東武宇都宮駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは野州平川駅で昨年に比べ +435.7 ％、坪単価は 68.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(野州平川駅、江曽島駅)は +250.4 ％(坪単価 +42.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(安塚駅、南宇都宮駅)は -73.0 ％(坪単価 -47.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 26.9 年 → 2024年 19.8 年、-26.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.4 ％ → 2024年 31.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 11.8 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.6 ％ → 2024年 4.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西川田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.3万円/坪(22.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +64.2％( +29.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった安塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.1万円/坪(0.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -94.5％( -36.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東武宇都宮線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新栃木駅 | 56.8万/坪 (20.3年/84.3坪) | 45.2万/坪 (21.8年/76.6坪) | 55.3万/坪 (12.4年/59.3坪) |
| 野州平川駅 | 68.5万/坪 (13.9年/68.7坪) | 12.8万/坪 (46.3年/81.7坪) | 47.9万/坪 (26.3年/80.2坪) |
| 野州大塚駅 | - | 17.7万/坪 (50.3年/115坪) | 14.8万/坪 (36.3年/78.7坪) |
| 壬生駅 | 43.1万/坪 (24.3年/74.1坪) | 36.7万/坪 (26.7年/133坪) | 13.7万/坪 (44.8年/124坪) |
| 国谷駅 | 50.0万/坪 (20.8年/71.8坪) | 40.7万/坪 (14.3年/172坪) | - |
| おもちゃのまち駅 | 42.8万/坪 (28.8年/62.5坪) | 28.9万/坪 (42.9年/129坪) | 83.4万/坪 (21.9年/160坪) |
| 安塚駅 | 2.1万/坪 (35.3年/99.8坪) | 38.6万/坪 (23.3年/72.6坪) | - |
| 西川田駅 | 75.3万/坪 (28.4年/67.1坪) | 45.9万/坪 (23.9年/61.4坪) | 82.7万/坪 (10.1年/54.9坪) |
| 江曽島駅 | 71.6万/坪 (20.1年/69.6坪) | 43.3万/坪 (26.4年/102坪) | 61.9万/坪 (35.5年/66.7坪) |
| 南宇都宮駅 | 55.4万/坪 (25.8年/52.6坪) | 114万/坪 (23.3年/77.1坪) | 61.2万/坪 (12.9年/46.4坪) |
| 東武宇都宮駅 | 74.8万/坪 (16.4年/85.4坪) | 57.8万/坪 (25.5年/90.3坪) | 67.9万/坪 (22.6年/74.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
野州平川駅 68.5 万/坪(昨年同期比 +435.7 ％)
野州平川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.5万円/坪(20.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +435.7％( +55.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +25.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.9年(昨年 46.3年から -69.9 ％減)。平均土地面積は 68.7 坪 (昨年 81.7 坪から -15.9 ％減)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 163.4 坪から -76.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 46.3 年 → 2024年 13.9 年、-69.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 20.0 ％)
江曽島駅 71.6 万/坪(昨年同期比 +65.1 ％)
江曽島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.6万円/坪(21.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +65.1％( +28.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -37.5％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.1年(昨年 26.4年から -24.0 ％減)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 102.3 坪から -32.0 ％減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 77.9 坪から -53.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 26.4 年 → 2024年 20.1 年、-24.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 20.9 分 → 2024年 13.8 分、-33.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 20.0 ％)
安塚駅 2.1 万/坪(昨年同期比 -94.5 ％)
安塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.1万円/坪(0.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -94.5％( -36.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.3年(昨年 23.3年から +51.6 ％増)。平均土地面積は 99.8 坪 (昨年 72.6 坪から +37.5 ％増)。平均建物面積は 46.9 坪 (昨年 36.3 坪から +29.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.3 年 → 2024年 35.3 年、+51.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 13.0 分 → 2024年 30.0 分、+130.8 ％と大きく増加)
南宇都宮駅 55.4 万/坪(昨年同期比 -51.6 ％)
南宇都宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.4万円/坪(16.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -51.6％( -59.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.8年(昨年 23.3年から +10.8 ％増)。平均土地面積は 52.6 坪 (昨年 77.1 坪から -31.8 ％減)。平均建物面積は 32.1 坪 (昨年 29.5 坪から +8.7 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 23.3 年 → 2024年 25.8 年、+10.8 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.0 分 → 2024年 13.8 分、+38.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示