【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年7月〜9月期の東武東上本線 (池袋駅~成増駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 185万円/坪(55.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +1.3%( +2.3万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 95 件(1年前(2020年)に比べて +35.7%( +25件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.9年(昨年 12.8年から +48.0 %増)。平均土地面積は 36.6 坪 (昨年 34.0 坪から +7.6 %増)。平均建物面積は 48.0 坪 (昨年 40.4 坪から +18.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。東武練馬駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは東武練馬駅で昨年に比べ +22.1 %、坪単価は 180 万円/坪となった。
上位 2 駅(東武練馬駅、ときわ台駅)は +15.7 %(坪単価 +25.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(下赤塚駅、中板橋駅)は -22.9 %(坪単価 -39.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 8.6 % → 2021年 16.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.8 年 → 2021年 18.9 年、+48.0 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 55.9 % → 2021年 27.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.8 % → 2021年 16.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったときわ台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 223万円/坪(67.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +9.4%( +19.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 18 件(1年前(2020年)に比べて +157.1%( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった下赤塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 98.4万円/坪(29.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -24.3%( -31.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて -30.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
東武東上本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
池袋駅 | 214万/坪 (23.5年/68.5坪) | 223万/坪 (12.5年/34.8坪) | 294万/坪 (56.5年/45.4坪) |
北池袋駅 | 204万/坪 (14.8年/27.7坪) | 216万/坪 (10.7年/21.3坪) | 137万/坪 (43.9年/16.1坪) |
下板橋駅 | 217万/坪 (0.5年/21.2坪) | - | 105万/坪 (50.5年/36.3坪) |
大山駅 | 207万/坪 (12.8年/47.3坪) | 221万/坪 (0.5年/23.4坪) | 112万/坪 (47.5年/44.6坪) |
中板橋駅 | 171万/坪 (26.1年/35.0坪) | 217万/坪 (25.8年/37.8坪) | 115万/坪 (25.0年/29.5坪) |
ときわ台駅 | 223万/坪 (19.2年/39.7坪) | 204万/坪 (21.1年/49.9坪) | 194万/坪 (19.7年/32.3坪) |
上板橋駅 | 169万/坪 (17.3年/31.3坪) | 202万/坪 (7.3年/24.2坪) | 152万/坪 (12.8年/22.1坪) |
東武練馬駅 | 180万/坪 (18.3年/29.5坪) | 147万/坪 (8.4年/38.0坪) | 184万/坪 (15.9年/81.1坪) |
下赤塚駅 | 98.4万/坪 (32.9年/30.3坪) | 130万/坪 (21.8年/23.4坪) | 145万/坪 (25.0年/26.8坪) |
成増駅 | 174万/坪 (6.3年/29.0坪) | 175万/坪 (7.3年/73.0坪) | 193万/坪 (11.4年/31.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東武練馬駅 179.8 万/坪(昨年同期比 +22.1 %)
東武練馬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 180万円/坪(54.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +22.1%( +32.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2020年)に比べて -25.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 8.4年から +117.2 %増)。平均土地面積は 29.5 坪 (昨年 38.0 坪から -22.4 %減)。平均建物面積は 29.1 坪 (昨年 39.3 坪から -26.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 13.7 分 → 2021年 8.7 分、-36.7 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 8.4 年 → 2021年 18.3 年、+117.2 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.2 % → 2021年 16.7 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 % → 2021年 25.0 %)
ときわ台駅 223.3 万/坪(昨年同期比 +9.4 %)
ときわ台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 223万円/坪(67.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +9.4%( +19.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 18 件(1年前(2020年)に比べて +157.1%( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.2年(昨年 21.1年から -8.9 %減)。平均土地面積は 39.7 坪 (昨年 49.9 坪から -20.4 %減)。平均建物面積は 43.3 坪 (昨年 91.0 坪から -52.4 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 42.9 % → 2021年 18.8 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 7.0 分 → 2021年 10.1 分、+43.7 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 57.1 % → 2021年 18.8 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 % → 2021年 5.6 %)
下赤塚駅 98.4 万/坪(昨年同期比 -24.3 %)
下赤塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 98.4万円/坪(29.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -24.3%( -31.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて -30.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.9年(昨年 21.8年から +50.6 %増)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 23.4 坪から +29.0 %増)。平均建物面積は 38.7 坪 (昨年 29.0 坪から +33.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 9.6 分 → 2021年 7.7 分、-19.6 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 28.6 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 30.0 % → 2021年 16.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 21.8 年 → 2021年 32.9 年、+50.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 50.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 30.0 % → 2021年 16.7 %)
中板橋駅 170.7 万/坪(昨年同期比 -21.5 %)
中板橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 171万円/坪(51.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -21.5%( -46.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(1年前(2020年)に比べて +133.3%( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.1年(昨年 25.8年から +1.4 %増)。平均土地面積は 35.0 坪 (昨年 37.8 坪から -7.4 %減)。平均建物面積は 35.4 坪 (昨年 31.8 坪から +11.4 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 30.8 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 15.4 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示