【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年7月〜9月期の京成押上線 (押上駅~京成高砂駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 164万円/坪(49.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +13.6%( +19.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 46 件(1年前(2021年)に比べて -37.8%( -28件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.5年(昨年 17.0年から -8.6 %減)。平均土地面積は 43.8 坪 (昨年 29.7 坪から +47.2 %増)。平均建物面積は 74.3 坪 (昨年 39.4 坪から +88.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。四ツ木駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは四ツ木駅で昨年に比べ +30.1 %、坪単価は 181 万円/坪となった。
上位 2 駅(四ツ木駅、京成曳舟駅)は +24.9 %(坪単価 +35.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(押上駅、青砥駅)は +1.8 %(坪単価 +2.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 10.3 分 → 2022年 8.9 分、-14.0 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.5 % → 2022年 9.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.9 % → 2022年 28.3 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 39.7 % → 2022年 38.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった押上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 252万円/坪(76.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -0.6%( -1.6万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった京成立石駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 134万円/坪(40.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +6.4%( +8.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 10 件(1年前(2021年)に比べて -23.1%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
京成押上線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
押上駅 | 252万/坪 (8.8年/30.6坪) | 254万/坪 (22.5年/40.2坪) | 833万/坪 (70.6年/115坪) |
京成曳舟駅 | 174万/坪 (8.5年/27.2坪) | 145万/坪 (27.0年/47.1坪) | 138万/坪 (29.5年/21.8坪) |
八広駅 | 178万/坪 (14.6年/69.2坪) | 164万/坪 (12.5年/30.0坪) | 132万/坪 (15.4年/25.0坪) |
四ツ木駅 | 181万/坪 (7.9年/67.7坪) | 139万/坪 (14.4年/28.9坪) | 132万/坪 (8.9年/36.7坪) |
京成立石駅 | 134万/坪 (20.3年/26.3坪) | 126万/坪 (22.9年/20.2坪) | 156万/坪 (7.5年/33.9坪) |
青砥駅 | 145万/坪 (22.2年/30.5坪) | 139万/坪 (8.9年/19.1坪) | 144万/坪 (12.7年/30.0坪) |
京成高砂駅 | 142万/坪 (15.2年/37.8坪) | 130万/坪 (17.2年/36.4坪) | 148万/坪 (19.0年/31.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
四ツ木駅 181.0 万/坪(昨年同期比 +30.1 %)
四ツ木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 181万円/坪(54.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +30.1%( +41.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2021年)に比べて -27.3%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 7.9年(昨年 14.4年から -45.0 %減)。平均土地面積は 67.7 坪 (昨年 28.9 坪から +134.4 %増)。平均建物面積は 135.3 坪 (昨年 37.7 坪から +259.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 14.4 年 → 2022年 7.9 年、-45.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 11.9 分 → 2022年 6.9 分、-42.3 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 18.2 % → 2022年 14.3 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 45.5 % → 2022年 42.9 %)
京成曳舟駅 173.6 万/坪(昨年同期比 +19.7 %)
京成曳舟駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 174万円/坪(52.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +19.7%( +28.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -75.0%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.5年(昨年 27.0年から -68.5 %減)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 47.1 坪から -42.2 %減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 52.4 坪から -27.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 27.0 年 → 2022年 8.5 年、-68.5 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 10.0 分 → 2022年 7.5 分、-25.0 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 % → 2022年 50.0 %)
押上駅 252.1 万/坪(昨年同期比 -0.6 %)
押上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 252万円/坪(76.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -0.6%( -1.6万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.8年(昨年 22.5年から -60.7 %減)。平均土地面積は 30.6 坪 (昨年 40.2 坪から -23.9 %減)。平均建物面積は 69.2 坪 (昨年 83.9 坪から -17.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 22.5 年 → 2022年 8.8 年、-60.7 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 % → 2022年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 6.2 分 → 2022年 8.8 分、+41.1 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 % → 2022年 25.0 %)
青砥駅 145.0 万/坪(昨年同期比 +4.1 %)
青砥駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 145万円/坪(43.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +4.1%( +5.8万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2021年)に比べて -53.3%( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.2年(昨年 8.9年から +149.5 %増)。平均土地面積は 30.5 坪 (昨年 19.1 坪から +59.9 %増)。平均建物面積は 35.7 坪 (昨年 26.4 坪から +35.0 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 26.7 % → 2022年 14.3 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 13.3 % → 2022年 14.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 8.9 年 → 2022年 22.2 年、+149.5 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 60.0 % → 2022年 28.6 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示