【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期のJR高徳線 (阿波大宮駅～徳島駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.4万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -2.2％( -1.1万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 105 件(１年前(2023年)に比べて -37.1％( -62件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.3年(昨年 28.4年から -10.9 ％減)。平均土地面積は 85.6 坪 (昨年 86.6 坪から -1.2 ％減)。平均建物面積は 59.4 坪 (昨年 60.7 坪から -2.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。阿波川端駅、吉成駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは阿波川端駅で昨年に比べ +37.3 ％、坪単価は 55.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(阿波川端駅、吉成駅)は +30.8 ％(坪単価 +13.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(板野駅、板東駅)は -48.4 ％(坪単価 -13.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 28.4 年 → 2024年 25.3 年、-10.9 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.7 ％ → 2024年 27.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 36.9 ％ → 2024年 27.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.2 ％ → 2024年 33.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 4.8 ％ → 2024年 1.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった佐古駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.8万円/坪(20.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +14.5％( +8.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて -47.4％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった板東駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.6万円/坪(3.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -47.5％( -10.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR高徳線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 阿波大宮駅 | - | - | - |
| 板野駅 | 16.7万/坪 (36.2年/71.3坪) | 33.0万/坪 (30.2年/128坪) | 18.1万/坪 (37.9年/101坪) |
| 阿波川端駅 | 55.1万/坪 (25.9年/75.9坪) | 40.1万/坪 (30.0年/141坪) | 44.7万/坪 (19.2年/114坪) |
| 板東駅 | 11.6万/坪 (51.5年/93.8坪) | 22.0万/坪 (33.1年/135坪) | 55.4万/坪 (8.4年/85.8坪) |
| 池谷駅 | - | - | 50.4万/坪 (13.3年/142坪) |
| 勝瑞駅 | 52.7万/坪 (21.8年/92.5坪) | 55.3万/坪 (22.1年/66.4坪) | 52.2万/坪 (26.0年/82.4坪) |
| 吉成駅 | 63.1万/坪 (21.1年/87.1坪) | 50.8万/坪 (24.0年/109坪) | 53.4万/坪 (19.5年/75.5坪) |
| 佐古駅 | 66.8万/坪 (22.1年/57.3坪) | 58.3万/坪 (28.4年/70.4坪) | 71.0万/坪 (16.6年/46.5坪) |
| 徳島駅 | 42.2万/坪 (28.0年/91.1坪) | 51.8万/坪 (32.6年/76.6坪) | 75.3万/坪 (22.9年/70.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
阿波川端駅 55.1 万/坪(昨年同期比 +37.3 ％)
阿波川端駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.1万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +37.3％( +15.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.9年(昨年 30.0年から -13.7 ％減)。平均土地面積は 75.9 坪 (昨年 141.3 坪から -46.3 ％減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 52.3 坪から -33.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 30.0 年 → 2024年 25.9 年、-13.7 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 24.4 分 → 2024年 21.8 分、-10.7 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.0 ％ → 2024年 20.0 ％)
吉成駅 63.1 万/坪(昨年同期比 +24.4 ％)
吉成駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.1万円/坪(19.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +24.4％( +12.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて -5.6％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 21.1年(昨年 24.0年から -12.0 ％減)。平均土地面積は 87.1 坪 (昨年 109.2 坪から -20.2 ％減)。平均建物面積は 38.7 坪 (昨年 62.9 坪から -38.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 24.0 年 → 2024年 21.1 年、-12.0 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.6 ％ → 2024年 37.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 47.1 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 28.1 分 → 2024年 35.6 分、+27.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.6 ％ → 2024年 25.0 ％)
板野駅 16.7 万/坪(昨年同期比 -49.3 ％)
板野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.7万円/坪(5.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -49.3％( -16.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -57.1％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.2年(昨年 30.2年から +19.9 ％増)。平均土地面積は 71.3 坪 (昨年 128.1 坪から -44.3 ％減)。平均建物面積は 29.2 坪 (昨年 48.3 坪から -39.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 36.0 分 → 2024年 24.5 分、-31.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 30.2 年 → 2024年 36.2 年、+19.9 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 ％ → 2024年 60.0 ％)
板東駅 11.6 万/坪(昨年同期比 -47.5 ％)
板東駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.6万円/坪(3.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -47.5％( -10.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.5年(昨年 33.1年から +55.5 ％増)。平均土地面積は 93.8 坪 (昨年 135.4 坪から -30.7 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 42.0 坪から -27.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 12.5 分 → 2024年 8.0 分、-36.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 33.1 年 → 2024年 51.5 年、+55.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示