【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年10月〜12月期のJR東北本線 (越河駅~高城町駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.4万円/坪(22.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +1.5%( +1.1万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 191 件(1年前(2022年)に比べて -14.3%( -32件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 19.9年(昨年 19.9年から -0.2 %減)。平均土地面積は 80.3 坪 (昨年 93.3 坪から -13.9 %減)。平均建物面積は 38.2 坪 (昨年 48.7 坪から -21.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が小幅減少。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。岩沼駅、太子堂駅、愛宕駅、新田駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは槻木駅で昨年に比べ +1594.9 %、坪単価は 51.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(槻木駅、田尻駅)は +1254.1 %(坪単価 +61.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東白石駅、大河原駅)は -51.5 %(坪単価 -23.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 1.9 % → 2023年 3.4 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 19.4 % → 2023年 16.4 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 29.9 分 → 2023年 35.0 分、+17.0 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 29.9 % → 2023年 31.6 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 27.5 % → 2023年 27.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった太子堂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 126万円/坪(38.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +24.7%( +24.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2022年)に比べて -12.5%( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鹿島台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.6万円/坪(5.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -42.4%( -14.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR東北本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
越河駅 | - | 2.1万/坪 (50.8年/162坪) | - |
白石駅 | 21.9万/坪 (27.8年/80.4坪) | 28.3万/坪 (26.0年/159坪) | 30.1万/坪 (22.5年/150坪) |
東白石駅 | 23.1万/坪 (38.0年/171坪) | 51.9万/坪 (26.1年/116坪) | 38.3万/坪 (26.9年/152坪) |
北白川駅 | - | 41.3万/坪 (55.8年/160坪) | 23.6万/坪 (39.8年/72.6坪) |
大河原駅 | 20.7万/坪 (36.9年/113坪) | 39.4万/坪 (27.4年/72.3坪) | 39.0万/坪 (34.1年/124坪) |
船岡駅 | 39.1万/坪 (30.4年/106坪) | 41.6万/坪 (22.4年/80.1坪) | 40.8万/坪 (19.1年/114坪) |
槻木駅 | 51.2万/坪 (8.8年/62.0坪) | 3.0万/坪 (44.8年/94.8坪) | 0.03万/坪 (0年/133坪) |
岩沼駅 | 83.6万/坪 (11.8年/68.8坪) | 62.9万/坪 (24.8年/105坪) | 71.9万/坪 (12.6年/65.0坪) |
館腰駅 | 58.4万/坪 (27.8年/73.5坪) | 72.3万/坪 (21.1年/123坪) | 73.5万/坪 (22.2年/68.1坪) |
名取駅 | 110万/坪 (12.3年/67.9坪) | 99.1万/坪 (11.4年/72.5坪) | 79.3万/坪 (20.8年/67.6坪) |
南仙台駅 | 85.0万/坪 (16.4年/59.6坪) | 95.3万/坪 (17.2年/66.8坪) | 80.5万/坪 (14.0年/62.2坪) |
太子堂駅 | 126万/坪 (24.3年/43.9坪) | 101万/坪 (12.9年/40.6坪) | 81.4万/坪 (18.8年/71.1坪) |
長町駅 | 102万/坪 (17.6年/64.1坪) | 88.4万/坪 (13.9年/57.2坪) | 103万/坪 (6.4年/59.9坪) |
仙台駅 | 88.9万/坪 (23.9年/84.9坪) | 101万/坪 (19.3年/77.0坪) | 71.6万/坪 (22.1年/70.5坪) |
東仙台駅 | 74.5万/坪 (26.0年/41.9坪) | 113万/坪 (4.2年/72.8坪) | 89.4万/坪 (19.2年/93.4坪) |
岩切駅 | 77.2万/坪 (18.9年/65.8坪) | 94.3万/坪 (9.3年/47.3坪) | 98.5万/坪 (7.6年/44.2坪) |
陸前山王駅 | 154万/坪 (-0.25年/49.9坪) | - | 128万/坪 (-0.25年/66.6坪) |
国府多賀城駅 | - | 79.8万/坪 (16.3年/194坪) | - |
塩釜駅 | 65.7万/坪 (15.1年/106坪) | 60.8万/坪 (17.9年/54.6坪) | 36.3万/坪 (29.0年/79.6坪) |
松島駅 | - | 40.7万/坪 (32.8年/157坪) | - |
愛宕駅 | 46.7万/坪 (11.4年/96.8坪) | 24.6万/坪 (48.5年/213坪) | 51.4万/坪 (12.8年/103坪) |
品井沼駅 | - | - | - |
鹿島台駅 | 19.6万/坪 (40.8年/269坪) | 34.0万/坪 (41.8年/514坪) | 11.3万/坪 (44.8年/92.3坪) |
松山町駅 | 46.3万/坪 (18.3年/99.8坪) | - | - |
小牛田駅 | 70.6万/坪 (0.4年/71.1坪) | 20.9万/坪 (33.3年/89.2坪) | 35.1万/坪 (15.1年/100坪) |
田尻駅 | 83.7万/坪 (0.8年/63.5坪) | 8.3万/坪 (31.8年/484坪) | 12.6万/坪 (62.8年/185坪) |
瀬峰駅 | 56.2万/坪 (0.8年/69.6坪) | 9.9万/坪 (45.8年/103坪) | 2.1万/坪 (30.3年/272坪) |
梅ケ沢駅 | 110万/坪 (-0.25年/52.9坪) | - | 11.7万/坪 (30.8年/230坪) |
新田駅 | 53.9万/坪 (14.1年/80.0坪) | 35.9万/坪 (31.0年/185坪) | 54.1万/坪 (23.8年/98.3坪) |
石越駅 | 36.1万/坪 (24.8年/355坪) | 35.7万/坪 (36.4年/216坪) | - |
有壁駅 | - | - | - |
高城町駅 | 54.6万/坪 (28.0年/110坪) | 46.6万/坪 (17.5年/93.0坪) | 34.5万/坪 (32.8年/59.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
槻木駅 51.2 万/坪(昨年同期比 +1594.9 %)
槻木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.2万円/坪(15.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +1594.9%( +48.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.8年(昨年 44.8年から -80.4 %減)。平均土地面積は 62.0 坪 (昨年 94.8 坪から -34.6 %減)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 33.3 坪から +2.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 44.8 年 → 2023年 8.8 年、-80.4 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 11.3 分 → 2023年 8.0 分、-29.4 %と大きく減少)
田尻駅 83.7 万/坪(昨年同期比 +913.3 %)
田尻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.7万円/坪(25.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +913.3%( +75.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 0.8年(昨年 31.8年から -97.6 %減)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 484.0 坪から -86.9 %減)。平均建物面積は 22.7 坪 (昨年 48.4 坪から -53.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 31.8 年 → 2023年 0.8 年、-97.6 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 60.0 分 → 2023年 4.0 分、-93.3 %と大きく減少)
東白石駅 23.1 万/坪(昨年同期比 -55.5 %)
東白石駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.1万円/坪(7.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -55.5%( -28.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2022年)に比べて +33.3%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.0年(昨年 26.1年から +45.7 %増)。平均土地面積は 171.4 坪 (昨年 115.7 坪から +48.1 %増)。平均建物面積は 41.8 坪 (昨年 115.2 坪から -63.7 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 105.0 分 → 2023年 90.0 分、-14.3 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 26.1 年 → 2023年 38.0 年、+45.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 % → 2023年 75.0 %)
大河原駅 20.7 万/坪(昨年同期比 -47.6 %)
大河原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.7万円/坪(6.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -47.6%( -18.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2022年)に比べて -14.3%( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 36.9年(昨年 27.4年から +35.0 %増)。平均土地面積は 112.7 坪 (昨年 72.3 坪から +55.7 %増)。平均建物面積は 46.1 坪 (昨年 30.3 坪から +52.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 42.7 分 → 2023年 29.0 分、-32.1 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 40.0 % → 2023年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 27.4 年 → 2023年 36.9 年、+35.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 % → 2023年 66.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示