【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜3月期のJR桜井線 (奈良駅～高田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.4万円/坪(18.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +28.9％( +13.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 67 件(１年前(2022年)に比べて +24.1％( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.5年(昨年 25.1年から -26.2 ％減)。平均土地面積は 50.9 坪 (昨年 56.7 坪から -10.3 ％減)。平均建物面積は 34.5 坪 (昨年 43.4 坪から -20.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。奈良駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは柳本駅で昨年に比べ +246.2 ％、坪単価は 48.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(柳本駅、高田駅)は +177.3 ％(坪単価 +36.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(三輪駅、金橋駅)は -50.9 ％(坪単価 -17.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 25.1 年 → 2023年 18.5 年、-26.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 26.1 ％ → 2023年 42.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 39.1 ％ → 2023年 28.6 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 6.4 ％ → 2023年 4.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった奈良駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.7万円/坪(25.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +93.6％( +41.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2022年)に比べて -5.6％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三輪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.4万円/坪(3.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -68.8％( -25.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて +250.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR桜井線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 奈良駅 | 85.7万/坪 (15.9年/51.8坪) | 44.3万/坪 (25.6年/51.3坪) | 63.0万/坪 (12.4年/40.8坪) |
| 京終駅 | 48.5万/坪 (29.7年/38.4坪) | 44.2万/坪 (22.9年/35.9坪) | 40.3万/坪 (41.0年/28.7坪) |
| 帯解駅 | - | - | 32.2万/坪 (26.4年/169坪) |
| 櫟本駅 | - | 35.0万/坪 (14.0年/32.5坪) | 16.0万/坪 (37.0年/122坪) |
| 天理駅 | 62.0万/坪 (17.0年/36.9坪) | 63.3万/坪 (9.7年/111坪) | - |
| 長柄駅 | 69.4万/坪 (5.0年/45.4坪) | - | 36.5万/坪 (26.7年/145坪) |
| 柳本駅 | 48.3万/坪 (11.3年/40.1坪) | 14.0万/坪 (57.0年/48.4坪) | 11.0万/坪 (0年/163坪) |
| 巻向駅 | - | 86.4万/坪 (25.5年/88.7坪) | 41.8万/坪 (25.5年/65.0坪) |
| 三輪駅 | 11.4万/坪 (36.7年/33.5坪) | 36.5万/坪 (19.5年/40.8坪) | 66.3万/坪 (0年/43.3坪) |
| 桜井駅 | 54.6万/坪 (18.5年/101坪) | 46.5万/坪 (34.5年/71.2坪) | 64.9万/坪 (18.7年/65.3坪) |
| 香久山駅 | 67.5万/坪 (1.0年/45.4坪) | 56.8万/坪 (0年/40.8坪) | - |
| 畝傍駅 | 120万/坪 (0年/49.9坪) | - | 31.2万/坪 (0年/48.4坪) |
| 金橋駅 | 20.7万/坪 (28.0年/19.7坪) | 30.8万/坪 (24.5年/28.0坪) | 79.3万/坪 (2.0年/31.8坪) |
| 高田駅 | 72.7万/坪 (1.0年/56.0坪) | 34.9万/坪 (35.0年/46.9坪) | 7.5万/坪 (45.0年/33.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
柳本駅 48.3 万/坪(昨年同期比 +246.2 ％)
柳本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.3万円/坪(14.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +246.2％( +34.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.3年(昨年 57.0年から -80.1 ％減)。平均土地面積は 40.1 坪 (昨年 48.4 坪から -17.2 ％減)。平均建物面積は 26.1 坪 (昨年 13.6 坪から +91.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 57.0 年 → 2023年 11.3 年、-80.1 ％と大きく減少)
高田駅 72.7 万/坪(昨年同期比 +108.4 ％)
高田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.7万円/坪(22.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +108.4％( +37.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 1.0年(昨年 35.0年から -97.1 ％減)。平均土地面積は 56.0 坪 (昨年 46.9 坪から +19.4 ％増)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 54.5 坪から -44.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 35.0 年 → 2023年 1.0 年、-97.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 8.0 分 → 2023年 20.0 分、+150.0 ％と大きく増加)
三輪駅 11.4 万/坪(昨年同期比 -68.8 ％)
三輪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.4万円/坪(3.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -68.8％( -25.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて +250.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.7年(昨年 19.5年から +88.3 ％増)。平均土地面積は 33.5 坪 (昨年 40.8 坪から -18.0 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 29.5 坪から +2.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 20.0 分 → 2023年 11.7 分、-41.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 19.5 年 → 2023年 36.7 年、+88.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 71.4 ％)
金橋駅 20.7 万/坪(昨年同期比 -32.9 ％)
金橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.7万円/坪(6.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -32.9％( -10.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 24.5年から +14.3 ％増)。平均土地面積は 19.7 坪 (昨年 28.0 坪から -29.7 ％減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 27.2 坪から -11.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 10.0 分 → 2023年 3.0 分、-70.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 24.5 年 → 2023年 28.0 年、+14.3 ％と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示