【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の近鉄南大阪線 (二上山駅~橿原神宮前駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.2万円/坪(14.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +3.9%( +1.7万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 51 件(1年前(2023年)に比べて -64.8%( -94件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 27.6年から -7.7 %減)。平均土地面積は 68.5 坪 (昨年 60.5 坪から +13.3 %増)。平均建物面積は 41.2 坪 (昨年 41.4 坪から -0.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。当麻寺駅、磐城駅、高田市駅、浮孔駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは当麻寺駅で昨年に比べ +67.5 %、坪単価は 62.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(当麻寺駅、磐城駅)は +63.8 %(坪単価 +23.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(二上山駅、橿原神宮西口駅)は -52.0 %(坪単価 -35.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.6 % → 2024年 29.2 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.7 % → 2024年 2.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 15.3 % → 2024年 10.2 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった当麻寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.6万円/坪(18.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +67.5%( +25.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった二上山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.4万円/坪(7.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -64.3%( -45.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -80.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
近鉄南大阪線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
二上山駅 | 25.4万/坪 (42.0年/139坪) | 71.2万/坪 (21.7年/67.8坪) | 37.8万/坪 (20.4年/140坪) |
二上神社口駅 | - | 37.7万/坪 (26.6年/62.0坪) | 43.0万/坪 (36.3年/106坪) |
当麻寺駅 | 62.6万/坪 (1.0年/40.8坪) | 37.4万/坪 (18.8年/77.4坪) | 48.0万/坪 (24.6年/39.3坪) |
磐城駅 | 58.1万/坪 (20.7年/90.4坪) | 36.3万/坪 (34.9年/84.9坪) | 40.8万/坪 (35.1年/108坪) |
尺土駅 | 32.1万/坪 (29.5年/48.4坪) | 44.8万/坪 (29.5年/49.8坪) | 37.2万/坪 (31.3年/49.1坪) |
高田市駅 | 53.8万/坪 (23.5年/102坪) | 41.3万/坪 (27.5年/61.6坪) | 56.9万/坪 (16.1年/41.9坪) |
浮孔駅 | 53.1万/坪 (17.9年/50.1坪) | 38.9万/坪 (27.0年/43.7坪) | 49.8万/坪 (13.3年/38.5坪) |
坊城駅 | 36.7万/坪 (28.5年/49.9坪) | 36.4万/坪 (34.0年/69.3坪) | 52.0万/坪 (21.8年/61.4坪) |
橿原神宮西口駅 | 38.3万/坪 (28.8年/59.7坪) | 63.5万/坪 (23.4年/49.9坪) | 39.8万/坪 (27.1年/62.6坪) |
橿原神宮前駅 | 42.3万/坪 (32.7年/49.9坪) | 65.8万/坪 (18.5年/67.6坪) | 67.3万/坪 (30.0年/76.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
当麻寺駅 62.6 万/坪(昨年同期比 +67.5 %)
当麻寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.6万円/坪(18.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +67.5%( +25.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.0年(昨年 18.8年から -94.7 %減)。平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 77.4 坪から -47.2 %減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 29.9 坪から -3.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 18.8 年 → 2024年 1.0 年、-94.7 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.8 分 → 2024年 5.0 分、-53.8 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 % → 2024年 100.0 %)
磐城駅 58.1 万/坪(昨年同期比 +60.0 %)
磐城駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.1万円/坪(17.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +60.0%( +21.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -42.9%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.7年(昨年 34.9年から -40.6 %減)。平均土地面積は 90.4 坪 (昨年 84.9 坪から +6.4 %増)。平均建物面積は 30.6 坪 (昨年 47.3 坪から -35.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 34.9 年 → 2024年 20.7 年、-40.6 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 % → 2024年 25.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 13.6 分 → 2024年 15.5 分、+14.2 %と増加)
二上山駅 25.4 万/坪(昨年同期比 -64.3 %)
二上山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.4万円/坪(7.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -64.3%( -45.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -80.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.0年(昨年 21.7年から +93.5 %増)。平均土地面積は 139.2 坪 (昨年 67.8 坪から +105.4 %増)。平均建物面積は 78.7 坪 (昨年 36.0 坪から +118.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 8.4 分 → 2024年 3.0 分、-64.3 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 % → 2024年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.7 年 → 2024年 42.0 年、+93.5 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 % → 2024年 100.0 %)
橿原神宮西口駅 38.3 万/坪(昨年同期比 -39.8 %)
橿原神宮西口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.3万円/坪(11.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -39.8%( -25.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 28.8年(昨年 23.4年から +23.0 %増)。平均土地面積は 59.7 坪 (昨年 49.9 坪から +19.7 %増)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 28.4 坪から +44.0 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 25.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.4 年 → 2024年 28.8 年、+23.0 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 7.0 分 → 2024年 14.8 分、+110.7 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示