【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年7月〜9月期の京阪交野線 (枚方市駅～私市駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.1万円/坪(20.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -10.9％( -8.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 45 件(１年前(2023年)に比べて -31.8％( -21件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.8年(昨年 28.3年から +1.7 ％増)。平均土地面積は 43.2 坪 (昨年 45.6 坪から -5.1 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 34.6 坪から -8.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。星ケ丘駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは星ケ丘駅で昨年に比べ +41.0 ％、坪単価は 79.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(星ケ丘駅、村野駅)は +22.7 ％(坪単価 +13.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(私市駅、宮之阪駅)は -72.7 ％(坪単価 -69.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 16.0 分 → 2024年 14.1 分、-12.1 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.8 ％ → 2024年 23.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 20.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.7 ％ → 2024年 39.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった交野市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.2万円/坪(24.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +2.1％( +1.6万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて +25.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった私市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.6万円/坪(7.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -75.6％( -76.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京阪交野線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 枚方市駅 | 73.5万/坪 (27.4年/29.2坪) | 71.8万/坪 (29.2年/45.4坪) | 75.4万/坪 (21.8年/48.7坪) |
| 宮之阪駅 | 27.4万/坪 (43.3年/20.6坪) | 90.8万/坪 (32.2年/40.5坪) | 57.2万/坪 (39.8年/24.4坪) |
| 星ケ丘駅 | 79.7万/坪 (31.5年/103坪) | 56.5万/坪 (26.2年/61.3坪) | 83.3万/坪 (13.8年/43.7坪) |
| 村野駅 | 67.6万/坪 (32.5年/137坪) | 64.7万/坪 (27.5年/72.9坪) | 50.1万/坪 (25.5年/21.7坪) |
| 郡津駅 | 46.7万/坪 (30.5年/22.7坪) | 69.3万/坪 (17.5年/31.8坪) | 70.0万/坪 (33.5年/30.3坪) |
| 交野市駅 | 80.2万/坪 (21.0年/49.9坪) | 78.6万/坪 (25.1年/30.1坪) | 76.9万/坪 (18.9年/40.7坪) |
| 河内森駅 | - | - | - |
| 私市駅 | 24.6万/坪 (38.5年/33.3坪) | 101万/坪 (22.0年/46.9坪) | 93.7万/坪 (40.0年/29.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
星ケ丘駅 79.7 万/坪(昨年同期比 +41.0 ％)
星ケ丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.7万円/坪(24.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +41.0％( +23.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.5年(昨年 26.2年から +20.4 ％増)。平均土地面積は 102.9 坪 (昨年 61.3 坪から +67.9 ％増)。平均建物面積は 49.2 坪 (昨年 34.0 坪から +44.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 13.5 分 → 2024年 3.0 分、-77.8 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 26.2 年 → 2024年 31.5 年、+20.4 ％と大きく増加)
村野駅 67.6 万/坪(昨年同期比 +4.4 ％)
村野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.6万円/坪(20.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +4.4％( +2.9万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.5年(昨年 27.5年から +18.2 ％増)。平均土地面積は 136.6 坪 (昨年 72.9 坪から +87.4 ％増)。平均建物面積は 49.9 坪 (昨年 45.1 坪から +10.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 13.2 分 → 2024年 8.7 分、-34.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 27.5 年 → 2024年 32.5 年、+18.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
私市駅 24.6 万/坪(昨年同期比 -75.6 ％)
私市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.6万円/坪(7.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -75.6％( -76.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.5年(昨年 22.0年から +75.0 ％増)。平均土地面積は 33.3 坪 (昨年 46.9 坪から -29.0 ％減)。平均建物面積は 21.2 坪 (昨年 29.1 坪から -27.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.8 分 → 2024年 5.0 分、-53.5 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.0 年 → 2024年 38.5 年、+75.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
宮之阪駅 27.4 万/坪(昨年同期比 -69.9 ％)
宮之阪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.4万円/坪(8.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -69.9％( -63.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -58.3％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.3年(昨年 32.2年から +34.7 ％増)。平均土地面積は 20.6 坪 (昨年 40.5 坪から -49.2 ％減)。平均建物面積は 21.5 坪 (昨年 35.7 坪から -39.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 40.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 ％ → 2024年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 32.2 年 → 2024年 43.3 年、+34.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 9.3 分 → 2024年 11.6 分、+24.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 45.5 ％ → 2024年 80.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示