【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜3月期の京阪交野線 (枚方市駅~私市駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.8万円/坪(21.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -10.0%( -8.0万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 73 件(1年前(2022年)に比べて +7.4%( +5件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 25.7年(昨年 20.4年から +25.7 %増)。平均土地面積は 40.9 坪 (昨年 38.4 坪から +6.5 %増)。平均建物面積は 41.4 坪 (昨年 37.4 坪から +10.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。私市駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは私市駅で昨年に比べ +72.7 %、坪単価は 77.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(私市駅、交野市駅)は +39.9 %(坪単価 +19.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(星ケ丘駅、枚方市駅)は -38.5 %(坪単価 -36.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 17.1 分 → 2023年 14.7 分、-14.2 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 10.5 % → 2023年 11.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 20.4 年 → 2023年 25.7 年、+25.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 29.4 % → 2023年 37.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 19.6 % → 2023年 26.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった交野市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.1万円/坪(27.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +7.1%( +6.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 11 件(1年前(2022年)に比べて -45.0%( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった星ケ丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.1万円/坪(10.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -63.3%( -62.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2022年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
京阪交野線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
枚方市駅 | 68.7万/坪 (30.0年/49.2坪) | 79.6万/坪 (20.5年/31.1坪) | 72.0万/坪 (22.3年/42.1坪) |
宮之阪駅 | 78.4万/坪 (24.0年/35.5坪) | 77.8万/坪 (12.0年/52.9坪) | 89.2万/坪 (20.8年/29.4坪) |
星ケ丘駅 | 36.1万/坪 (39.7年/20.7坪) | 98.2万/坪 (20.3年/29.1坪) | 126万/坪 (0.3年/33.3坪) |
村野駅 | 54.1万/坪 (20.7年/25.2坪) | 52.6万/坪 (31.0年/64.0坪) | 47.0万/坪 (23.0年/22.7坪) |
郡津駅 | 71.8万/坪 (26.3年/34.6坪) | 74.4万/坪 (25.0年/112坪) | 87.2万/坪 (14.6年/30.8坪) |
交野市駅 | 90.1万/坪 (14.3年/35.3坪) | 84.1万/坪 (17.9年/34.0坪) | 74.7万/坪 (38.5年/33.1坪) |
河内森駅 | - | 78.7万/坪 (0年/33.3坪) | 14.5万/坪 (25.0年/21.2坪) |
私市駅 | 77.9万/坪 (9.0年/27.2坪) | 45.1万/坪 (16.0年/36.3坪) | 18.6万/坪 (46.0年/31.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
私市駅 77.9 万/坪(昨年同期比 +72.7 %)
私市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.9万円/坪(23.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +72.7%( +32.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2022年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.0年(昨年 16.0年から -43.8 %減)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 36.3 坪から -25.0 %減)。平均建物面積は 29.2 坪 (昨年 33.3 坪から -12.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 16.0 年 → 2023年 9.0 年、-43.8 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 3.0 分 → 2023年 7.0 分、+133.3 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 33.3 %)
交野市駅 90.1 万/坪(昨年同期比 +7.1 %)
交野市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.1万円/坪(27.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +7.1%( +6.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 11 件(1年前(2022年)に比べて -45.0%( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.3年(昨年 17.9年から -20.4 %減)。平均土地面積は 35.3 坪 (昨年 34.0 坪から +4.1 %増)。平均建物面積は 58.4 坪 (昨年 31.2 坪から +87.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 17.9 年 → 2023年 14.3 年、-20.4 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 16.4 分 → 2023年 10.4 分、-36.6 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 21.4 % → 2023年 54.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 5.0 % → 2023年 20.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 7.1 % → 2023年 18.2 %)
星ケ丘駅 36.1 万/坪(昨年同期比 -63.3 %)
星ケ丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.1万円/坪(10.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -63.3%( -62.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2022年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.7年(昨年 20.3年から +95.9 %増)。平均土地面積は 20.7 坪 (昨年 29.1 坪から -29.0 %減)。平均建物面積は 20.7 坪 (昨年 22.2 坪から -6.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 10.2 分 → 2023年 8.0 分、-22.0 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 % → 2023年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 20.3 年 → 2023年 39.7 年、+95.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 % → 2023年 66.7 %)
枚方市駅 68.7 万/坪(昨年同期比 -13.7 %)
枚方市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.7万円/坪(20.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -13.7%( -10.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 37 件(1年前(2022年)に比べて +8.8%( +3件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 30.0年(昨年 20.5年から +46.3 %増)。平均土地面積は 49.2 坪 (昨年 31.1 坪から +58.1 %増)。平均建物面積は 44.7 坪 (昨年 31.0 坪から +44.3 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 20.5 年 → 2023年 30.0 年、+46.3 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 28.0 % → 2023年 47.2 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 40.0 % → 2023年 13.9 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示