【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜12月期の京阪交野線 (枚方市駅～私市駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.2万円/坪(20.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -8.5％( -6.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 311 件(１年前(2021年)に比べて -10.4％( -36件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 25.7年(昨年 21.7年から +18.5 ％増)。平均土地面積は 38.3 坪 (昨年 37.0 坪から +3.6 ％増)。平均建物面積は 35.8 坪 (昨年 35.2 坪から +1.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。河内森駅、私市駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは河内森駅で昨年に比べ +19.0 ％、坪単価は 78.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(河内森駅、私市駅)は +18.3 ％(坪単価 +11.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(宮之阪駅、村野駅)は -41.0 ％(坪単価 -38.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 0.3 ％ → 2022年 1.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 21.7 年 → 2022年 25.7 年、+18.5 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 24.3 ％ → 2022年 32.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 30.8 ％ → 2022年 21.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった河内森駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.7万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +19.0％( +12.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -83.3％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった宮之阪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.9万円/坪(15.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -51.6％( -54.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 24 件(１年前(2021年)に比べて -35.1％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京阪交野線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 枚方市駅 | 70.2万/坪 (25.5年/40.2坪) | 68.9万/坪 (24.4年/37.1坪) | 73.0万/坪 (23.4年/46.1坪) |
| 宮之阪駅 | 50.9万/坪 (39.9年/26.0坪) | 105万/坪 (14.9年/37.6坪) | 89.2万/坪 (20.9年/27.9坪) |
| 星ケ丘駅 | 70.6万/坪 (21.0年/33.8坪) | 78.9万/坪 (24.6年/60.6坪) | 83.1万/坪 (15.6年/32.3坪) |
| 村野駅 | 53.9万/坪 (30.1年/36.3坪) | 77.3万/坪 (21.4年/29.6坪) | 92.2万/坪 (27.3年/21.2坪) |
| 郡津駅 | 72.5万/坪 (25.9年/55.0坪) | 81.9万/坪 (12.3年/32.2坪) | 73.7万/坪 (18.0年/50.8坪) |
| 交野市駅 | 74.9万/坪 (21.5年/34.6坪) | 72.7万/坪 (22.6年/32.3坪) | 82.1万/坪 (12.4年/32.0坪) |
| 河内森駅 | 78.7万/坪 (0年/33.3坪) | 66.2万/坪 (15.9年/25.7坪) | 52.8万/坪 (42.3年/23.2坪) |
| 私市駅 | 71.3万/坪 (24.7年/29.3坪) | 60.6万/坪 (29.1年/43.9坪) | 45.3万/坪 (39.7年/47.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
河内森駅 78.7 万/坪(昨年同期比 +19.0 ％)
河内森駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.7万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +19.0％( +12.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -83.3％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 33.3 坪 (昨年 25.7 坪から +29.4 ％増)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 31.3 坪から +1.6 ％増)。
私市駅 71.3 万/坪(昨年同期比 +17.6 ％)
私市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.3万円/坪(21.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +17.6％( +10.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.7年(昨年 29.1年から -15.0 ％減)。平均土地面積は 29.3 坪 (昨年 43.9 坪から -33.1 ％減)。平均建物面積は 27.8 坪 (昨年 30.1 坪から -7.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 29.1 年 → 2022年 24.7 年、-15.0 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2021年 6.2 分 → 2022年 5.2 分、-16.1 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 ％ → 2022年 20.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 ％ → 2022年 40.0 ％)
宮之阪駅 50.9 万/坪(昨年同期比 -51.6 ％)
宮之阪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.9万円/坪(15.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -51.6％( -54.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 24 件(１年前(2021年)に比べて -35.1％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.9年(昨年 14.9年から +168.2 ％増)。平均土地面積は 26.0 坪 (昨年 37.6 坪から -31.0 ％減)。平均建物面積は 26.2 坪 (昨年 30.5 坪から -14.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 12.0 分 → 2022年 9.6 分、-20.1 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 13.9 ％ → 2022年 21.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 14.9 年 → 2022年 39.9 年、+168.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 28.6 ％ → 2022年 68.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 54.3 ％ → 2022年 9.1 ％)
村野駅 53.9 万/坪(昨年同期比 -30.3 ％)
村野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.9万円/坪(16.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -30.3％( -23.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2021年)に比べて +11.1％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 30.1年(昨年 21.4年から +40.7 ％増)。平均土地面積は 36.3 坪 (昨年 29.6 坪から +22.7 ％増)。平均建物面積は 36.6 坪 (昨年 27.6 坪から +32.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 30.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 21.4 年 → 2022年 30.1 年、+40.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 11.3 分 → 2022年 12.8 分、+12.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 22.2 ％ → 2022年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示