【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期の京阪交野線 (枚方市駅~私市駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.7万円/坪(22.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -1.3%( -1.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 347 件(1年前(2020年)に比べて +97.2%( +171件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.7年(昨年 21.3年から +2.0 %増)。平均土地面積は 37.0 坪 (昨年 40.3 坪から -8.2 %減)。平均建物面積は 35.2 坪 (昨年 40.4 坪から -13.0 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。河内森駅、私市駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは私市駅で昨年に比べ +33.9 %、坪単価は 60.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(私市駅、河内森駅)は +29.6 %(坪単価 +14.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(村野駅、交野市駅)は -13.8 %(坪単価 -12.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.9 % → 2021年 27.5 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.7 % → 2021年 2.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 19.7 % → 2021年 24.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 32.9 % → 2021年 30.8 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった宮之阪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 105万円/坪(31.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +17.8%( +15.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 37 件(1年前(2020年)に比べて +94.7%( +18件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった私市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.6万円/坪(18.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +33.9%( +15.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2020年)に比べて +150.0%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
京阪交野線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
枚方市駅 | 68.9万/坪 (24.4年/37.1坪) | 73.0万/坪 (23.4年/46.1坪) | 71.4万/坪 (27.2年/52.4坪) |
宮之阪駅 | 105万/坪 (14.9年/37.6坪) | 89.2万/坪 (20.9年/27.9坪) | 83.9万/坪 (23.8年/35.4坪) |
星ケ丘駅 | 78.9万/坪 (24.6年/60.6坪) | 83.1万/坪 (15.6年/32.3坪) | 76.0万/坪 (29.2年/45.0坪) |
村野駅 | 77.3万/坪 (21.4年/29.6坪) | 92.2万/坪 (27.3年/21.2坪) | 75.7万/坪 (21.9年/31.5坪) |
郡津駅 | 81.9万/坪 (12.3年/32.2坪) | 73.7万/坪 (18.0年/50.8坪) | 72.9万/坪 (31.8年/38.4坪) |
交野市駅 | 72.7万/坪 (22.6年/32.3坪) | 82.1万/坪 (12.4年/32.0坪) | 82.2万/坪 (19.2年/55.6坪) |
河内森駅 | 66.2万/坪 (15.9年/25.7坪) | 52.8万/坪 (42.3年/23.2坪) | 68.2万/坪 (25.0年/46.9坪) |
私市駅 | 60.6万/坪 (29.1年/43.9坪) | 45.3万/坪 (39.7年/47.3坪) | 66.0万/坪 (27.8年/37.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
私市駅 60.6 万/坪(昨年同期比 +33.9 %)
私市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.6万円/坪(18.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +33.9%( +15.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2020年)に比べて +150.0%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.1年(昨年 39.7年から -26.7 %減)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 47.3 坪から -7.2 %減)。平均建物面積は 30.1 坪 (昨年 32.9 坪から -8.5 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 39.7 年 → 2021年 29.1 年、-26.7 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 60.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.0 分 → 2021年 6.2 分、+55.0 %と大きく増加)
河内森駅 66.2 万/坪(昨年同期比 +25.3 %)
河内森駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.2万円/坪(20.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +25.3%( +13.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.9年(昨年 42.3年から -62.5 %減)。平均土地面積は 25.7 坪 (昨年 23.2 坪から +10.9 %増)。平均建物面積は 31.3 坪 (昨年 20.7 坪から +51.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 42.3 年 → 2021年 15.9 年、-62.5 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.7 分 → 2021年 10.3 分、+121.4 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 40.0 %)
村野駅 77.3 万/坪(昨年同期比 -16.1 %)
村野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.3万円/坪(23.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -16.1%( -14.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 9 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.4年(昨年 27.3年から -21.7 %減)。平均土地面積は 29.6 坪 (昨年 21.2 坪から +39.7 %増)。平均建物面積は 27.6 坪 (昨年 36.0 坪から -23.5 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 27.3 年 → 2021年 21.4 年、-21.7 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 12.7 分 → 2021年 11.3 分、-10.5 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 33.3 %)
交野市駅 72.7 万/坪(昨年同期比 -11.5 %)
交野市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.7万円/坪(22.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -11.5%( -9.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 55 件(1年前(2020年)に比べて +103.7%( +28件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.6年(昨年 12.4年から +82.4 %増)。平均土地面積は 32.3 坪 (昨年 32.0 坪から +1.1 %増)。平均建物面積は 30.5 坪 (昨年 31.7 坪から -3.7 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 24.0 % → 2021年 22.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.4 年 → 2021年 22.6 年、+82.4 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.6 分 → 2021年 13.4 分、+56.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.0 % → 2021年 25.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 52.0 % → 2021年 17.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示