【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期の東武野田線 (大宮駅~南桜井駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +4.9%( +4.9万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 124 件(1年前(2023年)に比べて -29.1%( -51件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.3年(昨年 16.4年から +5.2 %増)。平均土地面積は 52.4 坪 (昨年 49.7 坪から +5.4 %増)。平均建物面積は 39.5 坪 (昨年 39.1 坪から +1.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が減少、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。大宮公園駅、東岩槻駅、藤の牛島駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは藤の牛島駅で昨年に比べ +34.6 %、坪単価は 71.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(藤の牛島駅、東岩槻駅)は +32.7 %(坪単価 +19.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(大和田駅、豊春駅)は -26.9 %(坪単価 -25.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 35.5 % → 2024年 40.5 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.7 % → 2024年 23.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.4 % → 2024年 16.4 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.2 % → 2024年 0.8 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大宮公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 158万円/坪(47.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +23.6%( +30.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -40.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった豊春駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.2万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -26.2%( -17.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -55.6%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
東武野田線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
大宮駅 | 136万/坪 (15.8年/63.1坪) | 125万/坪 (14.9年/52.5坪) | 131万/坪 (11.8年/52.4坪) |
北大宮駅 | 139万/坪 (0.5年/19.7坪) | 146万/坪 (12.0年/116坪) | 181万/坪 (1.0年/30.3坪) |
大宮公園駅 | 158万/坪 (1.0年/29.2坪) | 128万/坪 (20.8年/124坪) | 86.2万/坪 (24.5年/282坪) |
大和田駅 | 87.9万/坪 (10.2年/42.7坪) | 121万/坪 (6.4年/37.3坪) | 104万/坪 (8.7年/38.3坪) |
七里駅 | 94.9万/坪 (12.4年/37.2坪) | 86.1万/坪 (16.7年/37.5坪) | 77.7万/坪 (19.1年/44.7坪) |
岩槻駅 | 95.1万/坪 (19.2年/44.9坪) | 93.2万/坪 (18.1年/51.0坪) | 83.4万/坪 (16.7年/51.1坪) |
東岩槻駅 | 87.4万/坪 (26.4年/77.6坪) | 66.8万/坪 (19.0年/40.4坪) | 75.6万/坪 (14.1年/34.5坪) |
豊春駅 | 49.2万/坪 (36.0年/49.9坪) | 66.7万/坪 (22.7年/55.1坪) | 64.1万/坪 (23.3年/44.7坪) |
八木崎駅 | 99.2万/坪 (0年/33.3坪) | - | 116万/坪 (0年/60.5坪) |
春日部駅 | 84.0万/坪 (22.3年/55.7坪) | 93.8万/坪 (15.5年/54.6坪) | 64.5万/坪 (24.2年/41.0坪) |
藤の牛島駅 | 71.0万/坪 (27.5年/50.7坪) | 52.8万/坪 (28.2年/39.5坪) | 63.6万/坪 (28.0年/37.4坪) |
南桜井駅 | 66.1万/坪 (17.2年/40.8坪) | 59.5万/坪 (22.0年/42.2坪) | 66.2万/坪 (23.4年/50.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
藤の牛島駅 71.0 万/坪(昨年同期比 +34.6 %)
藤の牛島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.0万円/坪(21.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +34.6%( +18.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -80.0%( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 28.2年から -2.6 %減)。平均土地面積は 50.7 坪 (昨年 39.5 坪から +28.4 %増)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 27.1 坪から -5.0 %減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 14.8 分 → 2024年 18.0 分、+21.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 % → 2024年 50.0 %)
東岩槻駅 87.4 万/坪(昨年同期比 +30.9 %)
東岩槻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.4万円/坪(26.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +30.9%( +20.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて -40.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.4年(昨年 19.0年から +39.0 %増)。平均土地面積は 77.6 坪 (昨年 40.4 坪から +92.3 %増)。平均建物面積は 43.1 坪 (昨年 36.1 坪から +19.2 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 % → 2024年 20.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.0 年 → 2024年 26.4 年、+39.0 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 15.2 分 → 2024年 18.0 分、+18.4 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 % → 2024年 40.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 % → 2024年 40.0 %)
大和田駅 87.9 万/坪(昨年同期比 -27.5 %)
大和田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.9万円/坪(26.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -27.5%( -33.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(1年前(2023年)に比べて -45.5%( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.2年(昨年 6.4年から +59.8 %増)。平均土地面積は 42.7 坪 (昨年 37.3 坪から +14.7 %増)。平均建物面積は 31.1 坪 (昨年 31.6 坪から -1.7 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 6.4 年 → 2024年 10.2 年、+59.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.5 % → 2024年 25.0 %)
豊春駅 49.2 万/坪(昨年同期比 -26.2 %)
豊春駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.2万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -26.2%( -17.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -55.6%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.0年(昨年 22.7年から +58.8 %増)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 55.1 坪から -9.5 %減)。平均建物面積は 32.1 坪 (昨年 44.1 坪から -27.0 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.7 年 → 2024年 36.0 年、+58.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 75.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示