【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の東武越生線 (坂戸駅~越生駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 41.9万円/坪(12.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -19.9%( -10.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 71 件(1年前(2023年)に比べて -61.0%( -111件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.4年(昨年 27.2年から +18.8 %増)。平均土地面積は 55.9 坪 (昨年 62.0 坪から -9.8 %減)。平均建物面積は 39.5 坪 (昨年 36.5 坪から +8.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。越生駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは越生駅で昨年に比べ +47.5 %、坪単価は 17.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(越生駅、東毛呂駅)は +32.5 %(坪単価 +6.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(武州長瀬駅、川角駅)は -30.6 %(坪単価 -8.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.6 % → 2024年 2.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 27.2 年 → 2024年 32.4 年、+18.8 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.7 % → 2024年 44.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 18.5 % → 2024年 7.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった坂戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.7万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +5.6%( +3.7万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 21 件(1年前(2023年)に比べて -75.3%( -64件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった川角駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.4万円/坪(5.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -30.4%( -7.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 15 件(1年前(2023年)に比べて +7.1%( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
東武越生線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
坂戸駅 | 69.7万/坪 (25.9年/64.3坪) | 66.0万/坪 (23.2年/65.0坪) | 68.0万/坪 (21.7年/49.9坪) |
一本松駅 | 62.1万/坪 (28.8年/51.9坪) | 62.8万/坪 (19.9年/45.9坪) | 56.8万/坪 (20.1年/52.9坪) |
西大家駅 | 33.2万/坪 (26.4年/83.2坪) | 28.9万/坪 (44.8年/132坪) | 70.8万/坪 (28.4年/248坪) |
川角駅 | 16.4万/坪 (45.6年/48.0坪) | 23.5万/坪 (38.9年/66.1坪) | 33.1万/坪 (30.9年/50.4坪) |
武州長瀬駅 | 22.9万/坪 (37.1年/35.0坪) | 33.1万/坪 (37.3年/47.5坪) | 38.8万/坪 (36.7年/50.3坪) |
東毛呂駅 | 49.8万/坪 (21.2年/55.2坪) | 42.4万/坪 (31.4年/65.0坪) | 45.3万/坪 (26.0年/58.4坪) |
武州唐沢駅 | 48.3万/坪 (18.5年/48.4坪) | 47.2万/坪 (18.4年/70.2坪) | 43.2万/坪 (19.9年/58.5坪) |
越生駅 | 17.5万/坪 (28.3年/96.2坪) | 11.9万/坪 (36.4年/75.0坪) | 29.9万/坪 (33.1年/74.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
越生駅 17.5 万/坪(昨年同期比 +47.5 %)
越生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.5万円/坪(5.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +47.5%( +5.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -28.6%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.3年(昨年 36.4年から -22.4 %減)。平均土地面積は 96.2 坪 (昨年 75.0 坪から +28.3 %増)。平均建物面積は 28.4 坪 (昨年 23.9 坪から +18.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 36.4 年 → 2024年 28.3 年、-22.4 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 % → 2024年 20.0 %)
東毛呂駅 49.8 万/坪(昨年同期比 +17.5 %)
東毛呂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.8万円/坪(15.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +17.5%( +7.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -60.0%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 31.4年から -32.4 %減)。平均土地面積は 55.2 坪 (昨年 65.0 坪から -15.1 %減)。平均建物面積は 31.4 坪 (昨年 36.5 坪から -13.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 31.4 年 → 2024年 21.2 年、-32.4 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 % → 2024年 25.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 9.1 分 → 2024年 22.2 分、+144.2 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 44.4 % → 2024年 25.0 %)
武州長瀬駅 22.9 万/坪(昨年同期比 -30.7 %)
武州長瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.9万円/坪(6.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -30.7%( -10.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(1年前(2023年)に比べて -51.7%( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.1年(昨年 37.3年から -0.6 %減)。平均土地面積は 35.0 坪 (昨年 47.5 坪から -26.3 %減)。平均建物面積は 28.8 坪 (昨年 24.9 坪から +15.9 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 58.6 % → 2024年 35.7 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.7 % → 2024年 21.4 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 9.3 分 → 2024年 10.5 分、+12.8 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.6 % → 2024年 64.3 %)
川角駅 16.4 万/坪(昨年同期比 -30.4 %)
川角駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.4万円/坪(5.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -30.4%( -7.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 15 件(1年前(2023年)に比べて +7.1%( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 45.6年(昨年 38.9年から +17.2 %増)。平均土地面積は 48.0 坪 (昨年 66.1 坪から -27.4 %減)。平均建物面積は 29.1 坪 (昨年 32.2 坪から -9.5 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 % → 2024年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 38.9 年 → 2024年 45.6 年、+17.2 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 66.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示