物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2022年第4四半期
2022年10月12月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2022年10月〜12月期の東武越生線 (坂戸駅越生駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.9万円/坪(15.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +8.2%( +3.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 47 件(1年前(2021年)に比べて -14.5%( -8件/坪)と不調に推移しています。)。

平均築年数は 24.7年(昨年 25.2年から -2.1 %減)。平均土地面積は 70.5 坪 (昨年 58.2 坪から +21.2 %増)。平均建物面積は 37.4 坪 (昨年 34.1 坪から +9.6 %増)。

近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。川角駅東毛呂駅武州唐沢駅越生駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは東毛呂駅で昨年に比べ +70.9 %、坪単価は 55.4 万円/坪となった。

上位 2 駅(東毛呂駅越生駅)は +66.5 %(坪単価 +17.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(一本松駅武州長瀬駅)は -35.2 %(坪単価 -17.7 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.9 % → 2022年 4.3 %)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 36.5 % → 2022年 34.0 %)

価格下落要因

  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 23.1 % → 2022年 12.8 %)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 11.1 % → 2022年 6.4 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった坂戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.8万円/坪(21.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -3.3%( -2.4万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 18 件(1年前(2021年)に比べて +20.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった武州長瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.6万円/坪(6.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -26.7%( -8.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。

東武越生線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
東武越生線現状(2022)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
坂戸駅71.8万/坪
(22.3年/52.5坪)
74.2万/坪
(13.9年/43.9坪)
69.2万/坪
(18.9年/38.6坪)
一本松駅35.0万/坪
(23.3年/53.7坪)
62.1万/坪
(20.0年/35.7坪)
59.9万/坪
(12.2年/47.5坪)
西大家駅120万/坪
(-0.25年/118坪)
--
川角駅36.5万/坪
(26.8年/61.3坪)
26.5万/坪
(38.3年/102坪)
48.8万/坪
(17.0年/57.8坪)
武州長瀬駅22.6万/坪
(35.5年/86.8坪)
30.8万/坪
(35.5年/69.2坪)
22.6万/坪
(41.8年/44.9坪)
東毛呂駅55.4万/坪
(17.2年/71.1坪)
32.4万/坪
(28.1年/48.2坪)
17.9万/坪
(36.3年/40.3坪)
武州唐沢駅50.2万/坪
(13.4年/58.0坪)
38.5万/坪
(26.8年/58.2坪)
63.5万/坪
(5.3年/86.2坪)
越生駅33.0万/坪
(35.8年/138坪)
20.3万/坪
(17.8年/32.5坪)
10.0万/坪
(39.5年/75.6坪)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

東毛呂駅55.4 万/坪(昨年同期比 +70.9 %)

東毛呂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.4万円/坪(16.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +70.9%( +23.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて -37.5%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 17.2年(昨年 28.1年から -39.0 %減)。平均土地面積は 71.1 坪 (昨年 48.2 坪から +47.5 %増)。平均建物面積は 41.7 坪 (昨年 28.4 坪から +47.2 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2021年 28.1 年 → 2022年 17.2 年、-39.0 %と大きく減少)
  • 駅からの平均距離が減少(2021年 16.3 分 → 2022年 13.4 分、-17.7 %と減少)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.3 % → 2022年 40.0 %)

価格下落要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 37.5 % → 2022年 40.0 %)

越生駅33.0 万/坪(昨年同期比 +62.1 %)

越生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.0万円/坪(10.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +62.1%( +12.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて +100.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 35.8年(昨年 17.8年から +101.4 %増)。平均土地面積は 138.4 坪 (昨年 32.5 坪から +325.6 %増)。平均建物面積は 50.7 坪 (昨年 19.7 坪から +157.7 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 75.0 分 → 2022年 9.5 分、-87.3 %と大きく減少)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2021年 17.8 年 → 2022年 35.8 年、+101.4 %と大きく増加)

一本松駅35.0 万/坪(昨年同期比 -43.7 %)

一本松駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.0万円/坪(10.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -43.7%( -27.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -75.0%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 23.3年(昨年 20.0年から +16.2 %増)。平均土地面積は 53.7 坪 (昨年 35.7 坪から +50.3 %増)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 26.3 坪から +49.6 %増)。

価格下落要因

  • 平均築年数が増加(2021年 20.0 年 → 2022年 23.3 年、+16.2 %と増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 9.0 分 → 2022年 14.5 分、+61.1 %と大きく増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 12.5 % → 2022年 100.0 %)

武州長瀬駅22.6 万/坪(昨年同期比 -26.7 %)

武州長瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.6万円/坪(6.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -26.7%( -8.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 35.5年(昨年 35.5年から +0.1 %増)。平均土地面積は 86.8 坪 (昨年 69.2 坪から +25.4 %増)。平均建物面積は 30.4 坪 (昨年 30.5 坪から -0.1 %減)。

価格上昇要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 42.9 % → 2022年 25.0 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 8.4 分 → 2022年 13.8 分、+64.2 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 42.9 % → 2022年 50.0 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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