【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期の南海加太線 (和歌山市駅~加太駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.1万円/坪(10.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -37.6%( -21.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 30 件(1年前(2023年)に比べて -25.0%( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 22.2年から +28.4 %増)。平均土地面積は 52.9 坪 (昨年 72.9 坪から -27.5 %減)。平均建物面積は 43.7 坪 (昨年 40.6 坪から +7.6 %増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。東松江駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは東松江駅で昨年に比べ +27.7 %、坪単価は 35.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(東松江駅、加太駅)は +11.2 %(坪単価 +3.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(和歌山市駅、西ノ庄駅)は -61.6 %(坪単価 -40.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.9 % → 2024年 3.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.2 年 → 2024年 28.5 年、+28.4 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 % → 2024年 33.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.4 % → 2024年 23.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった紀ノ川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.4万円/坪(13.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -39.0%( -29.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(1年前(2023年)に比べて +9.1%( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった加太駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.8万円/坪(4.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -5.4%( -0.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
南海加太線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
和歌山市駅 | 25.6万/坪 (30.0年/36.3坪) | 88.6万/坪 (25.1年/72.2坪) | 52.5万/坪 (29.3年/94.5坪) |
紀ノ川駅 | 45.4万/坪 (25.0年/75.2坪) | 74.4万/坪 (18.3年/71.1坪) | 46.4万/坪 (28.7年/60.8坪) |
東松江駅 | 35.6万/坪 (27.6年/40.5坪) | 27.9万/坪 (17.5年/63.2坪) | 25.9万/坪 (27.8年/35.3坪) |
中松江駅 | - | 13.2万/坪 (39.3年/40.8坪) | 60.0万/坪 (25.5年/107坪) |
八幡前駅 | 26.0万/坪 (39.6年/30.3坪) | 42.9万/坪 (24.1年/45.9坪) | 30.5万/坪 (34.5年/41.6坪) |
西ノ庄駅 | 16.1万/坪 (50.3年/28.7坪) | 33.7万/坪 (23.3年/124坪) | 41.2万/坪 (15.9年/45.4坪) |
二里ケ浜駅 | - | - | - |
磯ノ浦駅 | - | 147万/坪 (4.3年/90.8坪) | 83.5万/坪 (9.3年/65.0坪) |
加太駅 | 13.8万/坪 (21.8年/47.6坪) | 14.6万/坪 (35.3年/45.4坪) | 10.6万/坪 (48.3年/37.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東松江駅 35.6 万/坪(昨年同期比 +27.7 %)
東松江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.6万円/坪(10.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +27.7%( +7.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて +60.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.6年(昨年 17.5年から +57.9 %増)。平均土地面積は 40.5 坪 (昨年 63.2 坪から -36.0 %減)。平均建物面積は 32.0 坪 (昨年 29.6 坪から +7.8 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 25.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.5 年 → 2024年 27.6 年、+57.9 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 25.0 %)
加太駅 13.8 万/坪(昨年同期比 -5.4 %)
加太駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.8万円/坪(4.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -5.4%( -0.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 21.8年(昨年 35.3年から -38.3 %減)。平均土地面積は 47.6 坪 (昨年 45.4 坪から +5.0 %増)。平均建物面積は 47.6 坪 (昨年 29.5 坪から +61.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 35.3 年 → 2024年 21.8 年、-38.3 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 14.0 分 → 2024年 32.5 分、+132.1 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 50.0 %)
和歌山市駅 25.6 万/坪(昨年同期比 -71.0 %)
和歌山市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.6万円/坪(7.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -71.0%( -62.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.0年(昨年 25.1年から +19.8 %増)。平均土地面積は 36.3 坪 (昨年 72.2 坪から -49.7 %減)。平均建物面積は 32.1 坪 (昨年 35.0 坪から -8.3 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 25.1 年 → 2024年 30.0 年、+19.8 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 % → 2024年 75.0 %)
西ノ庄駅 16.1 万/坪(昨年同期比 -52.1 %)
西ノ庄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.1万円/坪(4.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -52.1%( -17.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 50.3年(昨年 23.3年から +116.1 %増)。平均土地面積は 28.7 坪 (昨年 124.0 坪から -76.8 %減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 79.4 坪から -69.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 12.5 分 → 2024年 10.0 分、-20.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.3 年 → 2024年 50.3 年、+116.1 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示