【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜3月期の南海加太線 (和歌山市駅～加太駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.5万円/坪(14.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +17.1％( +6.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 42 件(１年前(2022年)に比べて +13.5％( +5件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 23.2年(昨年 31.0年から -25.3 ％減)。平均土地面積は 67.7 坪 (昨年 68.6 坪から -1.4 ％減)。平均建物面積は 51.3 坪 (昨年 49.0 坪から +4.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。紀ノ川駅、西ノ庄駅、磯ノ浦駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは中松江駅で昨年に比べ +319.4 ％、坪単価は 78.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(中松江駅、紀ノ川駅)は +207.3 ％(坪単価 +42.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東松江駅、八幡前駅)は -32.0 ％(坪単価 -22.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 31.0 年 → 2023年 23.2 年、-25.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2022年 17.9 分 → 2023年 15.6 分、-12.8 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 8.8 ％ → 2023年 34.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 13.5 ％ → 2023年 24.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中松江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.1万円/坪(23.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +319.4％( +59.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった加太駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.5万円/坪(5.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -0.1％( -0.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 南海加太線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 和歌山市駅 | 47.0万/坪 (34.7年/106坪) | 39.9万/坪 (27.1年/75.5坪) | 106万/坪 (25.0年/71.8坪) |
| 紀ノ川駅 | 50.5万/坪 (18.0年/56.2坪) | 25.9万/坪 (40.5年/56.4坪) | 23.0万/坪 (41.8年/44.9坪) |
| 東松江駅 | 36.0万/坪 (25.2年/38.4坪) | 77.8万/坪 (31.7年/126坪) | 40.0万/坪 (33.5年/63.1坪) |
| 中松江駅 | 78.1万/坪 (1.0年/74.1坪) | 18.6万/坪 (58.0年/40.8坪) | 66.1万/坪 (0年/46.9坪) |
| 八幡前駅 | 35.1万/坪 (23.3年/33.8坪) | 39.1万/坪 (28.4年/35.5坪) | 14.3万/坪 (42.2年/36.3坪) |
| 西ノ庄駅 | 67.7万/坪 (0.8年/45.8坪) | 42.1万/坪 (33.5年/92.3坪) | 56.1万/坪 (6.0年/52.3坪) |
| 二里ケ浜駅 | - | 75.1万/坪 (17.3年/43.4坪) | 40.4万/坪 (19.0年/51.4坪) |
| 磯ノ浦駅 | 24.8万/坪 (46.0年/36.3坪) | 13.2万/坪 (26.0年/34.8坪) | 61.7万/坪 (0年/25.7坪) |
| 加太駅 | 16.5万/坪 (27.5年/56.7坪) | 16.5万/坪 (38.0年/84.7坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
中松江駅 78.1 万/坪(昨年同期比 +319.4 ％)
中松江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.1万円/坪(23.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +319.4％( +59.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 1.0年(昨年 58.0年から -98.3 ％減)。平均土地面積は 74.1 坪 (昨年 40.8 坪から +81.5 ％増)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 16.6 坪から +100.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 58.0 年 → 2023年 1.0 年、-98.3 ％と大きく減少)
紀ノ川駅 50.5 万/坪(昨年同期比 +95.3 ％)
紀ノ川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.5万円/坪(15.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +95.3％( +24.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2022年)に比べて +57.1％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 40.5年から -55.6 ％減)。平均土地面積は 56.2 坪 (昨年 56.4 坪から -0.3 ％減)。平均建物面積は 35.5 坪 (昨年 34.1 坪から +3.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 40.5 年 → 2023年 18.0 年、-55.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 ％ → 2023年 27.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 18.2 ％)
東松江駅 36.0 万/坪(昨年同期比 -53.7 ％)
東松江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.0万円/坪(10.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -53.7％( -41.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.2年(昨年 31.7年から -20.4 ％減)。平均土地面積は 38.4 坪 (昨年 125.5 坪から -69.4 ％減)。平均建物面積は 38.4 坪 (昨年 29.7 坪から +29.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 31.7 年 → 2023年 25.2 年、-20.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 19.7 分 → 2023年 13.6 分、-30.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 20.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 40.0 ％)
八幡前駅 35.1 万/坪(昨年同期比 -10.4 ％)
八幡前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.1万円/坪(10.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -10.4％( -4.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 28.4年から -17.6 ％減)。平均土地面積は 33.8 坪 (昨年 35.5 坪から -5.0 ％減)。平均建物面積は 26.2 坪 (昨年 28.7 坪から -8.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 28.4 年 → 2023年 23.3 年、-17.6 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 18.2 分 → 2023年 14.3 分、-21.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示