【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期の新京成電鉄線 (松戸駅～京成津田沼駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 93.9万円/坪(28.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +10.5％( +8.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 205 件(１年前(2021年)に比べて -17.0％( -42件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 18.4年(昨年 17.4年から +5.8 ％増)。平均土地面積は 41.9 坪 (昨年 47.6 坪から -11.9 ％減)。平均建物面積は 34.3 坪 (昨年 34.2 坪から +0.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。松戸駅、上本郷駅、常盤平駅、元山駅、初富駅、高根公団駅、高根木戸駅、習志野駅、薬園台駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのはくぬぎ山駅で昨年に比べ +129.6 ％、坪単価は 80.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(くぬぎ山駅、上本郷駅)は +93.9 ％(坪単価 +47.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(松戸新田駅、北初富駅)は -37.1 ％(坪単価 -38.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.1 ％ → 2022年 3.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 25.3 ％ → 2022年 24.1 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 32.9 ％ → 2022年 26.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.9 ％ → 2022年 17.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった上本郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 137万円/坪(41.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +58.2％( +50.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三咲駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.6万円/坪(15.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -26.0％( -17.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(１年前(2021年)に比べて -27.8％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 新京成電鉄線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松戸駅 | 122万/坪 (18.6年/44.7坪) | 84.6万/坪 (25.5年/57.9坪) | 92.5万/坪 (13.5年/35.1坪) |
| 上本郷駅 | 137万/坪 (16.4年/48.1坪) | 86.8万/坪 (22.1年/42.2坪) | 100万/坪 (13.0年/41.6坪) |
| 松戸新田駅 | 63.9万/坪 (43.3年/46.9坪) | 106万/坪 (16.1年/50.9坪) | 129万/坪 (6.5年/38.1坪) |
| みのり台駅 | 89.9万/坪 (29.8年/41.2坪) | - | 73.6万/坪 (22.8年/35.0坪) |
| 八柱駅 | 87.5万/坪 (15.0年/39.3坪) | - | 25.1万/坪 (42.8年/33.3坪) |
| 常盤平駅 | 124万/坪 (10.4年/35.8坪) | 79.5万/坪 (23.5年/57.7坪) | 90.8万/坪 (10.7年/44.7坪) |
| 五香駅 | 65.0万/坪 (26.1年/41.4坪) | 88.5万/坪 (11.6年/37.5坪) | 71.7万/坪 (14.7年/41.2坪) |
| 元山駅 | 91.6万/坪 (10.9年/37.8坪) | 73.1万/坪 (32.5年/58.0坪) | 59.4万/坪 (24.0年/43.9坪) |
| くぬぎ山駅 | 80.0万/坪 (14.3年/43.9坪) | 34.9万/坪 (47.8年/16.6坪) | - |
| 北初富駅 | 64.7万/坪 (32.1年/46.4坪) | 99.3万/坪 (10.8年/34.8坪) | 39.2万/坪 (30.5年/43.9坪) |
| 新鎌ケ谷駅 | 88.5万/坪 (14.1年/34.3坪) | 94.9万/坪 (15.4年/40.3坪) | 85.3万/坪 (28.0年/104坪) |
| 初富駅 | 74.8万/坪 (18.6年/34.3坪) | 62.3万/坪 (24.1年/33.3坪) | 81.5万/坪 (15.8年/41.3坪) |
| 鎌ケ谷大仏駅 | 73.2万/坪 (23.0年/40.1坪) | 72.6万/坪 (15.0年/41.2坪) | 62.7万/坪 (20.9年/41.3坪) |
| 二和向台駅 | 55.5万/坪 (30.8年/35.5坪) | 75.3万/坪 (19.0年/42.5坪) | 76.6万/坪 (11.3年/40.9坪) |
| 三咲駅 | 50.6万/坪 (29.0年/64.0坪) | 68.4万/坪 (14.9年/47.1坪) | 71.9万/坪 (11.9年/40.7坪) |
| 滝不動駅 | 87.9万/坪 (11.5年/36.5坪) | 89.5万/坪 (12.8年/62.0坪) | 78.5万/坪 (4.1年/49.2坪) |
| 高根公団駅 | 98.5万/坪 (9.3年/39.5坪) | 71.7万/坪 (23.6年/44.5坪) | 75.0万/坪 (15.2年/46.0坪) |
| 高根木戸駅 | 124万/坪 (8.6年/41.9坪) | 92.4万/坪 (8.2年/39.6坪) | 86.8万/坪 (14.0年/43.9坪) |
| 北習志野駅 | 113万/坪 (12.0年/42.0坪) | 106万/坪 (17.5年/53.7坪) | 153万/坪 (1.4年/32.7坪) |
| 習志野駅 | 133万/坪 (3.0年/34.6坪) | 84.8万/坪 (19.1年/73.7坪) | 101万/坪 (9.1年/50.6坪) |
| 薬園台駅 | 98.1万/坪 (13.2年/43.2坪) | 72.2万/坪 (21.9年/39.1坪) | 73.7万/坪 (20.3年/39.7坪) |
| 前原駅 | 91.4万/坪 (21.1年/27.2坪) | 105万/坪 (6.8年/43.3坪) | 83.8万/坪 (21.5年/47.7坪) |
| 新津田沼駅 | 116万/坪 (0.8年/36.3坪) | - | - |
| 京成津田沼駅 | 101万/坪 (25.0年/45.8坪) | 131万/坪 (7.0年/40.6坪) | 145万/坪 (3.1年/42.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
くぬぎ山駅 80.0 万/坪(昨年同期比 +129.6 ％)
くぬぎ山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.0万円/坪(24.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +129.6％( +45.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.3年(昨年 47.8年から -70.2 ％減)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 16.6 坪から +163.6 ％増)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 16.6 坪から +77.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 47.8 年 → 2022年 14.3 年、-70.2 ％と大きく減少)
上本郷駅 137.3 万/坪(昨年同期比 +58.2 ％)
上本郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 137万円/坪(41.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +58.2％( +50.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 16.4年(昨年 22.1年から -25.9 ％減)。平均土地面積は 48.1 坪 (昨年 42.2 坪から +14.0 ％増)。平均建物面積は 38.2 坪 (昨年 33.4 坪から +14.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 22.1 年 → 2022年 16.4 年、-25.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 9.1 ％ → 2022年 36.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 54.5 ％ → 2022年 18.2 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 8.2 分 → 2022年 10.7 分、+31.1 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 9.1 ％ → 2022年 9.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 18.2 ％ → 2022年 18.2 ％)
松戸新田駅 63.9 万/坪(昨年同期比 -39.5 ％)
松戸新田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.9万円/坪(19.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -39.5％( -41.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.3年(昨年 16.1年から +168.9 ％増)。平均土地面積は 46.9 坪 (昨年 50.9 坪から -7.9 ％減)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 45.9 坪から -32.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 16.1 年 → 2022年 43.3 年、+168.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 50.0 ％)
北初富駅 64.7 万/坪(昨年同期比 -34.8 ％)
北初富駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.7万円/坪(19.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -34.8％( -34.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 32.1年(昨年 10.8年から +198.4 ％増)。平均土地面積は 46.4 坪 (昨年 34.8 坪から +33.3 ％増)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 29.7 坪から +10.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 10.8 年 → 2022年 32.1 年、+198.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 7.0 分 → 2022年 11.0 分、+57.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示