【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜12月期のJR室蘭支線 (東室蘭駅~室蘭駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.3万円/坪(6.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -16.6%( -4.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 84 件(1年前(2021年)に比べて -14.3%( -14件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 38.4年(昨年 34.2年から +12.2 %増)。平均土地面積は 83.9 坪 (昨年 78.6 坪から +6.7 %増)。平均建物面積は 42.7 坪 (昨年 50.8 坪から -16.0 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。輪西駅、室蘭駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは室蘭駅で昨年に比べ +74.1 %、坪単価は 18.9 万円/坪となった。
上位 1 駅(室蘭駅)は +74.1 %(坪単価 +8.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(母恋駅)は -47.8 %(坪単価 -7.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 3.2 % → 2022年 7.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 34.2 年 → 2022年 38.4 年、+12.2 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 56.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 27.7 % → 2022年 32.0 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東室蘭駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.3万円/坪(8.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -26.1%( -10.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 33 件(1年前(2021年)に比べて -35.3%( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった母恋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.2万円/坪(2.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -47.8%( -7.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(1年前(2021年)に比べて +22.2%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR室蘭支線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
東室蘭駅 | 28.3万/坪 (36.4年/77.3坪) | 38.3万/坪 (26.8年/86.2坪) | 50.2万/坪 (22.7年/77.9坪) |
輪西駅 | 15.8万/坪 (41.9年/81.9坪) | 9.6万/坪 (42.4年/57.5坪) | 6.3万/坪 (51.6年/135坪) |
御崎駅 | 24.2万/坪 (21.7年/236坪) | 32.4万/坪 (21.8年/95.3坪) | 3.2万/坪 (31.5年/57.5坪) |
母恋駅 | 8.2万/坪 (43.7年/99.3坪) | 15.7万/坪 (39.2年/66.6坪) | 22.1万/坪 (34.5年/75.9坪) |
室蘭駅 | 18.9万/坪 (40.1年/71.0坪) | 10.9万/坪 (44.8年/72.2坪) | 13.7万/坪 (43.8年/97.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
室蘭駅 18.9 万/坪(昨年同期比 +74.1 %)
室蘭駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.9万円/坪(5.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +74.1%( +8.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 31 件(1年前(2021年)に比べて +6.9%( +2件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 40.1年(昨年 44.8年から -10.6 %減)。平均土地面積は 71.0 坪 (昨年 72.2 坪から -1.6 %減)。平均建物面積は 40.2 坪 (昨年 48.1 坪から -16.5 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 44.8 年 → 2022年 40.1 年、-10.6 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 75.9 % → 2022年 57.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 17.2 % → 2022年 28.6 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 6.9 % → 2022年 3.6 %)
母恋駅 8.2 万/坪(昨年同期比 -47.8 %)
母恋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.2万円/坪(2.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -47.8%( -7.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(1年前(2021年)に比べて +22.2%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 43.7年(昨年 39.2年から +11.4 %増)。平均土地面積は 99.3 坪 (昨年 66.6 坪から +49.2 %増)。平均建物面積は 35.4 坪 (昨年 39.2 坪から -9.6 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 39.2 年 → 2022年 43.7 年、+11.4 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 14.3 分 → 2022年 16.5 分、+15.4 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 55.6 % → 2022年 62.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示