【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期のJR室蘭支線 (東室蘭駅~室蘭駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.5万円/坪(7.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -29.4%( -10.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 98 件(1年前(2020年)に比べて +28.9%( +22件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.2年(昨年 29.9年から +14.4 %増)。平均土地面積は 78.6 坪 (昨年 84.6 坪から -7.1 %減)。平均建物面積は 50.8 坪 (昨年 49.9 坪から +1.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が減少。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。輪西駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは御崎駅で昨年に比べ +921.4 %、坪単価は 32.4 万円/坪となった。
上位 1 駅(御崎駅)は +921.4 %(坪単価 +29.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(母恋駅)は -29.1 %(坪単価 -6.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 31.4 % → 2021年 27.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 29.9 年 → 2021年 34.2 年、+14.4 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 35.7 % → 2021年 50.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 % → 2021年 8.5 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東室蘭駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.3万円/坪(11.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -23.8%( -11.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 51 件(1年前(2020年)に比べて +8.5%( +4件/坪)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった輪西駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.6万円/坪(2.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +52.6%( +3.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR室蘭支線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
東室蘭駅 | 38.3万/坪 (26.8年/86.2坪) | 50.2万/坪 (22.7年/77.9坪) | 26.8万/坪 (30.4年/121坪) |
輪西駅 | 9.6万/坪 (42.4年/57.5坪) | 6.3万/坪 (51.6年/135坪) | 30.0万/坪 (33.1年/99.3坪) |
御崎駅 | 32.4万/坪 (21.8年/95.3坪) | 3.2万/坪 (31.5年/57.5坪) | 2.1万/坪 (39.5年/54.5坪) |
母恋駅 | 15.7万/坪 (39.2年/66.6坪) | 22.1万/坪 (34.5年/75.9坪) | 45.2万/坪 (19.1年/81.7坪) |
室蘭駅 | 10.9万/坪 (44.8年/72.2坪) | 13.7万/坪 (43.8年/97.0坪) | 16.4万/坪 (34.4年/78.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
御崎駅 32.4 万/坪(昨年同期比 +921.4 %)
御崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.4万円/坪(9.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +921.4%( +29.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.8年(昨年 31.5年から -31.0 %減)。平均土地面積は 95.3 坪 (昨年 57.5 坪から +65.8 %増)。平均建物面積は 29.7 坪 (昨年 37.8 坪から -21.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 31.5 年 → 2021年 21.8 年、-31.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 10.0 分 → 2021年 14.3 分、+43.3 %と大きく増加)
母恋駅 15.7 万/坪(昨年同期比 -29.1 %)
母恋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.7万円/坪(4.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -29.1%( -6.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 39.2年(昨年 34.5年から +13.7 %増)。平均土地面積は 66.6 坪 (昨年 75.9 坪から -12.3 %減)。平均建物面積は 39.2 坪 (昨年 46.1 坪から -15.1 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 34.5 年 → 2021年 39.2 年、+13.7 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 10.0 分 → 2021年 14.3 分、+43.3 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 33.3 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 11.1 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示