【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR千歳線 (沼ノ端駅～新千歳空港駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.6万円/坪(18.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -1.1％( -0.7万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 272 件(１年前(2023年)に比べて -63.2％( -468件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.6年(昨年 22.9年から +3.0 ％増)。平均土地面積は 81.6 坪 (昨年 80.3 坪から +1.7 ％増)。平均建物面積は 51.9 坪 (昨年 49.8 坪から +4.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。長都駅、平和駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは平和駅で昨年に比べ +38.1 ％、坪単価は 77.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(平和駅、長都駅)は +29.5 ％(坪単価 +18.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(新札幌駅、恵庭駅)は -31.8 ％(坪単価 -22.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.4 ％ → 2024年 4.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 16.0 ％ → 2024年 15.0 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 19.3 ％ → 2024年 14.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 41.6 ％ → 2024年 44.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった長都駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.4万円/坪(26.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +20.9％( +14.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて -68.6％( -24件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった恵庭駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.9万円/坪(13.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -24.4％( -14.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 29 件(１年前(2023年)に比べて -56.7％( -38件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR千歳線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 沼ノ端駅 | 60.7万/坪 (19.1年/82.3坪) | 63.7万/坪 (19.6年/89.7坪) | 97.1万/坪 (17.0年/86.0坪) |
| 植苗駅 | - | - | 6.0万/坪 (41.5年/151坪) |
| 南千歳駅 | - | - | - |
| 千歳駅 | 58.4万/坪 (23.6年/94.1坪) | 64.5万/坪 (22.4年/91.7坪) | 65.2万/坪 (22.1年/92.2坪) |
| 長都駅 | 86.4万/坪 (12.1年/69.7坪) | 71.5万/坪 (14.9年/76.0坪) | 61.9万/坪 (18.5年/87.7坪) |
| サッポロビール庭園駅 | 70.8万/坪 (17.8年/66.6坪) | 75.6万/坪 (15.8年/95.3坪) | - |
| 恵庭駅 | 45.9万/坪 (29.9年/101坪) | 60.6万/坪 (21.1年/79.7坪) | 52.6万/坪 (24.8年/92.0坪) |
| 恵み野駅 | 51.5万/坪 (31.4年/82.7坪) | 56.1万/坪 (24.3年/78.9坪) | 54.0万/坪 (24.2年/84.6坪) |
| 島松駅 | 46.1万/坪 (27.4年/84.7坪) | 45.0万/坪 (30.6年/99.8坪) | 92.6万/坪 (22.9年/101坪) |
| 北広島駅 | 50.4万/坪 (28.7年/114坪) | 60.7万/坪 (27.5年/90.9坪) | 60.5万/坪 (27.4年/84.9坪) |
| 上野幌駅 | 64.1万/坪 (30.4年/64.1坪) | 64.7万/坪 (28.4年/72.8坪) | 67.7万/坪 (26.5年/70.4坪) |
| 新札幌駅 | 46.8万/坪 (27.3年/62.0坪) | 77.1万/坪 (19.0年/64.0坪) | 69.8万/坪 (30.6年/75.2坪) |
| 平和駅 | 77.5万/坪 (18.6年/65.4坪) | 56.2万/坪 (26.7年/72.7坪) | 58.8万/坪 (24.6年/64.6坪) |
| 白石駅 | 76.9万/坪 (18.6年/64.7坪) | 69.6万/坪 (20.2年/61.5坪) | 73.2万/坪 (21.5年/64.8坪) |
| 新千歳空港駅 | - | 49.0万/坪 (26.5年/78.7坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
平和駅 77.5 万/坪(昨年同期比 +38.1 ％)
平和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.5万円/坪(23.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +38.1％( +21.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて -76.7％( -46件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 26.7年から -30.3 ％減)。平均土地面積は 65.4 坪 (昨年 72.7 坪から -10.1 ％減)。平均建物面積は 34.7 坪 (昨年 48.9 坪から -29.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 26.7 年 → 2024年 18.6 年、-30.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.2 ％ → 2024年 28.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 29.3 ％ → 2024年 14.3 ％)
長都駅 86.4 万/坪(昨年同期比 +20.9 ％)
長都駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.4万円/坪(26.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +20.9％( +14.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて -68.6％( -24件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.1年(昨年 14.9年から -18.5 ％減)。平均土地面積は 69.7 坪 (昨年 76.0 坪から -8.2 ％減)。平均建物面積は 34.2 坪 (昨年 48.3 坪から -29.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 14.9 年 → 2024年 12.1 年、-18.5 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 19.3 分 → 2024年 15.3 分、-20.6 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.9 ％ → 2024年 36.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 ％ → 2024年 18.2 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.5 ％ → 2024年 9.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 11.1 ％)
新札幌駅 46.8 万/坪(昨年同期比 -39.3 ％)
新札幌駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.8万円/坪(14.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -39.3％( -30.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -88.9％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 19.0年から +43.2 ％増)。平均土地面積は 62.0 坪 (昨年 64.0 坪から -3.1 ％減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 35.8 坪から +1.4 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.0 年 → 2024年 27.3 年、+43.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
恵庭駅 45.9 万/坪(昨年同期比 -24.4 ％)
恵庭駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.9万円/坪(13.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -24.4％( -14.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 29 件(１年前(2023年)に比べて -56.7％( -38件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 21.1年から +41.6 ％増)。平均土地面積は 101.2 坪 (昨年 79.7 坪から +27.0 ％増)。平均建物面積は 51.7 坪 (昨年 56.5 坪から -8.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.1 年 → 2024年 29.9 年、+41.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 16.8 分 → 2024年 20.3 分、+20.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.3 ％ → 2024年 51.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 22.2 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示