【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年7月〜9月期のJR千歳線 (沼ノ端駅～新千歳空港駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.4万円/坪(19.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -1.5％( -1.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 167 件(１年前(2021年)に比べて -27.4％( -63件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.0年(昨年 18.6年から +18.6 ％増)。平均土地面積は 77.0 坪 (昨年 72.6 坪から +6.1 ％増)。平均建物面積は 49.6 坪 (昨年 46.4 坪から +6.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。恵庭駅、恵み野駅、北広島駅、新札幌駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは北広島駅で昨年に比べ +17.6 ％、坪単価は 63.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(北広島駅、恵み野駅)は +16.2 ％(坪単価 +8.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(平和駅、島松駅)は -26.3 ％(坪単価 -21.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.8 ％ → 2022年 6.2 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 0.5 ％ → 2022年 0.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 18.6 年 → 2022年 22.0 年、+18.6 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.2 ％ → 2022年 40.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 27.4 ％ → 2022年 17.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった白石駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.8万円/坪(22.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +2.8％( +2.0万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 36 件(１年前(2021年)に比べて -7.7％( -3件/坪)と弱含みに推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった恵み野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.5万円/坪(16.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +14.8％( +7.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 19 件(１年前(2021年)に比べて -20.8％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR千歳線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 沼ノ端駅 | 61.2万/坪 (16.5年/89.7坪) | 69.0万/坪 (13.2年/71.2坪) | 60.2万/坪 (11.6年/93.0坪) |
| 植苗駅 | 6.0万/坪 (41.5年/151坪) | - | - |
| 南千歳駅 | - | - | - |
| 千歳駅 | 67.2万/坪 (19.9年/69.2坪) | 63.3万/坪 (22.0年/89.5坪) | 60.6万/坪 (13.2年/83.7坪) |
| 長都駅 | 71.6万/坪 (11.9年/70.0坪) | 70.7万/坪 (17.7年/63.4坪) | 81.8万/坪 (6.5年/73.0坪) |
| サッポロビール庭園駅 | - | 86.1万/坪 (4.8年/74.5坪) | 60.8万/坪 (6.5年/63.5坪) |
| 恵庭駅 | 59.5万/坪 (21.4年/83.1坪) | 52.4万/坪 (22.3年/81.9坪) | 69.9万/坪 (17.3年/69.3坪) |
| 恵み野駅 | 55.5万/坪 (20.4年/90.0坪) | 48.3万/坪 (23.2年/71.5坪) | 43.7万/坪 (22.9年/81.1坪) |
| 島松駅 | 55.9万/坪 (32.5年/83.7坪) | 75.5万/坪 (10.6年/81.7坪) | 79.7万/坪 (7.3年/80.7坪) |
| 北広島駅 | 63.5万/坪 (33.5年/88.0坪) | 54.0万/坪 (30.5年/76.6坪) | 54.4万/坪 (26.2年/80.7坪) |
| 上野幌駅 | 69.4万/坪 (30.2年/71.0坪) | 79.7万/坪 (17.0年/76.9坪) | 41.5万/坪 (27.2年/69.6坪) |
| 新札幌駅 | 57.5万/坪 (49.5年/87.7坪) | 51.7万/坪 (28.5年/57.5坪) | - |
| 平和駅 | 62.1万/坪 (16.8年/44.2坪) | 84.8万/坪 (12.6年/67.5坪) | 61.4万/坪 (21.4年/62.9坪) |
| 白石駅 | 72.8万/坪 (18.4年/65.1坪) | 70.9万/坪 (16.1年/50.4坪) | 70.8万/坪 (14.2年/63.9坪) |
| 新千歳空港駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
北広島駅 63.5 万/坪(昨年同期比 +17.6 ％)
北広島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.5万円/坪(19.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +17.6％( +9.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 19 件(１年前(2021年)に比べて +35.7％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.5年(昨年 30.5年から +9.8 ％増)。平均土地面積は 88.0 坪 (昨年 76.6 坪から +14.8 ％増)。平均建物面積は 37.1 坪 (昨年 35.7 坪から +3.9 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 58.3 ％ → 2022年 42.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 47.4 ％)
恵み野駅 55.5 万/坪(昨年同期比 +14.8 ％)
恵み野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.5万円/坪(16.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +14.8％( +7.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 19 件(１年前(2021年)に比べて -20.8％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.4年(昨年 23.2年から -12.1 ％減)。平均土地面積は 90.0 坪 (昨年 71.5 坪から +25.9 ％増)。平均建物面積は 36.7 坪 (昨年 36.2 坪から +1.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 23.2 年 → 2022年 20.4 年、-12.1 ％と減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 45.8 ％ → 2022年 55.6 ％)
平和駅 62.1 万/坪(昨年同期比 -26.8 ％)
平和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.1万円/坪(18.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -26.8％( -22.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて -68.8％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.8年(昨年 12.6年から +33.2 ％増)。平均土地面積は 44.2 坪 (昨年 67.5 坪から -34.6 ％減)。平均建物面積は 33.7 坪 (昨年 49.0 坪から -31.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 12.6 年 → 2022年 16.8 年、+33.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 15.3 分 → 2022年 18.2 分、+18.7 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 7.1 ％ → 2022年 25.0 ％)
島松駅 55.9 万/坪(昨年同期比 -25.9 ％)
島松駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.9万円/坪(16.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -25.9％( -19.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて -40.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.5年(昨年 10.6年から +206.5 ％増)。平均土地面積は 83.7 坪 (昨年 81.7 坪から +2.5 ％増)。平均建物面積は 36.9 坪 (昨年 34.2 坪から +8.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 10.6 年 → 2022年 32.5 年、+206.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 9.8 分 → 2022年 10.8 分、+10.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 10.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示