【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期の札幌市南北線 (麻生駅~真駒内駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.3万円/坪(19.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +7.7%( +4.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 258 件(1年前(2020年)に比べて +40.2%( +74件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.7年(昨年 22.4年から +14.8 %増)。平均土地面積は 72.5 坪 (昨年 72.7 坪から -0.4 %減)。平均建物面積は 59.1 坪 (昨年 67.8 坪から -12.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。北34条駅、北24条駅、すすきの駅、幌平橋駅、中の島駅、平岸駅、自衛隊前駅、真駒内駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは北18条駅で昨年に比べ +359.1 %、坪単価は 353 万円/坪となった。
上位 2 駅(北18条駅、さっぽろ駅)は +262.2 %(坪単価 +168.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(麻生駅、澄川駅)は -8.7 %(坪単価 -5.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 41.4 % → 2021年 39.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.0 % → 2021年 7.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 22.4 年 → 2021年 25.7 年、+14.8 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 17.2 % → 2021年 24.6 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 19.5 % → 2021年 11.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北18条駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 353万円/坪(107万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +359.1%( +275.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった真駒内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.9万円/坪(14.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +26.1%( +9.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 64 件(1年前(2020年)に比べて +48.8%( +21件/坪)と大幅に増加しています。)。
札幌市南北線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
麻生駅 | 55.0万/坪 (24.0年/71.2坪) | 63.9万/坪 (19.5年/63.6坪) | 55.2万/坪 (20.6年/79.6坪) |
北34条駅 | 94.7万/坪 (26.6年/75.3坪) | 68.8万/坪 (25.0年/63.5坪) | 56.1万/坪 (18.8年/61.0坪) |
北24条駅 | 83.4万/坪 (31.0年/74.7坪) | 56.2万/坪 (21.2年/66.0坪) | 71.3万/坪 (19.7年/56.5坪) |
北18条駅 | 353万/坪 (27.8年/293坪) | 76.8万/坪 (20.8年/174坪) | - |
北12条駅 | 123万/坪 (6.8年/21.2坪) | - | - |
さっぽろ駅 | 97.4万/坪 (5.8年/48.4坪) | 36.7万/坪 (48.8年/22.7坪) | - |
大通駅 | 103万/坪 (17.8年/45.4坪) | 102万/坪 (34.3年/49.9坪) | - |
すすきの駅 | 56.9万/坪 (35.3年/132坪) | 33.1万/坪 (41.3年/74.1坪) | 83.6万/坪 (9.8年/63.5坪) |
中島公園駅 | 71.5万/坪 (21.1年/98.8坪) | 67.4万/坪 (8.8年/64.5坪) | 61.0万/坪 (19.3年/42.4坪) |
幌平橋駅 | 107万/坪 (10.8年/57.7坪) | 71.1万/坪 (13.3年/48.4坪) | 53.3万/坪 (39.8年/109坪) |
中の島駅 | 53.6万/坪 (28.5年/116坪) | 42.3万/坪 (27.8年/72.6坪) | 69.5万/坪 (28.6年/70.5坪) |
平岸駅 | 53.9万/坪 (30.1年/68.6坪) | 35.1万/坪 (22.8年/59.0坪) | 27.2万/坪 (53.8年/46.9坪) |
南平岸駅 | 87.5万/坪 (15.4年/43.4坪) | 85.2万/坪 (5.4年/67.4坪) | 53.2万/坪 (26.2年/48.1坪) |
澄川駅 | 73.3万/坪 (25.3年/60.2坪) | 76.0万/坪 (21.8年/83.2坪) | 54.4万/坪 (24.1年/80.4坪) |
自衛隊前駅 | 86.2万/坪 (17.6年/56.0坪) | 61.2万/坪 (30.1年/62.7坪) | 50.5万/坪 (22.9年/82.8坪) |
真駒内駅 | 47.9万/坪 (31.0年/76.3坪) | 38.0万/坪 (28.1年/88.3坪) | 32.4万/坪 (33.2年/73.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
北18条駅 352.6 万/坪(昨年同期比 +359.1 %)
北18条駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 353万円/坪(107万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +359.1%( +275.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.8年(昨年 20.8年から +33.7 %増)。平均土地面積は 293.4 坪 (昨年 174.4 坪から +68.2 %増)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 311.6 坪から -85.4 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 20.8 年 → 2021年 27.8 年、+33.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.7 分 → 2021年 10.0 分、+76.5 %と大きく増加)
さっぽろ駅 97.4 万/坪(昨年同期比 +165.3 %)
さっぽろ駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.4万円/坪(29.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +165.3%( +60.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 5.8年(昨年 48.8年から -88.2 %減)。平均土地面積は 48.4 坪 (昨年 22.7 坪から +113.3 %増)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 27.2 坪から +5.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 48.8 年 → 2021年 5.8 年、-88.2 %と大きく減少)
麻生駅 55.0 万/坪(昨年同期比 -13.9 %)
麻生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.0万円/坪(16.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -13.9%( -8.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 96 件(1年前(2020年)に比べて +37.1%( +26件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 19.5年から +22.8 %増)。平均土地面積は 71.2 坪 (昨年 63.6 坪から +11.8 %増)。平均建物面積は 45.3 坪 (昨年 56.8 坪から -20.2 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 19.5 年 → 2021年 24.0 年、+22.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 39.1 分 → 2021年 45.5 分、+16.3 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 % → 2021年 20.2 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.1 % → 2021年 11.7 %)
澄川駅 73.3 万/坪(昨年同期比 -3.5 %)
澄川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.3万円/坪(22.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -3.5%( -2.6万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 27 件(1年前(2020年)に比べて +68.8%( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.3年(昨年 21.8年から +16.0 %増)。平均土地面積は 60.2 坪 (昨年 83.2 坪から -27.7 %減)。平均建物面積は 54.0 坪 (昨年 51.3 坪から +5.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.2 % → 2021年 10.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 37.5 % → 2021年 32.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 21.8 年 → 2021年 25.3 年、+16.0 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 % → 2021年 24.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 4.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示