【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期の神戸電鉄三田線 (有馬口駅～三田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.2万円/坪(19.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +10.5％( +6.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 210 件(１年前(2020年)に比べて +32.1％( +51件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.4年(昨年 21.3年から +0.5 ％増)。平均土地面積は 72.4 坪 (昨年 74.6 坪から -3.0 ％減)。平均建物面積は 42.5 坪 (昨年 40.9 坪から +3.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。五社駅、二郎駅、三田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは二郎駅で昨年に比べ +86.9 ％、坪単価は 61.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(二郎駅、三田駅)は +86.8 ％(坪単価 +27.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(岡場駅、道場南口駅)は -12.6 ％(坪単価 -10.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 27.1 分 → 2021年 20.5 分、-24.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.4 ％ → 2021年 7.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 19.1 ％ → 2021年 13.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 35.5 ％ → 2021年 43.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.3 ％ → 2021年 19.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった神鉄道場駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.0万円/坪(24.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +7.9％( +5.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 19 件(１年前(2020年)に比べて -9.5％( -2件/坪)と弱含みに推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった有馬口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.6万円/坪(6.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +15.7％( +3.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 神戸電鉄三田線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 有馬口駅 | 22.6万/坪 (34.8年/46.1坪) | 19.6万/坪 (29.6年/28.7坪) | 17.6万/坪 (28.9年/57.0坪) |
| 五社駅 | 79.2万/坪 (18.1年/65.5坪) | 48.0万/坪 (22.9年/77.6坪) | 59.4万/坪 (28.1年/81.0坪) |
| 岡場駅 | 66.1万/坪 (20.9年/65.8坪) | 78.3万/坪 (21.0年/84.1坪) | 73.9万/坪 (16.4年/87.5坪) |
| 田尾寺駅 | 57.7万/坪 (20.8年/75.8坪) | 48.7万/坪 (22.0年/60.7坪) | 48.1万/坪 (22.2年/81.8坪) |
| 二郎駅 | 61.3万/坪 (11.7年/47.9坪) | 32.8万/坪 (21.6年/107坪) | 32.2万/坪 (22.0年/81.7坪) |
| 道場南口駅 | 79.3万/坪 (12.9年/64.6坪) | 87.6万/坪 (6.3年/48.4坪) | 92.5万/坪 (6.8年/55.3坪) |
| 神鉄道場駅 | 80.0万/坪 (17.2年/116坪) | 74.1万/坪 (13.8年/65.0坪) | 72.7万/坪 (8.6年/56.6坪) |
| 横山駅 | 54.2万/坪 (30.4年/85.2坪) | 50.2万/坪 (32.0年/70.4坪) | 79.0万/坪 (10.4年/56.7坪) |
| 三田本町駅 | 52.4万/坪 (38.4年/34.3坪) | 53.3万/坪 (42.1年/143坪) | 30.4万/坪 (57.0年/33.3坪) |
| 三田駅 | 56.4万/坪 (24.6年/65.2坪) | 30.2万/坪 (31.1年/110坪) | 47.1万/坪 (28.7年/61.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
二郎駅 61.3 万/坪(昨年同期比 +86.9 ％)
二郎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 61.3万円/坪(18.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +86.9％( +28.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.7年(昨年 21.6年から -46.0 ％減)。平均土地面積は 47.9 坪 (昨年 107.4 坪から -55.4 ％減)。平均建物面積は 29.7 坪 (昨年 76.4 坪から -61.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 21.6 年 → 2021年 11.7 年、-46.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 33.3 ％)
三田駅 56.4 万/坪(昨年同期比 +86.7 ％)
三田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.4万円/坪(17.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +86.7％( +26.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 36 件(１年前(2020年)に比べて +63.6％( +14件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.6年(昨年 31.1年から -21.0 ％減)。平均土地面積は 65.2 坪 (昨年 110.0 坪から -40.7 ％減)。平均建物面積は 45.9 坪 (昨年 38.0 坪から +20.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 31.1 年 → 2021年 24.6 年、-21.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 50.7 分 → 2021年 38.7 分、-23.7 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.5 ％ → 2021年 18.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 31.6 ％ → 2021年 14.7 ％)
岡場駅 66.1 万/坪(昨年同期比 -15.6 ％)
岡場駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.1万円/坪(20.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -15.6％( -12.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 39 件(１年前(2020年)に比べて +50.0％( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.9年(昨年 21.0年から -0.3 ％減)。平均土地面積は 65.8 坪 (昨年 84.1 坪から -21.8 ％減)。平均建物面積は 39.7 坪 (昨年 47.6 坪から -16.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 23.1 ％ → 2021年 5.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 34.6 ％ → 2021年 59.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 42.3 ％ → 2021年 24.3 ％)
道場南口駅 79.3 万/坪(昨年同期比 -9.5 ％)
道場南口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.3万円/坪(24.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -9.5％( -8.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 13 件(１年前(2020年)に比べて -27.8％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.9年(昨年 6.3年から +104.4 ％増)。平均土地面積は 64.6 坪 (昨年 48.4 坪から +33.4 ％増)。平均建物面積は 33.7 坪 (昨年 40.7 坪から -17.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 18.7 分 → 2021年 15.7 分、-16.2 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 6.3 年 → 2021年 12.9 年、+104.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.6 ％ → 2021年 38.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示