【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期の京阪本線 (橋本駅～出町柳駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 109万円/坪(33.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +1.0％( +1.1万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 367 件(１年前(2023年)に比べて -31.9％( -172件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.0年(昨年 31.4年から -4.4 ％減)。平均土地面積は 36.4 坪 (昨年 33.9 坪から +7.3 ％増)。平均建物面積は 35.6 坪 (昨年 36.6 坪から -2.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。ほとんどの駅において下落した。墨染駅、清水五条駅、出町柳駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは三条駅で昨年に比べ +374.3 ％、坪単価は 748 万円/坪となった。
上位 2 駅(三条駅、出町柳駅)は +204.3 ％(坪単価 +313.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(伏見稲荷駅、伏見桃山駅)は -31.3 ％(坪単価 -38.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.0 ％ → 2024年 24.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.1 ％ → 2024年 20.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 38.4 ％ → 2024年 39.9 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 2.6 ％ → 2024年 1.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三条駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 748万円/坪(226万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +374.3％( +590.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった橋本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.7万円/坪(15.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -0.8％( -0.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 12 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京阪本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 橋本駅 | 50.7万/坪 (34.1年/47.4坪) | 51.1万/坪 (30.5年/47.5坪) | 61.8万/坪 (28.5年/51.9坪) |
| 石清水八幡宮駅 | 66.5万/坪 (23.7年/34.2坪) | 57.4万/坪 (25.6年/40.3坪) | 54.4万/坪 (29.9年/41.2坪) |
| 淀駅 | 62.7万/坪 (34.6年/32.3坪) | 57.4万/坪 (30.8年/37.5坪) | 61.4万/坪 (35.9年/30.4坪) |
| 中書島駅 | 75.0万/坪 (26.8年/34.3坪) | 81.9万/坪 (26.8年/35.1坪) | 56.6万/坪 (34.3年/23.0坪) |
| 伏見桃山駅 | 73.5万/坪 (30.2年/43.3坪) | 101万/坪 (33.6年/48.2坪) | 94.3万/坪 (38.5年/92.3坪) |
| 丹波橋駅 | 118万/坪 (29.5年/38.3坪) | 125万/坪 (25.2年/35.5坪) | 112万/坪 (20.9年/39.7坪) |
| 墨染駅 | 94.3万/坪 (25.1年/22.8坪) | 74.0万/坪 (37.3年/18.0坪) | 95.3万/坪 (27.1年/45.5坪) |
| 藤森駅 | 76.9万/坪 (36.6年/23.7坪) | 85.5万/坪 (32.7年/40.0坪) | 88.4万/坪 (28.9年/28.4坪) |
| 龍谷大前深草駅 | 65.0万/坪 (47.5年/68.7坪) | 72.6万/坪 (36.1年/24.0坪) | 97.5万/坪 (25.4年/41.7坪) |
| 伏見稲荷駅 | 88.1万/坪 (33.6年/26.0坪) | 137万/坪 (34.7年/22.8坪) | 75.4万/坪 (35.0年/18.8坪) |
| 鳥羽街道駅 | 73.7万/坪 (39.7年/36.5坪) | 95.7万/坪 (37.2年/42.6坪) | 84.8万/坪 (37.8年/35.6坪) |
| 東福寺駅 | 79.8万/坪 (33.7年/49.1坪) | 82.9万/坪 (35.5年/22.5坪) | 93.5万/坪 (38.3年/22.6坪) |
| 七条駅 | 103万/坪 (37.5年/20.1坪) | 117万/坪 (30.9年/25.3坪) | 106万/坪 (34.6年/21.2坪) |
| 清水五条駅 | 244万/坪 (23.7年/27.0坪) | 183万/坪 (39.3年/32.9坪) | 114万/坪 (38.5年/20.2坪) |
| 祇園四条駅 | 288万/坪 (28.7年/31.5坪) | 349万/坪 (33.8年/40.6坪) | 209万/坪 (44.9年/54.7坪) |
| 三条駅 | 748万/坪 (31.0年/24.2坪) | 158万/坪 (0年/21.2坪) | 189万/坪 (20.8年/60.5坪) |
| 神宮丸太町駅 | 153万/坪 (39.1年/46.6坪) | 136万/坪 (28.1年/22.6坪) | 110万/坪 (38.2年/31.9坪) |
| 出町柳駅 | 143万/坪 (33.4年/36.4坪) | 107万/坪 (34.1年/29.8坪) | 122万/坪 (27.2年/30.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三条駅 748.4 万/坪(昨年同期比 +374.3 ％)
三条駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 748万円/坪(226万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +374.3％( +590.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 24.2 坪 (昨年 21.2 坪から +14.3 ％増)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 24.2 坪から +31.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 6.5 分 → 2024年 4.0 分、-38.5 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
出町柳駅 143.5 万/坪(昨年同期比 +34.2 ％)
出町柳駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 143万円/坪(43.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +34.2％( +36.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 43 件(１年前(2023年)に比べて -25.9％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.4年(昨年 34.1年から -2.2 ％減)。平均土地面積は 36.4 坪 (昨年 29.8 坪から +22.4 ％増)。平均建物面積は 40.3 坪 (昨年 34.2 坪から +18.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.7 ％ → 2024年 11.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 58.1 ％ → 2024年 19.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.9 ％ → 2024年 50.0 ％)
伏見稲荷駅 88.1 万/坪(昨年同期比 -35.6 ％)
伏見稲荷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 88.1万円/坪(26.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -35.6％( -48.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて -41.2％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.6年(昨年 34.7年から -3.4 ％減)。平均土地面積は 26.0 坪 (昨年 22.8 坪から +14.2 ％増)。平均建物面積は 24.5 坪 (昨年 27.3 坪から -10.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 28.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.1 分 → 2024年 6.3 分、+23.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 41.7 ％ → 2024年 57.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 70.6 ％ → 2024年 70.0 ％)
伏見桃山駅 73.5 万/坪(昨年同期比 -27.1 ％)
伏見桃山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.5万円/坪(22.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -27.1％( -27.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -37.5％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.2年(昨年 33.6年から -10.2 ％減)。平均土地面積は 43.3 坪 (昨年 48.2 坪から -10.3 ％減)。平均建物面積は 47.2 坪 (昨年 78.5 坪から -39.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 33.6 年 → 2024年 30.2 年、-10.2 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 71.4 ％ → 2024年 40.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.0 分 → 2024年 15.2 分、+52.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 40.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示