【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜12月期の京都市烏丸線 (国際会館駅~竹田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 130万円/坪(39.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +4.2%( +5.3万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 524 件(1年前(2021年)に比べて -11.9%( -71件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 24.5年から +11.4 %増)。平均土地面積は 40.9 坪 (昨年 37.7 坪から +8.4 %増)。平均建物面積は 42.2 坪 (昨年 42.4 坪から -0.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。丸太町駅、烏丸御池駅、京都駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは烏丸御池駅で昨年に比べ +61.9 %、坪単価は 379 万円/坪となった。
上位 2 駅(烏丸御池駅、丸太町駅)は +47.3 %(坪単価 +95.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(くいな橋駅、北山駅)は -28.6 %(坪単価 -36.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 34.1 % → 2022年 29.5 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.4 % → 2022年 2.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 24.5 年 → 2022年 27.3 年、+11.4 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 24.4 % → 2022年 31.8 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 17.2 % → 2022年 12.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった烏丸御池駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 379万円/坪(115万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +61.9%( +145.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて -66.7%( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったくいな橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.3万円/坪(17.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -37.1%( -34.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
京都市烏丸線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
国際会館駅 | 163万/坪 (18.1年/74.4坪) | 146万/坪 (18.5年/72.5坪) | 175万/坪 (13.6年/61.4坪) |
松ケ崎駅 | 166万/坪 (28.3年/45.9坪) | 169万/坪 (22.2年/43.6坪) | 158万/坪 (27.0年/46.3坪) |
北山駅 | 146万/坪 (22.9年/45.0坪) | 183万/坪 (25.7年/58.9坪) | 140万/坪 (20.3年/49.5坪) |
北大路駅 | 113万/坪 (27.2年/34.2坪) | 106万/坪 (23.6年/34.1坪) | 120万/坪 (19.0年/35.1坪) |
鞍馬口駅 | 118万/坪 (25.0年/36.1坪) | 115万/坪 (17.1年/36.2坪) | 92.2万/坪 (26.7年/27.2坪) |
今出川駅 | 118万/坪 (29.6年/47.3坪) | 114万/坪 (29.4年/30.6坪) | 123万/坪 (24.2年/46.8坪) |
丸太町駅 | 187万/坪 (33.2年/67.0坪) | 141万/坪 (26.2年/35.6坪) | 122万/坪 (37.1年/37.0坪) |
烏丸御池駅 | 379万/坪 (28.5年/49.9坪) | 234万/坪 (25.8年/43.6坪) | 281万/坪 (32.9年/29.2坪) |
四条駅 | 229万/坪 (46.2年/25.1坪) | 219万/坪 (46.7年/51.6坪) | 231万/坪 (32.2年/42.2坪) |
五条駅 | 191万/坪 (33.8年/35.4坪) | 188万/坪 (37.7年/37.9坪) | 129万/坪 (27.2年/23.4坪) |
京都駅 | 196万/坪 (34.5年/35.1坪) | 149万/坪 (35.9年/27.8坪) | 109万/坪 (42.4年/25.0坪) |
九条駅 | 73.4万/坪 (36.6年/19.3坪) | 66.1万/坪 (33.2年/34.9坪) | 84.2万/坪 (22.7年/17.7坪) |
十条駅 | 88.4万/坪 (31.4年/30.8坪) | 97.3万/坪 (22.4年/44.6坪) | 126万/坪 (29.6年/64.6坪) |
くいな橋駅 | 59.3万/坪 (42.5年/53.5坪) | 94.3万/坪 (22.2年/23.0坪) | 83.1万/坪 (29.3年/15.1坪) |
竹田駅 | 85.3万/坪 (28.1年/27.5坪) | 72.5万/坪 (23.8年/27.6坪) | 87.5万/坪 (20.2年/109坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
烏丸御池駅 379.4 万/坪(昨年同期比 +61.9 %)
烏丸御池駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 379万円/坪(115万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +61.9%( +145.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて -66.7%( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 25.8年から +10.5 %増)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 43.6 坪から +14.5 %増)。平均建物面積は 60.5 坪 (昨年 111.3 坪から -45.6 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 5.9 分 → 2022年 5.0 分、-15.5 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 41.7 % → 2022年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 25.8 年 → 2022年 28.5 年、+10.5 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 % → 2022年 100.0 %)
丸太町駅 187.5 万/坪(昨年同期比 +32.6 %)
丸太町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 187万円/坪(56.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +32.6%( +46.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 29 件(1年前(2021年)に比べて -35.6%( -16件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.2年(昨年 26.2年から +26.6 %増)。平均土地面積は 67.0 坪 (昨年 35.6 坪から +88.3 %増)。平均建物面積は 68.1 坪 (昨年 72.8 坪から -6.5 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 63.3 % → 2022年 25.0 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 4.5 % → 2022年 10.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 26.2 年 → 2022年 33.2 年、+26.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 9.7 分 → 2022年 11.1 分、+14.1 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 13.3 % → 2022年 50.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 29.5 % → 2022年 13.8 %)
くいな橋駅 59.3 万/坪(昨年同期比 -37.1 %)
くいな橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.3万円/坪(17.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -37.1%( -34.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 42.5年(昨年 22.2年から +91.2 %増)。平均土地面積は 53.5 坪 (昨年 23.0 坪から +132.9 %増)。平均建物面積は 52.0 坪 (昨年 27.8 坪から +87.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 7.6 分 → 2022年 6.4 分、-15.8 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 60.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 22.2 年 → 2022年 42.5 年、+91.2 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 % → 2022年 60.0 %)
北山駅 146.1 万/坪(昨年同期比 -20.2 %)
北山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 146万円/坪(44.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -20.2%( -37.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 40 件(1年前(2021年)に比べて -11.1%( -5件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 22.9年(昨年 25.7年から -10.9 %減)。平均土地面積は 45.0 坪 (昨年 58.9 坪から -23.5 %減)。平均建物面積は 47.2 坪 (昨年 43.9 坪から +7.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 25.7 年 → 2022年 22.9 年、-10.9 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.3 % → 2022年 25.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 34.3 % → 2022年 30.6 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 13.6 % → 2022年 5.1 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 11.4 % → 2022年 2.8 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示