【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜9月期のJR日豊本線 (小倉駅~築城駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +4.7%( +1.0万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 152 件(1年前(2023年)に比べて -32.7%( -74件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.9年(昨年 26.6年から -6.1 %減)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 72.1 ㎡から +0.4 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。安部山公園駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは安部山公園駅で昨年に比べ +82.2 %、単価は 27.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(安部山公園駅、朽網駅)は +49.9 %(単価 +7.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(城野駅、苅田駅)は -24.3 %(単価 -4.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.5 % → 2024年 4.3 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 49.8 % → 2024年 48.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.0 % → 2024年 8.6 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 3.6 % → 2024年 3.3 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西小倉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +11.5%( +3.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 21 件(1年前(2023年)に比べて -51.2%( -22件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった城野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -26.0%( -3.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(1年前(2023年)に比べて -45.2%( -14件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR日豊本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
小倉駅 | 23.7万/㎡ (26.5年/66.8㎡) | 22.9万/㎡ (29.2年/65.0㎡) | 21.6万/㎡ (25.0年/70.7㎡) |
西小倉駅 | 31.6万/㎡ (21.5年/77.6㎡) | 28.3万/㎡ (22.5年/77.7㎡) | 28.0万/㎡ (21.5年/78.0㎡) |
南小倉駅 | 22.0万/㎡ (25.1年/74.6㎡) | 20.5万/㎡ (26.9年/71.5㎡) | 19.2万/㎡ (27.0年/67.5㎡) |
城野駅 | 11.2万/㎡ (34.5年/59.4㎡) | 15.1万/㎡ (33.4年/73.2㎡) | 17.1万/㎡ (29.8年/87.7㎡) |
安部山公園駅 | 27.2万/㎡ (14.2年/76.7㎡) | 14.9万/㎡ (26.7年/67.2㎡) | 20.9万/㎡ (18.4年/63.8㎡) |
下曽根駅 | 20.9万/㎡ (23.0年/78.2㎡) | 19.5万/㎡ (21.9年/77.4㎡) | 20.8万/㎡ (21.2年/74.8㎡) |
朽網駅 | 14.5万/㎡ (27.1年/71.2㎡) | 12.4万/㎡ (29.4年/71.2㎡) | 11.6万/㎡ (27.3年/70.0㎡) |
苅田駅 | 20.0万/㎡ (14.3年/75.0㎡) | 25.8万/㎡ (8.9年/75.0㎡) | 27.1万/㎡ (6.8年/70.0㎡) |
行橋駅 | 24.7万/㎡ (16.5年/83.8㎡) | 23.0万/㎡ (16.4年/76.0㎡) | 23.4万/㎡ (16.2年/86.0㎡) |
築城駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
安部山公園駅 27.2 万/㎡(昨年同期比 +82.2 %)
安部山公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +82.2%( +12.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて -33.3%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.2年(昨年 26.7年から -46.8 %減)。平均専有面積は 76.7 ㎡ (昨年 67.2 ㎡から +14.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 26.7 年 → 2024年 14.2 年、-46.8 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 12.9 分 → 2024年 9.0 分、-30.2 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 77.8 % → 2024年 16.7 %)
朽網駅 14.5 万/㎡(昨年同期比 +17.6 %)
朽網駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +17.6%( +2.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 27.1年(昨年 29.4年から -7.7 %減)。平均専有面積は 71.2 ㎡ (昨年 71.2 ㎡から +0.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 5.5 分 → 2024年 4.8 分、-13.6 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 50.0 %)
城野駅 11.2 万/㎡(昨年同期比 -26.0 %)
城野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -26.0%( -3.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(1年前(2023年)に比べて -45.2%( -14件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.5年(昨年 33.4年から +3.3 %増)。平均専有面積は 59.4 ㎡ (昨年 73.2 ㎡から -18.9 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 12.0 分 → 2024年 10.3 分、-14.1 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 32.3 % → 2024年 23.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 48.4 % → 2024年 70.6 %)
苅田駅 20.0 万/㎡(昨年同期比 -22.5 %)
苅田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -22.5%( -5.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.3年(昨年 8.9年から +60.6 %増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から +0.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.5 分 → 2024年 7.0 分、-33.3 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 8.9 年 → 2024年 14.3 年、+60.6 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示