【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜3月期の仙台市南北線 (泉中央駅～富沢駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +3.2％( +1.0万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 255 件(１年前(2020年)に比べて +80.9％( +114件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 24.5年から -1.9 ％減)。平均専有面積は 67.7 ㎡ (昨年 62.4 ㎡から +8.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。愛宕橋駅、河原町駅、長町駅、長町南駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは愛宕橋駅で昨年に比べ +55.7 ％、単価は 21.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(愛宕橋駅、河原町駅)は +54.4 ％(単価 +9.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(泉中央駅、旭ケ丘駅)は -19.0 ％(単価 -5.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 11.8 分 → 2021年 9.9 分、-16.3 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.6 ％ → 2021年 28.7 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.6 ％ → 2021年 6.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 6.4 ％ → 2021年 5.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2020年 8.5 ％ → 2021年 8.5 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった長町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +37.8％( +12.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(１年前(2020年)に比べて +90.0％( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった旭ケ丘駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -15.2％( -3.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 仙台市南北線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 泉中央駅 | 24.4万/㎡ (23.0年/71.4㎡) | 31.7万/㎡ (18.6年/69.3㎡) | 28.9万/㎡ (21.2年/67.2㎡) |
| 八乙女駅 | 26.0万/㎡ (23.2年/68.5㎡) | 25.8万/㎡ (22.9年/64.3㎡) | 22.4万/㎡ (22.9年/69.0㎡) |
| 黒松駅 | 26.2万/㎡ (27.5年/52.5㎡) | 23.3万/㎡ (21.8年/62.5㎡) | 17.0万/㎡ (25.0年/30.0㎡) |
| 旭ケ丘駅 | 18.7万/㎡ (25.0年/55.0㎡) | 22.1万/㎡ (20.5年/45.0㎡) | 36.9万/㎡ (12.0年/65.0㎡) |
| 台原駅 | 21.1万/㎡ (28.0年/71.1㎡) | 20.8万/㎡ (31.0年/58.8㎡) | 20.1万/㎡ (25.6年/51.2㎡) |
| 北仙台駅 | 28.9万/㎡ (24.1年/76.6㎡) | 33.5万/㎡ (20.8年/71.0㎡) | 32.5万/㎡ (21.6年/68.0㎡) |
| 北四番丁駅 | 32.3万/㎡ (24.8年/59.7㎡) | 30.3万/㎡ (26.2年/60.2㎡) | 30.0万/㎡ (26.2年/53.9㎡) |
| 勾当台公園駅 | 37.6万/㎡ (22.7年/71.8㎡) | 32.7万/㎡ (31.0年/55.9㎡) | 33.7万/㎡ (27.1年/55.5㎡) |
| 広瀬通駅 | 29.8万/㎡ (29.8年/63.8㎡) | - | 24.8万/㎡ (22.0年/57.5㎡) |
| 仙台駅 | 31.5万/㎡ (25.7年/70.6㎡) | 34.1万/㎡ (20.8年/62.9㎡) | 32.0万/㎡ (23.2年/59.3㎡) |
| 五橋駅 | 34.2万/㎡ (27.3年/55.0㎡) | 36.1万/㎡ (27.0年/58.6㎡) | 32.8万/㎡ (20.7年/51.7㎡) |
| 愛宕橋駅 | 21.0万/㎡ (31.3年/57.3㎡) | 13.5万/㎡ (40.7年/43.3㎡) | 14.0万/㎡ (45.0年/20.0㎡) |
| 河原町駅 | 34.6万/㎡ (19.3年/75.0㎡) | 22.6万/㎡ (33.5年/55.8㎡) | 26.4万/㎡ (28.2年/62.0㎡) |
| 長町一丁目駅 | 29.1万/㎡ (22.9年/75.0㎡) | 28.5万/㎡ (27.7年/46.7㎡) | 24.9万/㎡ (26.8年/55.0㎡) |
| 長町駅 | 44.3万/㎡ (15.4年/75.5㎡) | 32.2万/㎡ (20.9年/66.5㎡) | 25.3万/㎡ (27.0年/50.0㎡) |
| 長町南駅 | 33.7万/㎡ (18.2年/72.5㎡) | 26.9万/㎡ (22.9年/66.4㎡) | 36.3万/㎡ (12.3年/68.8㎡) |
| 富沢駅 | 32.5万/㎡ (21.9年/74.3㎡) | 35.3万/㎡ (18.0年/73.0㎡) | 40.0万/㎡ (23.0年/65.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
愛宕橋駅 21.0 万/㎡(昨年同期比 +55.7 ％)
愛宕橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +55.7％( +7.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2020年)に比べて +333.3％( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.3年(昨年 40.7年から -23.2 ％減)。平均専有面積は 57.3 ㎡ (昨年 43.3 ㎡から +32.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 40.7 年 → 2021年 31.3 年、-23.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 8.3 分 → 2021年 7.2 分、-14.2 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 15.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 76.9 ％)
河原町駅 34.6 万/㎡(昨年同期比 +53.1 ％)
河原町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +53.1％( +12.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて +16.7％( +1件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 19.3年(昨年 33.5年から -42.4 ％減)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 55.8 ㎡から +34.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 33.5 年 → 2021年 19.3 年、-42.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 71.4 ％)
泉中央駅 24.4 万/㎡(昨年同期比 -22.9 ％)
泉中央駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -22.9％( -7.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(１年前(2020年)に比べて +20.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 18.6年から +23.4 ％増)。平均専有面積は 71.4 ㎡ (昨年 69.3 ㎡から +3.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.7 ％ → 2021年 11.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 18.6 年 → 2021年 23.0 年、+23.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 46.7 ％ → 2021年 72.2 ％)
旭ケ丘駅 18.7 万/㎡(昨年同期比 -15.2 ％)
旭ケ丘駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -15.2％( -3.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 20.5年から +21.9 ％増)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 45.0 ㎡から +22.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 20.5 年 → 2021年 25.0 年、+21.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 14.0 分 → 2021年 27.3 分、+95.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示