【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜6月期のJR東西線 (京橋駅~加島駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は58.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -2.4%( -1.5万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 238 件(1年前(2023年)に比べて -45.9%( -202件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 21.5年から +11.9 %増)。平均専有面積は 59.0 ㎡ (昨年 54.2 ㎡から +8.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。北新地駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは北新地駅で昨年に比べ +39.3 %、単価は 101 万円/㎡となった。
上位 2 駅(北新地駅、御幣島駅)は +21.7 %(単価 +15.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新福島駅、大阪城北詰駅)は -9.0 %(単価 -6.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.4 % → 2024年 23.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 21.5 年 → 2024年 24.0 年、+11.9 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.7 % → 2024年 39.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 39.6 % → 2024年 32.4 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北新地駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は101万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +39.3%( +28.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて -22.2%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった加島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +0.2%( +0.1万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 15 件(1年前(2023年)に比べて -48.3%( -14件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR東西線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
京橋駅 | 52.9万/㎡ (27.4年/59.1㎡) | 56.5万/㎡ (22.6年/48.9㎡) | 47.2万/㎡ (27.0年/56.0㎡) |
大阪城北詰駅 | 60.3万/㎡ (23.3年/38.6㎡) | 64.8万/㎡ (21.9年/35.7㎡) | 64.9万/㎡ (15.5年/29.6㎡) |
大阪天満宮駅 | 75.6万/㎡ (19.2年/58.6㎡) | 76.9万/㎡ (18.5年/51.0㎡) | 68.2万/㎡ (18.3年/51.6㎡) |
北新地駅 | 101万/㎡ (18.2年/70.7㎡) | 72.5万/㎡ (29.9年/52.2㎡) | 74.5万/㎡ (26.2年/58.0㎡) |
新福島駅 | 64.4万/㎡ (28.5年/62.9㎡) | 72.5万/㎡ (20.5年/66.1㎡) | 70.7万/㎡ (19.6年/61.1㎡) |
海老江駅 | 68.6万/㎡ (17.7年/39.0㎡) | 68.3万/㎡ (16.8年/43.3㎡) | 65.3万/㎡ (14.9年/32.7㎡) |
御幣島駅 | 42.5万/㎡ (22.2年/67.9㎡) | 40.8万/㎡ (23.7年/66.0㎡) | 36.0万/㎡ (25.6年/63.2㎡) |
加島駅 | 37.2万/㎡ (25.0年/66.7㎡) | 37.1万/㎡ (20.5年/63.4㎡) | 34.5万/㎡ (23.2年/65.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
北新地駅 101.0 万/㎡(昨年同期比 +39.3 %)
北新地駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は101万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +39.3%( +28.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて -22.2%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.2年(昨年 29.9年から -39.4 %減)。平均専有面積は 70.7 ㎡ (昨年 52.2 ㎡から +35.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 29.9 年 → 2024年 18.2 年、-39.4 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 % → 2024年 57.1 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 3.6 分 → 2024年 4.4 分、+24.6 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 44.4 % → 2024年 14.3 %)
御幣島駅 42.5 万/㎡(昨年同期比 +4.2 %)
御幣島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +4.2%( +1.7万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 39 件(1年前(2023年)に比べて -44.3%( -31件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.2年(昨年 23.7年から -6.5 %減)。平均専有面積は 67.9 ㎡ (昨年 66.0 ㎡から +3.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.4 % → 2024年 12.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 47.1 % → 2024年 36.8 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 51.4 % → 2024年 38.5 %)
新福島駅 64.4 万/㎡(昨年同期比 -11.2 %)
新福島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -11.2%( -8.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 34 件(1年前(2023年)に比べて -44.3%( -27件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 20.5年から +38.7 %増)。平均専有面積は 62.9 ㎡ (昨年 66.1 ㎡から -4.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.1 % → 2024年 23.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 20.5 年 → 2024年 28.5 年、+38.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.3 % → 2024年 32.4 %)
大阪城北詰駅 60.3 万/㎡(昨年同期比 -6.8 %)
大阪城北詰駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は60.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -6.8%( -4.4万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 18 件(1年前(2023年)に比べて -40.0%( -12件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 21.9年から +6.4 %増)。平均専有面積は 38.6 ㎡ (昨年 35.7 ㎡から +8.3 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.7 % → 2024年 33.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.0 % → 2024年 38.9 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示