【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜6月期の阪急神戸本線 (大阪梅田駅~神崎川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は73.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +16.5%( +10.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 191 件(1年前(2023年)に比べて -55.0%( -233件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.9年(昨年 21.6年から -8.1 %減)。平均専有面積は 53.8 ㎡ (昨年 51.1 ㎡から +5.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。中津駅、神崎川駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは神崎川駅で昨年に比べ +63.8 %、単価は 72.0 万円/㎡となった。
上位 1 駅(神崎川駅)は +63.8 %(単価 +28.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(大阪梅田駅)は -9.7 %(単価 -7.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.1 % → 2024年 15.2 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 21.9 % → 2024年 18.3 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 % → 2024年 24.1 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 19.7 % → 2024年 22.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は89.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +22.1%( +16.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 89 件(1年前(2023年)に比べて -59.4%( -130件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった十三駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -7.5%( -3.9万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 42 件(1年前(2023年)に比べて -67.4%( -87件/㎡)と大幅に減少しています。)。
阪急神戸本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
大阪梅田駅 | 67.4万/㎡ (29.7年/58.6㎡) | 74.6万/㎡ (26.5年/62.1㎡) | 81.4万/㎡ (21.1年/62.3㎡) |
中津駅 | 89.5万/㎡ (17.3年/61.0㎡) | 73.3万/㎡ (19.0年/53.6㎡) | 66.6万/㎡ (21.4年/55.6㎡) |
十三駅 | 47.8万/㎡ (25.8年/50.2㎡) | 51.6万/㎡ (23.7年/38.3㎡) | 47.9万/㎡ (25.1年/42.4㎡) |
神崎川駅 | 72.0万/㎡ (13.3年/38.5㎡) | 44.0万/㎡ (20.5年/67.1㎡) | 51.1万/㎡ (13.6年/61.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
神崎川駅 72.0 万/㎡(昨年同期比 +63.8 %)
神崎川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は72.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +63.8%( +28.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 41 件(1年前(2023年)に比べて +2.5%( +1件/㎡)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 13.3年(昨年 20.5年から -34.9 %減)。平均専有面積は 38.5 ㎡ (昨年 67.1 ㎡から -42.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 20.5 年 → 2024年 13.3 年、-34.9 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 % → 2024年 19.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.0 % → 2024年 9.8 %)
大阪梅田駅 67.4 万/㎡(昨年同期比 -9.7 %)
大阪梅田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -9.7%( -7.3万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 14 件(1年前(2023年)に比べて -46.2%( -12件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.7年(昨年 26.5年から +11.9 %増)。平均専有面積は 58.6 ㎡ (昨年 62.1 ㎡から -5.7 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.4 % → 2024年 21.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 26.5 年 → 2024年 29.7 年、+11.9 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 34.6 % → 2024年 57.1 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示