【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年10月〜12月期の阪急神戸本線 (大阪梅田駅~神崎川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +17.9%( +10.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 52 件(1年前(2019年)に比べて +33.3%( +13件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 19.3年から -11.6 %減)。平均専有面積は 42.4 ㎡ (昨年 41.9 ㎡から +1.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。十三駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは十三駅で昨年に比べ +54.6 %、単価は 59.3 万円/㎡となった。
上位 1 駅(十三駅)は +54.6 %(単価 +20.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(大阪梅田駅)は -11.6 %(単価 -6.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 19.3 年 → 2020年 17.0 年、-11.6 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 15.4 % → 2020年 9.6 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 25.6 % → 2020年 23.1 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 5.4 分 → 2020年 6.6 分、+22.6 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 25.6 % → 2020年 13.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 17.9 % → 2020年 9.6 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は74.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +12.1%( +8.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 35 件(1年前(2019年)に比べて +40.0%( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった神崎川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +17.2%( +6.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて +200.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
阪急神戸本線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
大阪梅田駅 | 52.5万/㎡ (39.3年/37.5㎡) | 59.4万/㎡ (29.8年/36.7㎡) | - |
中津駅 | 74.5万/㎡ (16.3年/44.9㎡) | 66.5万/㎡ (17.0年/43.8㎡) | 54.3万/㎡ (18.3年/43.3㎡) |
十三駅 | 59.3万/㎡ (14.9年/30.8㎡) | 38.3万/㎡ (20.2年/37.5㎡) | 40.9万/㎡ (22.3年/53.2㎡) |
神崎川駅 | 42.6万/㎡ (19.4年/63.3㎡) | 36.4万/㎡ (35.8年/55.0㎡) | 29.2万/㎡ (23.5年/65.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
十三駅 59.3 万/㎡(昨年同期比 +54.6 %)
十三駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は59.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +54.6%( +20.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2019年)に比べて +20.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.9年(昨年 20.2年から -26.0 %減)。平均専有面積は 30.8 ㎡ (昨年 37.5 ㎡から -17.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 20.2 年 → 2020年 14.9 年、-26.0 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 60.0 % → 2020年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 7.1 分 → 2020年 8.1 分、+13.8 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 25.0 %)
大阪梅田駅 52.5 万/㎡(昨年同期比 -11.6 %)
大阪梅田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -11.6%( -6.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -33.3%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.3年(昨年 29.8年から +31.9 %増)。平均専有面積は 37.5 ㎡ (昨年 36.7 ㎡から +2.3 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 29.8 年 → 2020年 39.3 年、+31.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 % → 2020年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示