【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年4月〜6月期のJR宇都宮線 (浦和駅~栗橋駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +19.3%( +8.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 194 件(1年前(2021年)に比べて -6.7%( -14件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 22.4年から -5.1 %減)。平均専有面積は 69.0 ㎡ (昨年 69.1 ㎡から -0.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。浦和駅、さいたま新都心駅、土呂駅、東大宮駅、新白岡駅、栗橋駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのはさいたま新都心駅で昨年に比べ +62.1 %、単価は 65.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(さいたま新都心駅、新白岡駅)は +54.1 %(単価 +17.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(蓮田駅、久喜駅)は -36.9 %(単価 -10.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 11.6 分 → 2022年 10.2 分、-12.0 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 0.5 % → 2022年 5.8 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 13.9 % → 2022年 26.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浦和駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +28.1%( +17.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 52 件(1年前(2021年)に比べて -5.5%( -3件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった蓮田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -39.5%( -10.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて -57.1%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR宇都宮線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
浦和駅 | 77.6万/㎡ (15.5年/70.0㎡) | 60.6万/㎡ (17.4年/66.1㎡) | 64.2万/㎡ (17.9年/67.4㎡) |
さいたま新都心駅 | 65.9万/㎡ (14.7年/73.8㎡) | 40.7万/㎡ (28.3年/72.3㎡) | 84.6万/㎡ (10.3年/42.5㎡) |
大宮駅 | 52.4万/㎡ (23.9年/63.7㎡) | 51.1万/㎡ (21.4年/67.6㎡) | 55.5万/㎡ (21.2年/57.4㎡) |
土呂駅 | 51.5万/㎡ (15.3年/63.8㎡) | 38.1万/㎡ (25.9年/51.7㎡) | 36.7万/㎡ (19.8年/40.0㎡) |
東大宮駅 | 29.5万/㎡ (28.9年/69.7㎡) | 20.9万/㎡ (24.1年/76.5㎡) | 30.3万/㎡ (18.4年/65.0㎡) |
蓮田駅 | 15.7万/㎡ (32.6年/71.7㎡) | 25.9万/㎡ (30.8年/76.4㎡) | 17.8万/㎡ (31.3年/55.0㎡) |
白岡駅 | 25.2万/㎡ (21.9年/73.3㎡) | 25.5万/㎡ (25.8年/72.5㎡) | 22.7万/㎡ (24.3年/75.0㎡) |
新白岡駅 | 29.2万/㎡ (24.3年/78.3㎡) | 20.0万/㎡ (21.3年/95.0㎡) | 24.5万/㎡ (26.3年/77.5㎡) |
久喜駅 | 21.1万/㎡ (33.7年/68.3㎡) | 32.0万/㎡ (30.3年/57.7㎡) | 20.2万/㎡ (29.0年/70.0㎡) |
東鷲宮駅 | 23.8万/㎡ (23.2年/82.9㎡) | 20.1万/㎡ (24.7年/81.6㎡) | 25.4万/㎡ (17.4年/71.5㎡) |
栗橋駅 | 17.8万/㎡ (23.3年/58.3㎡) | 13.4万/㎡ (24.7年/63.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
さいたま新都心駅 65.9 万/㎡(昨年同期比 +62.1 %)
さいたま新都心駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +62.1%( +25.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2021年)に比べて -7.7%( -1件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 14.7年(昨年 28.3年から -48.1 %減)。平均専有面積は 73.8 ㎡ (昨年 72.3 ㎡から +2.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 28.3 年 → 2022年 14.7 年、-48.1 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 12.6 分 → 2022年 9.0 分、-28.5 %と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 15.4 % → 2022年 25.0 %)
新白岡駅 29.2 万/㎡(昨年同期比 +46.1 %)
新白岡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +46.1%( +9.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて +200.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.3年(昨年 21.3年から +14.1 %増)。平均専有面積は 78.3 ㎡ (昨年 95.0 ㎡から -17.5 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 21.3 年 → 2022年 24.3 年、+14.1 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 1.0 分 → 2022年 3.3 分、+233.3 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 66.7 %)
蓮田駅 15.7 万/㎡(昨年同期比 -39.5 %)
蓮田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -39.5%( -10.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて -57.1%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.6年(昨年 30.8年から +6.0 %増)。平均専有面積は 71.7 ㎡ (昨年 76.4 ㎡から -6.2 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 8.1 分 → 2022年 15.7 分、+92.4 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 % → 2022年 33.3 %)
久喜駅 21.1 万/㎡(昨年同期比 -34.2 %)
久喜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -34.2%( -11.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて -53.8%( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.7年(昨年 30.3年から +11.2 %増)。平均専有面積は 68.3 ㎡ (昨年 57.7 ㎡から +18.4 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 92.3 % → 2022年 60.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 30.3 年 → 2022年 33.7 年、+11.2 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 10.0 分 → 2022年 13.0 分、+30.0 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示