【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年4月〜6月期の近鉄京都線 (京都駅～山田川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +9.2％( +3.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 17 件(１年前(2019年)に比べて -22.7％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 22.8年から -11.4 ％減)。平均専有面積は 62.9 ㎡ (昨年 62.3 ㎡から +1.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。京都駅、向島駅、新田辺駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新田辺駅で昨年に比べ +93.2 ％、単価は 25.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(新田辺駅、向島駅)は +65.2 ％(単価 +9.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(小倉駅、十条駅)は -41.3 ％(単価 -9.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 22.8 年 → 2020年 20.2 年、-11.4 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 4.5 ％ → 2020年 11.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 54.5 ％ → 2020年 43.8 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京都駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は81.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +27.1％( +17.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -60.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小倉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は6.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -69.7％( -15.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| 近鉄京都線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 京都駅 | 81.4万/㎡ (12.8年/42.5㎡) | 64.0万/㎡ (17.1年/53.0㎡) | 60.8万/㎡ (14.9年/33.3㎡) |
| 東寺駅 | 65.0万/㎡ (13.3年/20.0㎡) | 65.7万/㎡ (6.3年/35.0㎡) | 62.8万/㎡ (16.9年/33.3㎡) |
| 十条駅 | 23.6万/㎡ (29.3年/55.0㎡) | 27.1万/㎡ (29.3年/57.5㎡) | 33.5万/㎡ (16.8年/55.0㎡) |
| 上鳥羽口駅 | - | - | - |
| 竹田駅 | 32.0万/㎡ (40.3年/50.0㎡) | - | 29.2万/㎡ (26.6年/28.3㎡) |
| 伏見駅 | - | 28.7万/㎡ (16.3年/75.0㎡) | 31.8万/㎡ (17.5年/60.0㎡) |
| 近鉄丹波橋駅 | - | - | 52.0万/㎡ (11.3年/75.0㎡) |
| 桃山御陵前駅 | - | - | 36.9万/㎡ (25.3年/65.0㎡) |
| 向島駅 | 23.6万/㎡ (34.3年/55.0㎡) | 17.2万/㎡ (39.6年/58.3㎡) | 16.5万/㎡ (38.3年/57.5㎡) |
| 小倉駅 | 6.9万/㎡ (39.3年/65.0㎡) | 22.9万/㎡ (23.3年/70.0㎡) | 17.1万/㎡ (22.3年/70.0㎡) |
| 伊勢田駅 | - | - | - |
| 大久保駅 | - | - | 30.6万/㎡ (26.3年/85.0㎡) |
| 久津川駅 | - | - | - |
| 寺田駅 | - | - | - |
| 新田辺駅 | 25.4万/㎡ (18.6年/60.0㎡) | 13.1万/㎡ (28.8年/52.5㎡) | 19.4万/㎡ (29.3年/75.0㎡) |
| 三山木駅 | 36.4万/㎡ (6.3年/82.5㎡) | - | - |
| 新祝園駅 | - | 32.6万/㎡ (10.3年/95.0㎡) | 16.5万/㎡ (15.3年/85.0㎡) |
| 木津川台駅 | 25.6万/㎡ (22.3年/80.0㎡) | 22.2万/㎡ (17.3年/85.0㎡) | - |
| 山田川駅 | 28.2万/㎡ (0年/85.0㎡) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新田辺駅 25.4 万/㎡(昨年同期比 +93.2 ％)
新田辺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +93.2％( +12.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて -25.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 28.8年から -35.4 ％減)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 52.5 ㎡から +14.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 28.8 年 → 2020年 18.6 年、-35.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 18.8 分 → 2020年 11.0 分、-41.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 33.3 ％)
向島駅 23.6 万/㎡(昨年同期比 +37.2 ％)
向島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +37.2％( +6.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.3年(昨年 39.6年から -13.5 ％減)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 58.3 ㎡から -5.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 39.6 年 → 2020年 34.3 年、-13.5 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2019年 8.3 分 → 2020年 7.0 分、-16.0 ％と減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 100.0 ％)
小倉駅 6.9 万/㎡(昨年同期比 -69.7 ％)
小倉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は6.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -69.7％( -15.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 39.3年(昨年 23.3年から +68.8 ％増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -7.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 23.3 年 → 2020年 39.3 年、+68.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 15.0 分 → 2020年 19.0 分、+26.7 ％と大きく増加)
十条駅 23.6 万/㎡(昨年同期比 -12.8 ％)
十条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -12.8％( -3.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.3年(昨年 29.3年から +0.0 ％増)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 57.5 ㎡から -4.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 4.0 分 → 2020年 5.0 分、+25.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示