【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年4月〜6月期の京都市東西線 (太秦天神川駅～六地蔵駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -4.9％( -2.6万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 55 件(１年前(2019年)に比べて -19.1％( -13件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.2年(昨年 17.0年から +42.9 ％増)。平均専有面積は 58.6 ㎡ (昨年 52.9 ㎡から +10.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。二条駅、京都市役所前駅、東山駅、小野駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東山駅で昨年に比べ +85.5 ％、単価は 96.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東山駅、二条駅)は +82.7 ％(単価 +34.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(椥辻駅、東野駅)は -40.5 ％(単価 -11.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 32.4 ％ → 2020年 56.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 17.0 年 → 2020年 24.2 年、+42.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 6.1 ％ → 2020年 18.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 30.3 ％ → 2020年 38.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は96.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +85.5％( +44.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて +200.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった椥辻駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -43.5％( -12.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 京都市東西線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 太秦天神川駅 | 50.4万/㎡ (16.8年/56.2㎡) | 44.9万/㎡ (10.3年/51.7㎡) | 36.3万/㎡ (18.8年/52.5㎡) |
| 西大路御池駅 | - | 65.7万/㎡ (5.0年/32.2㎡) | 49.9万/㎡ (16.5年/55.0㎡) |
| 二条駅 | 56.5万/㎡ (23.1年/59.0㎡) | 31.4万/㎡ (30.3年/40.0㎡) | 56.9万/㎡ (18.1年/31.7㎡) |
| 二条城前駅 | 51.4万/㎡ (23.4年/50.6㎡) | 69.4万/㎡ (15.3年/56.0㎡) | 53.4万/㎡ (23.3年/75.0㎡) |
| 烏丸御池駅 | 74.2万/㎡ (20.0年/48.5㎡) | 79.6万/㎡ (18.0年/55.0㎡) | 70.0万/㎡ (20.6年/44.0㎡) |
| 京都市役所前駅 | 85.8万/㎡ (14.0年/41.2㎡) | 58.1万/㎡ (25.3年/34.0㎡) | 66.6万/㎡ (16.4年/56.4㎡) |
| 三条京阪駅 | - | - | - |
| 東山駅 | 96.5万/㎡ (16.9年/91.7㎡) | 52.0万/㎡ (14.3年/25.0㎡) | - |
| 蹴上駅 | 58.6万/㎡ (14.3年/70.0㎡) | 67.8万/㎡ (14.3年/77.5㎡) | 66.3万/㎡ (12.3年/95.0㎡) |
| 御陵駅 | 35.4万/㎡ (20.3年/65.0㎡) | - | - |
| 山科駅 | 35.2万/㎡ (27.8年/57.5㎡) | 43.0万/㎡ (13.5年/61.4㎡) | 31.5万/㎡ (24.3年/63.3㎡) |
| 東野駅 | 18.7万/㎡ (39.4年/62.5㎡) | 30.0万/㎡ (22.2年/57.3㎡) | 18.3万/㎡ (34.2年/62.2㎡) |
| 椥辻駅 | 15.8万/㎡ (42.3年/55.0㎡) | 28.0万/㎡ (22.3年/65.0㎡) | 20.4万/㎡ (23.5年/56.0㎡) |
| 小野駅 | 27.7万/㎡ (22.3年/65.0㎡) | 18.8万/㎡ (21.3年/85.0㎡) | - |
| 醍醐駅 | - | 31.0万/㎡ (19.6年/70.0㎡) | 19.2万/㎡ (23.6年/70.0㎡) |
| 石田駅 | 21.1万/㎡ (24.3年/65.0㎡) | 18.7万/㎡ (20.3年/75.0㎡) | - |
| 六地蔵駅 | 25.5万/㎡ (17.8年/92.5㎡) | 36.0万/㎡ (11.3年/75.0㎡) | 20.0万/㎡ (24.3年/60.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東山駅 96.5 万/㎡(昨年同期比 +85.5 ％)
東山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は96.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +85.5％( +44.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて +200.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.9年(昨年 14.3年から +18.7 ％増)。平均専有面積は 91.7 ㎡ (昨年 25.0 ㎡から +266.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 14.3 年 → 2020年 16.9 年、+18.7 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 3.0 分 → 2020年 5.0 分、+66.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
二条駅 56.5 万/㎡(昨年同期比 +79.8 ％)
二条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は56.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +79.8％( +25.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2019年)に比べて +66.7％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.1年(昨年 30.3年から -23.8 ％減)。平均専有面積は 59.0 ㎡ (昨年 40.0 ㎡から +47.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 30.3 年 → 2020年 23.1 年、-23.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 9.7 分 → 2020年 7.4 分、-23.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 80.0 ％)
椥辻駅 15.8 万/㎡(昨年同期比 -43.5 ％)
椥辻駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -43.5％( -12.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.3年(昨年 22.3年から +89.9 ％増)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -15.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 6.0 分 → 2020年 5.0 分、-16.7 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 22.3 年 → 2020年 42.3 年、+89.9 ％と大きく増加)
東野駅 18.7 万/㎡(昨年同期比 -37.5 ％)
東野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -37.5％( -11.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2019年)に比べて -9.1％( -1件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 39.4年(昨年 22.2年から +77.6 ％増)。平均専有面積は 62.5 ㎡ (昨年 57.3 ㎡から +9.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 9.1 ％ → 2020年 30.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 22.2 年 → 2020年 39.4 年、+77.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 7.5 分 → 2020年 10.7 分、+41.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 36.4 ％ → 2020年 80.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示