この記事は不動産鑑定士の竹内英二氏、宅地建物取引士の岩野愛弓氏により監修されたものです
【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年7月〜9月期の日暮里・舎人ライナー (日暮里駅~見沼代親水公園駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は75.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +3.1%( +2.3万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 44 件(1年前(2021年)に比べて +41.9%( +13件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.0年(昨年 13.3年から +42.5 %増)。平均専有面積は 44.9 ㎡ (昨年 54.0 ㎡から -16.9 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。赤土小学校前駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは見沼代親水公園駅で昨年に比べ +102.1 %、単価は 75.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(見沼代親水公園駅、赤土小学校前駅)は +64.3 %(単価 +27.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(谷在家駅、西日暮里駅)は -32.6 %(単価 -23.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 29.0 % → 2022年 34.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 13.3 年 → 2022年 19.0 年、+42.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 6.3 分 → 2022年 7.1 分、+12.9 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 23.3 % → 2022年 40.9 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 19.4 % → 2022年 6.8 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった日暮里駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は94.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -9.4%( -9.8万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 10 件(1年前(2021年)に比べて +66.7%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった谷在家駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -45.4%( -26.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -66.7%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
日暮里・舎人ライナー | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
日暮里駅 | 94.5万/㎡ (12.5年/37.5㎡) | 104万/㎡ (10.0年/47.5㎡) | 87.0万/㎡ (15.2年/43.1㎡) |
西日暮里駅 | 87.7万/㎡ (26.7年/32.8㎡) | 109万/㎡ (8.8年/46.2㎡) | 94.2万/㎡ (15.3年/31.2㎡) |
赤土小学校前駅 | 82.9万/㎡ (23.3年/42.5㎡) | 65.6万/㎡ (16.5年/68.3㎡) | 71.1万/㎡ (27.5年/45.0㎡) |
熊野前駅 | 68.2万/㎡ (21.0年/42.5㎡) | - | 47.5万/㎡ (43.0年/52.5㎡) |
足立小台駅 | 44.1万/㎡ (25.0年/63.8㎡) | - | 39.3万/㎡ (28.3年/61.2㎡) |
扇大橋駅 | - | 50.8万/㎡ (21.5年/63.0㎡) | 18.3万/㎡ (38.5年/60.0㎡) |
高野駅 | 46.2万/㎡ (7.5年/65.0㎡) | - | - |
江北駅 | 57.1万/㎡ (12.2年/53.3㎡) | 55.2万/㎡ (13.2年/63.3㎡) | 53.1万/㎡ (12.5年/36.7㎡) |
西新井大師西駅 | 62.3万/㎡ (24.9年/56.0㎡) | 67.5万/㎡ (8.5年/47.0㎡) | 48.9万/㎡ (16.8年/63.3㎡) |
谷在家駅 | 31.4万/㎡ (26.5年/70.0㎡) | 57.6万/㎡ (12.8年/45.0㎡) | 50.0万/㎡ (35.5年/40.0㎡) |
舎人公園駅 | - | - | - |
舎人駅 | 73.3万/㎡ (5.5年/30.0㎡) | - | - |
見沼代親水公園駅 | 75.5万/㎡ (8.8年/47.5㎡) | 37.4万/㎡ (18.0年/62.5㎡) | 37.5万/㎡ (12.2年/61.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
見沼代親水公園駅 75.5 万/㎡(昨年同期比 +102.1 %)
見沼代親水公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は75.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +102.1%( +38.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて +100.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 8.8年(昨年 18.0年から -51.4 %減)。平均専有面積は 47.5 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から -24.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 18.0 年 → 2022年 8.8 年、-51.4 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 5.5 分 → 2022年 9.2 分、+68.2 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 25.0 %)
赤土小学校前駅 82.9 万/㎡(昨年同期比 +26.5 %)
赤土小学校前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は82.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +26.5%( +17.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて +33.3%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 16.5年から +40.9 %増)。平均専有面積は 42.5 ㎡ (昨年 68.3 ㎡から -37.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 % → 2022年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 16.5 年 → 2022年 23.3 年、+40.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 2.7 分 → 2022年 4.5 分、+68.8 %と大きく増加)
谷在家駅 31.4 万/㎡(昨年同期比 -45.4 %)
谷在家駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -45.4%( -26.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -66.7%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 12.8年から +106.5 %増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 45.0 ㎡から +55.6 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 12.8 年 → 2022年 26.5 年、+106.5 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 100.0 %)
西日暮里駅 87.7 万/㎡(昨年同期比 -19.8 %)
西日暮里駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は87.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -19.8%( -21.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 9 件(1年前(2021年)に比べて +125.0%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.7年(昨年 8.8年から +205.3 %増)。平均専有面積は 32.8 ㎡ (昨年 46.2 ㎡から -29.1 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 8.8 年 → 2022年 26.7 年、+205.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 5.0 分 → 2022年 7.3 分、+46.7 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 75.0 % → 2022年 22.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示