【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年4月〜6月期のJR常磐線各駅停車 (松戸駅~天王台駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +18.9%( +6.0万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 67 件(1年前(2022年)に比べて -27.2%( -25件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.6年(昨年 30.3年から -8.7 %減)。平均専有面積は 68.6 ㎡ (昨年 69.2 ㎡から -0.9 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。新松戸駅、北小金駅、南柏駅、柏駅、我孫子駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは柏駅で昨年に比べ +66.3 %、単価は 57.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(柏駅、我孫子駅)は +51.2 %(単価 +16.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(北松戸駅、馬橋駅)は -40.2 %(単価 -13.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 15.7 分 → 2023年 11.9 分、-24.1 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 29.9 % → 2023年 16.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 48.3 % → 2023年 59.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった柏駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +66.3%( +22.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2022年)に比べて -59.1%( -13件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北松戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -58.8%( -19.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2022年)に比べて -83.3%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR常磐線各駅停車 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
松戸駅 | 45.4万/㎡ (22.5年/65.0㎡) | 43.4万/㎡ (26.0年/63.6㎡) | 40.9万/㎡ (26.1年/60.0㎡) |
北松戸駅 | 13.6万/㎡ (51.3年/50.0㎡) | 33.0万/㎡ (28.8年/48.3㎡) | 40.0万/㎡ (0年/50.0㎡) |
馬橋駅 | 24.2万/㎡ (42.8年/37.5㎡) | 30.8万/㎡ (25.8年/67.5㎡) | 12.6万/㎡ (46.6年/40.0㎡) |
新松戸駅 | 34.2万/㎡ (37.7年/70.0㎡) | 28.1万/㎡ (39.9年/71.2㎡) | 27.3万/㎡ (39.9年/69.4㎡) |
北小金駅 | 33.3万/㎡ (29.8年/65.0㎡) | 24.6万/㎡ (30.3年/55.0㎡) | 23.0万/㎡ (23.3年/72.9㎡) |
南柏駅 | 34.6万/㎡ (28.4年/70.8㎡) | 27.7万/㎡ (25.9年/74.1㎡) | 27.5万/㎡ (22.3年/73.3㎡) |
柏駅 | 57.1万/㎡ (14.6年/70.6㎡) | 34.3万/㎡ (28.5年/71.1㎡) | 35.8万/㎡ (22.4年/63.0㎡) |
北柏駅 | 16.8万/㎡ (31.3年/82.0㎡) | 20.0万/㎡ (33.1年/77.5㎡) | 17.1万/㎡ (28.4年/67.8㎡) |
我孫子駅 | 37.6万/㎡ (25.7年/72.8㎡) | 27.6万/㎡ (35.1年/78.5㎡) | 30.6万/㎡ (26.9年/73.9㎡) |
天王台駅 | 22.9万/㎡ (37.6年/73.3㎡) | 23.2万/㎡ (34.5年/76.0㎡) | 20.9万/㎡ (29.3年/75.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
柏駅 57.1 万/㎡(昨年同期比 +66.3 %)
柏駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +66.3%( +22.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2022年)に比べて -59.1%( -13件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.6年(昨年 28.5年から -48.7 %減)。平均専有面積は 70.6 ㎡ (昨年 71.1 ㎡から -0.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 28.5 年 → 2023年 14.6 年、-48.7 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 21.5 分 → 2023年 12.7 分、-41.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 4.5 % → 2023年 33.3 %)
我孫子駅 37.6 万/㎡(昨年同期比 +36.1 %)
我孫子駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +36.1%( +10.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2022年)に比べて -10.0%( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 25.7年(昨年 35.1年から -26.7 %減)。平均専有面積は 72.8 ㎡ (昨年 78.5 ㎡から -7.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 35.1 年 → 2023年 25.7 年、-26.7 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 12.4 分 → 2023年 9.2 分、-25.6 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 11.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 40.0 % → 2023年 66.7 %)
北松戸駅 13.6 万/㎡(昨年同期比 -58.8 %)
北松戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -58.8%( -19.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2022年)に比べて -83.3%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.3年(昨年 28.8年から +78.3 %増)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 48.3 ㎡から +3.4 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 28.8 年 → 2023年 51.3 年、+78.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 3.5 分 → 2023年 5.0 分、+42.9 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 % → 2023年 100.0 %)
馬橋駅 24.2 万/㎡(昨年同期比 -21.6 %)
馬橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -21.6%( -6.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 42.8年(昨年 25.8年から +66.0 %増)。平均専有面積は 37.5 ㎡ (昨年 67.5 ㎡から -44.4 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 19.0 分 → 2023年 6.5 分、-65.8 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 25.8 年 → 2023年 42.8 年、+66.0 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示